令和は大人の女性がスクール水着を着る時代?

昭和から平成へのスク水の変遷がよく分かる
セパレーツ、日焼け対策…現場のニーズに合わせ次々と新作が誕生

 2000年になると健康やダイエットがブームとなり、スイミングクラブで使用の際に「水中で動きやすい水着が欲しい」という声が大きくなり、股下14センチのオールインワンタイプのものが考案され、こちらも「スクールフィットネススーツ」という形で学校用に転用。この形は競泳の大会などでもよく見受けられるもの。

 2002年には上下が分かれたセパレーツ型の水着が誕生したのだが、こちらも従来のワンピース型だと「着替えがしにくい」「濡れると脱ぎ着が大変」「低学年は先生が手伝わないと着替えができない」といった現場からの声が寄せられ開発された。これによって着替えが容易になり、トイレも楽、そして上下で別々のサイズを購入できることから発育の途上でアンバランスになりがちな体型にも対応できるようになった。

 このセパレート化は徐々に進み、2008年にはワンピースとセパレーツの売り上げが逆転。現在、中学高校の7割はセパレーツになっているという。

 2004年には紫外線への意識が高まるなか日焼け対策となる「シャインガード」が誕生。「シャインガード」は同社の商品名で、「ラッシュガード」といわれたほうが「ああ、あれ」と頭に浮かぶ人も多いかもしれない。こちらはプールの授業で日焼け止めクリームを塗る子が出てきて、プールの水が汚れてしまうということが起こるようになり、こちらを導入する学校が増えたようだ。ちなみにラッシュガードについては関西で多く使われているらしいのだが、その理由は分からないという。関西の人、誰か教えてください。