7・18『Krush.67』ピケオーとKANAが初防衛に成功

KANA(左)の強烈な右ストレートが炸裂(撮影・上岸卓史)

 Krush女子タイトルマッチは王者KANAがグレイシャア亜紀を3R3-0の判定で破り、初防衛に成功した。

 KANAは昨年秋のプロデビュー以来、4戦無敗で王座に駆け上がった23歳。一方、37歳の亜紀は2002年にデビューして以降、3本のベルトを巻くなど長く女子キック界を引っ張ってきた実力者。
 亜紀は今年での引退を口にするなど、ある意味では背水の陣を敷いての、またある意味では女子キック界の未来を託す戦いでもあった。

 試合は1RからKANAがアグレッシブに仕掛けるが、10倍の試合キャリアを誇る亜紀は冷静にさばくと反撃開始。2R以降はKANAの力強い連打に、亜紀が巧みなコンビネーションで対抗。互角に打ち合い、会場を沸かせた。
 判定は30-28、29-28で2人がKANAを、1人が29-28で亜紀を支持と紙一重の結末。

 KANAは試合後「KOできず、つまらない試合をしてすいません。自分の実力はまだまだですが、これまで盛り上がらなかった女子格闘技を自分がもっともっと強くなって盛り上げていきます」と語った。