“サラリーマンの聖地”に変化!JR「新橋駅」SL広場に日本最大級のコンテナ型喫煙所

写真左より港区環境リサイクル支援部の大浦昇課長、齊藤和彦係長

「コンテナ型喫煙所 新橋駅前SL広場」の他にはない特長は?

大浦「全体で27.51平方メートルと日本最大級の広さのコンテナ型喫煙所です。防犯や管理の面からガラス面を大きく取ったことや、景観を損なわないようコンテナの色にも気を配りました。また、段差を設けずほぼ地面とフラットなバリアフリー仕様で、年配の方や車椅子をご利用の方にも利用しやすい喫煙所となっています。オープン後もすぐに皆さんが入られていて、幅広い方に利用していただいていると思います」

齊藤「新型コロナ対策として出入りの接触を避けることと、室内の定員を管理しやすくするために入り口と出口を分けています。ガラス面の目線の高さはスモーク張りになっていて、防犯上の観点から中の見通しはよくしつつも、近くを通行する方に喫煙者がたばこを吸う姿を見せない配慮をしています。誰もが知っている場所なのでできあがるまで心配はありましたが、“見た目もパーテーション型だった時よりもいいですね”というご意見もいただくなど、分煙はもちろん景観を損ねないいいものができたのかなと思っています」

 今後、区内の喫煙所をパーテーション型からコンテナ型に転換する予定は?

大浦「今年度と来年度にかけて、今回の新橋以外の2カ所の指定喫煙場所をコンテナ型喫煙所に移行する計画が進行中です。それ以外にも、密閉型にできるところは順次密閉型にしていきたいと考えています」

齊藤「SL広場は広場といっても歩道上なので、コンテナ型喫煙所は道路内建築物にあたり、パーテーション型より法令の制限が厳しくなっています。公益上必要な建築物で、かつ、通行上支障がないと認められて初めて設置できるので、この条件をクリアできるところから着手していくことになります」

「みなとたばこルール」制定以降、喫煙者の意識に変化は見られましたか。

大浦「歩きたばこはかなり減ってきていると思いますし、指定喫煙所をご用意しているのですが、混んでいる際は皆さんきちんと並んで順番がくるまで待ってくださるようになってきています。そういった光景を見た区外の方から“いい取り組みですね”といったお褒めの言葉をいただくこともあります。訪れる方が多いというのは、ルールの浸透が難しい部分もあるのですが、皆さんにご理解いただけているなと実感しています」

 港区として、今後の喫煙者と非喫煙者の共存についてどのように考えていますか。

大浦「港区は昼間人口が約94万人と、限られたエリアの中に多くの方が訪れます。港区に訪れた皆さんにも、住民の方にも気持ちよく過ごしていただくために、やはり受動喫煙の問題はケアしなければいけません。たばこの煙が外に漏れない、歩きたばこのないまちづくりが必要だと思っていますので、密閉型にできる喫煙所は密閉型を設けていきたいですし、引き続き歩きたばこやはみ出し喫煙には注意していきたいと考えています」