「自分らしく生きるプロジェクト」始動! 小椋ケンイチが考える「自分らしい生き方」とは?

 LGBTsへの理解者をひとりでも増やそうという「自分らしく生きるプロジェクト」が始動。プロジェクトに連動した2番組、LGBTs当事者に密着した「らしく ~My Story~」と、LGBTsフレンドリー企業に焦点を当てた「日本の底力 ~自分らしく生きること~」がTOKYO MXでスタートする。プロジェクト発起人で番組ではナレーションも担当する「おぐねぇー」ことヘアメイクアーティストの小椋ケンイチさんに思いを聞いた。
小椋ケンイチ(撮影・蔦野裕)
 プロジェクトの発起人となったそうですがいきさつは?

小椋ケンイチ(以下、小椋)「そもそも僕がテレビに出るきっかけは16年前に遡るんですけど、僕たちの後に続くLGBTsの子たちがもっと前に進みやすくなればいいなと思っていました。僕自身はヘアメイクをやっていて、環境の中で“マイノリティの人もいるよね”と素直に受け入れられて、特にストレスもなく生きてこられたんですけど、他の人の話を聞いているとそういうわけにもいかない部分がある時代でした。まだ世の中では少なからずそういうことが起こっているのかなと考えた時に、少しでもそうした部分がラクになれば生きやすくなるのにな、もっと普通に生活ができればいいなと思っていて。せっかくメディアに出るならば、僕の使命としてそこの部分を届けたいなという思いがありましたね」

 ご自身が生きづらさを感じたことは?

小椋「本当にありがたいことに、ヘアメイクアップアーティストはLGBTsのためにある職業だと思っていて、LGBTsでよかった、マイノリティでよかったと思いながら仕事させてもらって、ストレスも違和感も差別も偏見もなくこられました。じゃあ、絶対に他の人にもそういうふうに接してもらえるはずだ、というのが僕の根本にあるんだと思います」
 小椋さんが直接取材もされたとか。

小椋「最先端で闘っているLGBTsの人たちや、それを受け止めて支えてくれている企業といったLGBTsのフレンドリー企業に直接お伺いしています。一番最初に扉を開ける人たちというのは、すごく強くてパワフル。そして意外とそんなに深く考えず、軽い気持ちで飛び込んで闘っていたり(笑)。そういうことをやってくれている人たちに生で会えるのはとてもうれしいですね。どうしていいか分からないけれど何かしたいという企業の皆さんに、それぞれ一例ずつ取り上げて『これだったらうちの会社でできるかも』という取り組みが企業連鎖していくといいなと思っています」

 番組の見どころを教えてください。

小椋「今までの僕たちって面白おかしくして“楽しませなきゃいけない”という存在でしたけど、今回の番組では素直に生きて自分のやりたいことを見つけて楽しそう、ちょっとうらやましいなと思ってもらえるといいですよね。自分らしくパワフルに生きるのは誰にでも該当することなので、自分の人生と置き換えて見てください」
〈「自分らしく生きるプロジェクト」連動番組〉
月2回木曜25時35分〜25時40分放送
「らしく 〜My Story〜」
1月16日(木)スタート
「日本の底力 〜自分らしく生きること〜」
1月30日(木)スタート
【オフィシャルサイト】http://www.jibun-rashiku.jp/