上白石萌音、東宝の大先輩・司葉子から「きっと皆さんから大事に育ててもらえる」

 

「東宝の90周年 モダンと革新の映画史(1)」企画上映記念トークショーが9日、国立映画アーカイブ(京橋)にて行われ、司葉子と上白石萌音が登壇。同じ東宝芸能の大先輩の話に、上白石が目を輝かせた。

 東京宝塚劇場として創立してから今年で90周年を迎える東宝による記念プロジェクト。国立映画アーカイブ主催により「東宝の90周年 モダンと革新の映画史」と題し東宝作品計34本(31プログラム)を上映。

 冒頭、司は上白石に「今日は、こんなにかわいらしい…」と言いかけ「誰だっけ(笑)? 難しいお名前で何度聞いても覚えられなくて。本名なの?」と興味津々。大先輩の茶目っ気に上白石も「覚えていただけるように頑張ります(笑)」と大きな笑顔。

『その場所に女ありて』(1962年・鈴木英夫監督)で、当時では斬新な自立した女性像を演じた司。「このお話が来たときは、大人の写真(映画)だなと思いました」と振り返り、それまでの少女らしさが残る役どころから一転、初めて演じた大人の女性役に「いきなり大人の世界に入って、タバコを吸ったりお酒を飲んだり…。私はタバコを吸っていなかったので、かなり練習したんです。で、映ったのを見たらね、上手でした(笑)」とニッコリ。

 同作を見たという上白石も「タバコ、お酒、麻雀、何をされていても品にあふれていて。私もかっこよくタバコを吸える女優になりたいと思いました」と憧れのまなざし。

 昭和を代表する巨匠たちの作品に出演してきた司。「ある女優さんが、成瀬(巳喜男)監督に“先生、自分を出してください”とお願いしたんです。そうしたら“そうね、あと10年くらい経ったらやろうね”とおっしゃって。(名監督にそんなことを言われたら)ゾッとしますよね(笑)」と上白石と2人で苦笑しつつ「私は幸運にも、当時、この監督の作品に出たら女優として一人前と言われる監督たちの作品に出ることができました」と振り返った。

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