福山雅治「人生には苦しみのほうが多い気がする53歳ですが(笑)」『ガリレオ』最新作に込めた思い語る

 

 

『沈黙のパレード』のプレミアイベントが31日、都内にて行われ、主演・福山雅治をはじめ柴咲コウ、北村一輝ら豪華キャストと西谷弘監督が登壇。

 東野圭吾のベストセラー「ガリレオ」シリーズを原作に連続ドラマと映画で実写化されてきた人気シリーズ最新作。福山雅治が演じる主人公の物理学者・湯川学が不可解な未解決事件を科学的検証と推理で解決していく。

 主演・福山は、作品を見終わった観客の率直な感想が気になる様子で「拍手で応えていただければ。ずばり、泣いちゃったという方、どれくらいいらっしゃいますか」「ハラハラドキドキした人」と会場に質問し観客も拍手で反応。司会の軽部真一アナウンサーが「とても良かったという人」と聞くと、さらに大きな拍手が沸き起こった。

 その後も、登壇陣が観客に質問して拍手で反応を見るというやりとりが続き、福山は「いいですね、このシステム。僕もコロナ禍で声出しができないライブをやっていたので、拍手にも表情があるということが分かっていたので」と、観客とのコミュニケーションを喜んでいたが、お笑いコンビずんの飯尾和樹の名演ぶりに会場から大きな拍手が起こると、福山はすかさず「今日一番大きな拍手じゃない?」。

 飯尾は恐縮しつつ「監督から“高倉健さんだと思ってやってください”と言われたけど、無口になっただけだったり、ちょっとボケを言ってしまって“こういう場面でそういうのは…”と言われて。“ずんを捨ててください”と言われました」と明かし、会場の笑いをさそった。

 劇場版ガリレオ第一弾『容疑者xの献身』で生まれた、柴咲とのユニットKOH+による主題歌『ヒトツボシ』を手がけた福山が「鎮魂歌がテーマでした」と楽曲に込めた思いを語ると、西谷監督も「エンディングで流れることによって映画がワンランク上になった」と福山と柴咲に感謝。

 最後に福山は「15年という長きにわたってこの作品に携わらせていただいたことを幸せに思っています。これは映画ですけど、人生には理不尽な暴力による突然の苦しみや悲しみが起こることがある。それを人はどう乗り越えていくのか。どちらかというと苦しみのほうが多いような気がする53歳なんですけど(笑)。生きててよかった、やっててよかったという幸せな瞬間に出会うために、日々のいろいろなしんどいことを乗り越えて生きていくのかなと思っています。皆さんの人生が幸せな旅になることを願って作った作品です」と本作に込めた思いを語った。

 この日の登壇者は福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、飯尾和樹、戸田菜穂、田口浩正、川床明日香、出口夏希、岡山天音、檀れい、椎名桔平、西谷弘監督。

『沈黙のパレード』は9月16日より公開。

 

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