路線価、無給医、大崎事件【KEY WORD で見るニュース】2019.6.7〜7.4


路線価


 1月1日時点の主要道路に面した土地1平方メートル当たりの評価額で相続税や贈与税の算定基準となる。国土交通省が3月に公表する公示地価をベースに、売買実例や不動産鑑定士の意見を参考に算定される。国税庁は7月1日に令和元年分の路線価を公表。路線価の全国1位は34年連続で東京都中央区銀座5丁目の文具店「鳩居堂」前の銀座中央通りで1平方メートル当たり4560万円(前年4432万円)。


無給医


 全国の大学病院に在籍する医師や歯科医師のうち、7%にあたる2191人が適切な給与の支給を受けておらず、いわゆる「無給医」であったことが6月28日、文部科学省の調査で分かった。病院側が労働上限時間を超えて診療に従事させていたケースなど、労働基準法などに違反する疑いもある。調査は全国99大学の108付属病院が対象。


大崎事件


 鹿児島県大崎町で昭和54年、男性の遺体が見つかった大崎事件の第3次再審請求特別抗告審で、最高裁第1小法廷(小池裕裁判長)は、殺人罪などで懲役10年が確定し服役した原口アヤ子さん(92)の再審開始を認めない決定をした。再審開始を認めた鹿児島地裁と福岡高裁宮崎支部の決定を取り消し、原口さんの再審請求を棄却した。再審開始の判断基準とされる50年の「白鳥決定」以降、地裁、高裁が認めた再審開始決定を最高裁が取り消すのは初とみられる。