KOSÉ 8ROCKSが今シーズン初勝利! Valuence INFINITIESとのブレイキン直球対決を裸足で制す《D.LEAGUE 22-23》

©D.LEAGUE22-23

 日本発のプロダンスリーグ「D.LEAGUE」(以下、Dリーグ)22-23シーズンのROUND.4が14日、有明の東京ガーデンシアターで行われた。全12チームが1対1で直接対決する全6バトルのうち2つのバトルで一方がジャッジやオーディエンスから全ポイントを奪取するSWEEP(スイープ)が発動するという見るべき点が多いラウンドで、ステージ上も客席も終始熱をおびたままのアツい一夜となった。

 ルールやレギュレーションの変更で手探りで始まったシーズンも3分の1を終えることになるROUND.4。チームは戦い方に、オーディエンスは楽しみ方になじんできたなかで、注目の一番のひとつが、昨シーズンのチャンピオンであるKOSÉ 8ROCKS(以下、8ROCKS)と今シーズンから新たに加入したValuence INFINITIES(以下、INFINITIES)というブレイキンチームの直接対決だった。バトルはそれぞれの技術やパワーをぶつけ合うブレイキン直球勝負な内容となり、8ROCKSがバトルを制し、ようやく今シーズン初勝利を手にした。

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8ROCKSが本ラウンドのために用意したショーケースのテーマは「TRIBE」で、架空の民族をブレイクダンスで表現するという試みだった。裸足で踊るというブレイキンにおいては想像しがたいアプローチと、メンバーのYU-KIの類なる身体能力やB-BOYとしてのスキルを余すところなく見せつけるかのようなパフォーマンスでオーディエンスもジャッジも圧倒した。

 結果を受けて、YU-KIは「まず1勝できたことが本当にうれしい。今シーズン、ROUND.1からROUND.3までずっと負けっぱなしで、本当にどうしたら勝てるんやろうとみんなで考えた。どういう見せ方をするか、どういう振りかっていうのを全部考えて、やっと結果が出た。そしてSWEEPという結果になって本当にうれしく思ってます」と、喜びを爆発させた。

 YU-KIはまた、本ラウンドのMVD(Most Valuable Dancer)に輝いた。

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 ラウンド終了後の取材で、改めて、INFINITIESとのブレイキンの直球対決に勝利し、それが今シーズン初勝利となったことについて聞かれると、Ryo-spinは「ここからがやっとスタートになる。ここで満足することなく次のステージに向けて明日から練習したい。これからも続けていけるように頑張りたい」と力強いコメント。

 裸足でのパフォーマンスについては「ブレイキンは床で足をすったりするんで本当は靴を履かないと危ないんですが、民族というテーマに合わせるために裸足でブレイキンを見せたいと思った」と説明。同じブレイキンチームとの対決でもあり単純にリスキーとも思える選択だが、「そこは賭け。裸足で不利になるかもしれないですけれど、大技を成功させたら見ている人たちにはインパクトがすごいと思った」と話した。ただ、今後の裸足でのパフォーマンスの可能性について聞くと、メンバーが口々に「ない!」とのこと。Ryo-spinも「 あんな高いところからバク宙したりとか無茶苦茶足が痛いんです。たぶんもうしないです、まあ何か機会があれば」と笑った。

 次回のROUND.5は12月28日。2022年最後のROUNDだけに「勝利していい年末を迎えたい」という。その前にクリスマスがあるが予定を尋ねると、Taichiは「バトルに出ます。そこで優勝したい。かまします」と意気込んだ。

 MVDに輝いたYU-KIは10万円を獲得。メンバーに使いみちを聞かれると「全自動の麻雀卓を買おうかな(笑)」。メンバーとプレーするという。

 D.LEAGUEは、D.LEAGUEオフィシャルアプリやさまざまな配信プラットフォームで生配信され、無料で視聴できる。アーカイブもある。

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