【学生起業】「理想を見据え“実現できるリソースとその方法を考え抜く”」高久侑也さん(株式会社Sportip.)

なぜ学生で起業? リスクや起業できた要因、起業後の現実とは? 【学生起業】

 いま日本でも、大学や大学院に在籍しながら起業する、起業を志す人が少しずつ増えている。起業という人生の選択を、なぜ学生のうちに決断したのか。そして実際にどんなことに直面し、どう乗り越えたのか。学生起業を経験した起業家を直撃。

 AIを使い個人に最適な動作指導を提供できるアプリケーションや、動作解析システムの開発を行う高久さん。自身の経験からこの事業での起業を決意したという。

高久「僕は高校時代に自分の身体特性を無視した指導を受け、野球を続けられなくなってしまったという経験がありまして、そういうことをなくしたいと思ったのがきっかけとなっています。大学に入った当初は教師になろうと思っていたんですがカンボジアのオリンピック委員会と接したことを機に、世界のステージで戦えるサービスを提供していきたいと大学1年で起業を決意しました」

 現在はto B、to C向けにアプリ、ハードウェアも含めたシステムを提供。フィットネスやスポーツだけでなくリハビリ指導にも展開できる。

「起業は、やはり簡単なことではないので、理念というか本当にやりたいという気持ちが必要だと思います。ただ、学部の4年間にチャレンジすることは何もマイナスにはならない、むしろプラスになると思います。卒業後は就職という道もありますし、在学期間にリスクヘッジしながら起業に挑戦してみるのは有意義だと思います」

 起業を実現できたポイントとは。

「起業前後はチームとして戦えるか、を非常に重要視していて、プロダクトをリリースできるリソースが集まったタイミングで起業しました。法人格を得ると信頼度が変わるので一気に成長することができました。やはり起業家が自分の成し遂げたい世界をきちんと考え抜いて実現できるリソース、そしてその方法を考え抜くことが重要だと思いますね」

株式会社Sportip.  https://www.sportip.jp/
高久侑也さん(筑波大学体育専門学群卒、一橋大学経営管理研究科 )
【起業時の年齢】23歳(2018年9月25日設立)
【資本金】200万
【社員数】起業時1人(+手弁当で4人)、現在3名(+業務委託・アルバイト6人)
【在学時の専攻】経営管理学
【起業までに活用した支援サービスや施設など】
Startup Hub Tokyo