「怖いものなしの3人」獅童、勘九郎、七之助が3年ぶり赤坂大歌舞伎で新作・牡丹灯籠



 ドラマとは配役を変え、美男の浪人・萩原新三郎役は勘九郎、七之助は新三郎を慕うあまり焦がれ死に幽霊となる、お露役。勘九郎は「(相手役の)お露がドラマ版の上白石萌音だったらいいのに、なんで歌舞伎なんだろう…」と笑いをとりつつ「今までの赤坂大歌舞伎と違い、ドロドロした愛憎劇の中に美しさがある舞台になると思う」と期待を寄せた。今回、お露を含め三役を演じる七之助は「三者三様、すべて違うのでこれは演じがいがありますし、おそらく早変わりになると思うので、歌舞伎的な手法も楽しんでもらえるはず」と意欲を見せつつ「“焦がれ死に”って何ぞや、と、心不全か何かかな(笑)。それくらいまで人を好きになり、幽霊になってまで新三郎を求めていしまう人間の怖さはあるが、ドラマ版で好きだったのは新三郎が自ら殺してくださいとお願いするところ。2人自身は幸せだったのだと思う」と役どころに思いをはせた。これから脚本にかかるという源も「七之助の“焦がれ死に”方を楽しみにしていてください(笑)」。