東京国際映画祭ラインアップ発表! 稲垣吾郎主演のコンペ出品作から奇跡の「寅さん」まで注目作めじろ押し



 コンペティション部門の紹介では、出品が決まった『ばるぼら』の手塚眞監督、『喜劇 愛妻物語』の足立紳監督が登壇。手塚監督は「原作は、手塚治虫の漫画の中では異色作と言われていますが、私から見ると手塚治虫らしい作品。同時に、手塚眞らしい題材だと思っていて、父と息子の融合、接点とも言えると思います」。主演の稲垣吾郎、二階堂ふみについて「この2人の主演俳優が決まるまで、たくさんの俳優さんにお会いしたが皆さん、ちゅうちょされまして。そんな中、この2人は演じたいと言ってくれた勇気ある俳優。稲垣吾さんは今、僕が日本で一番好きな俳優。二階堂ふみさんは役どころそのもので、彼女がいたからこの映画が成立した」とたたえた。稲垣は『半世界』に続いて2年連続で主演作がコンペ選出。2年続けて同じ俳優の主演映画がコンペに選出されるのは13年ぶり。

 一方、自身の日常をモデルに、売れない脚本家と夫に悪態をつき続ける妻が繰り広げる夫婦の物語を描いた足立監督は妻を演じた水川について「昔から水川さんのことが好きでバラエティーに出演しているのを見て、この役にぴったりだと思ってオファーさせていただ来ました。水川さんは、この映画の奥さんみたいになることはないと思います」と、俳優の窪田正孝との結婚を発表した水川を祝福。