元日本ラグビー代表の廣瀬俊朗、ラグビー人気の継続は「触れ合える環境づくり」

 元日本ラグビー代表の廣瀬俊朗が30日、都内で行われた「FANCL FOOD TRAINING(ファンケル フード トレーニング」の記者発表会に出席、現在のラグビー人気についてコメントした。
 
 イベント終了後の取材で、現在のラグビー人気について聞かれると、「日本代表も勝ってくれましたし、世界の出場国のみなさんが素晴らしいラグビーをしてくれて、日本の皆さんにラグビーの素晴らしさとか、ラグビーの持っている価値みたいなところに触れられたのはうれしかった」。
  
 その人気をどのように継続していくのが課題とされているが、「2015年に南アフリカに勝ってブームみたいなものが来た中で、上手く継続できなかったとラグビーやっている人間は思っている」とし、「今回、いかに継続させるかは大事。トップチームの強化、グラスルーツみたいなところで、みんながラグビーに触れあえる環境をどうやって作っていくのかというのは僕自身もやっていきたい」と、熱っぽく語った。

 ラグビー人気は、日本代表のW杯での活躍はもちろんだが、廣瀬が出演したドラマ『ノーサイド・ゲーム』のヒットも一役買っているという問いかけには「『ノーサイド・ゲーム』とワールドカップ、2つががあったことによって、5カ月間弱ぐらいラグビーにずっと触れられたので定着できたのかと思う。『ノーサイド・ゲーム』を見て面白いなというところから、本当のラグビーを見れたので共感を得られたと思う」と、答えた。

 2020年のオリンピックでは7人制ラグビーを見守る。

「勝ち負けはコントロールできないと思うので、スポーツの素晴らしさみたいなものを伝えられたらと思う」。さらに「僕としては、オリンピックもそうですけど、パラリンピックにブラインドサッカー、車いすラグビーがあるという意味で、いろんなラグビーがあるということを伝えられれば、すごくうれしい。パラリンピックの種目がまだまだ環境が整っていない中で、いろんな人が健康に楽しく生きられる素地を、オリンピック、パラリンピックを通して作っていければと思う」と、語った。