ラグビー解説者の大西将太郎氏がW杯を総括【髙田横粂の世相談】

日本代表の活躍シーンには思わず笑顔の4人

南アフリカとの差は経験値


 準々決勝の日本vs南アフリカ戦については大西は「ベスト8以上になるとボーナスポイントとかが全く関係なくなる。3点3点を積み重ねていって、最後に1点差でもいいので勝てば次に行ける。ノックアウトトーナメントの経験値が南アフリカのほうが高かった。毎回ベスト8に行っているチーム。日本は初めて。もう一段ギアを上げなきゃいけないところで、余裕をもってグループリーグを突破した南アフリカに対し、日本は疲労もあった。コンスタントにベスト8に進むチームになっていればベスト4は見えてくる。やはり経験値は大事。そんなに一気にはいけないですよ」。

 そして横粂の「ワンマッチだったら大きな差があるわけではない?」という問いには「ないと思う。南アフリカは前半、ミスも多かったが、あの強い南アフリカに前半5-3というのはすごい」と話す。その一方で南アフリカについて「南アフリカはリザーブもレギュラーで全然おかしくないメンバー。総合力が向こうのほうが上。勝てるだろうと思われる相手に対しては主力を休ませた。(通常は)控えはフォワード5人、バックス3人で8人のところ、南アフリカはフォワード6人でバックス2人。フォワードは8人なので8分の6を後半途中から入れ替える。フォワードをそれだけ変えてくるスタイルは斬新というか、リスクもあってなかなかできないが、それをやってきた。そして南アフリカもケガ人が出なかった。コルビーの足首も治るという…(笑)。ベスト4になるチームはケガもしないし総合力も高いし、新しいステージで新しい扉を開けないとダメ。それは国全体の総合力というところになってくる。それくらいの選手がもっと日本代表の座を競い合えれば自然とそこの層の厚さができてくると思う」と話した。

 また「今大会で一番最初に来た外国のチームで一番最後までいた。日本に対して慣れている。開幕前にも言ったけど日本のトップリーグの選手が一番多い国。日本という国への慣れも大きかった」と南アフリカの本気度についても触れた。

 決勝の南アフリカvsイングランド戦については「一番のキーポイントはイングランドの3番の選手が頭を打ってケガで退場してしまったこと。これでスクラムが劣勢になってしまい、南アフリカの優位性が増した。スクラムのトラブルが1試合を通じて解消できなかった。イングランドはここが計算違い。南アフリカは本当に強かった。何よりW杯で優勝、準優勝するチームはディフェンスがすごい。ゴール前まで行くのになかなかトライを取れない」などと話した。