「バチェラー4」を振り返って 最後まで残った女性の共通点と、結婚に必要なもの〈アラサー女子のバチェラー語り4〉

結婚3年目のような安定感のある会話が繰り広げられていた車内

 しかし、結局最後に黄氏が選んだのは、安心感だったのかもしれない。他人である黄氏のことで涙する感受性の豊かさを持ち、ツンデレな部分もある休井さんよりも、よりまっすぐに愛を伝え続けた秋倉さん。休井さんのような異性としてのドキドキはなくても、包み込まれるような愛を黃氏に与え続けているように見えた。

 

Aさん「秋倉さんは最初は友人関係だったかもしれないけど、やっぱり感情表現が豊かじゃん。いち女性というより、友だちの1人として話しかけられる中で、その気まずさをやぶって、自分からアピールできる勇気って、なかなか持てないんじゃないかな」

ミクニ「最初から恋愛対象として見られていた方が、燃え上がるのは早いもんね。黄さんがフランクに接し続けていても、友だちみたいに笑う瞬間も、自分から距離を詰めようとボディタッチしていく瞬間もどっちも作っているのがすごいなと思った」

Bくん「結局ドキドキ感と安心感っていうのは、ある程度どっちもないとダメなんじゃないかと思うんだよね。ただそのドキドキ感って、必ずしも恋のスリリングなときめきじゃないとダメってわけじゃないんだよ。女友達だと思ってた子が急に見せる色気とか、意外な女らしさだってやっぱりドキドキする。ドキドキと安心感のバランスが、黄さんが求めるバランスにフィットしてたのが秋倉さんだったんじゃないかな」

休井さんにももちろん、恋のドキドキ感だけでなく自立した安定感もあった。しかし、求めるバランスは人によって違っていて、黄さんにフィットしていたのは秋倉さんのバランスだったのだろう。

恋のドキドキか、安心感か……極論で語られることが多い要素だが、どちらかが「0%でいい」と思える人は案外少ないのかもしれない。自分により必要なのはどちらの要素なのかを考え、自分の求めるバランスで提供してくれる人と一緒にいると、家族でもあり異性でもある、そんな理想の夫婦関係が結べるのだろう。