THE RAMPAGE 浦川翔平、自身初のミュージカルの地・新橋を下見する?〈BUZZらないとイヤー! 第46回〉

 さて、予定を変更し、ニッショーホールへ向かいます。ショップを出て、JRの新橋駅を背に真っ直ぐ歩くと、中央通りにぶつかります。翔平さんは左側を覗き込むと「こっちはもう銀座だぁ」。そういえば、以前、銀座を歩いた時、銀座にはお買い物や食事に来ると言っていました。「観劇の前後は銀座方面でっていうのもありですね」と翔平さん。


旧新橋停車場。後ろのビルは、汐留シティセンター(担当撮影)

 アンテナショップとはまた別の新橋のお楽しみスポットも途中にあるんです。今回は行けませんでしたが、鉄道開業当時の新橋駅の駅舎を再現した「旧新橋停車場 」もニッショーホールのごく近く、ほぼ裏手にあります。日本の鉄道の発祥地である汐留や鉄道の発展などについて知ることができる鉄道展示室があり、1階展示室では開業当時の駅舎基礎石の遺構も見られます。無料なので、お茶をするほど時間はないけれど、ちょっと時間を潰したいというときにはちょうどいいかもしれません。

 ニッショーホールへの道に戻りましょう。横断歩道を二段階で渡って、銀座を背に歩くと……

 目の前に「ニッショーホール」の緑の看板。アンテナショップの誘惑に負けず、信号にもひっかからなければ、駅から5分といったところでした。「近いですね! 目の前にバス停もあるじゃないですか! アクセス良い!」

 この日は何の催しもないようで劇場周辺は静か。エントランスのガラス越しに劇場をのぞくと、「もうすぐここが『フィーダシュタント』を見にいらしゃるお客さんでいっぱいになるんですよね、明日から稽古を頑張らないとなあ」

 アルバム『ROUND & ROUND』のリリースで少し稽古場から離れていたタイミング。キャスト全員がようやく稽古場に揃ったということもあり、稽古したいという気持ちが湧き上がってきていたようです。


ニッショーホールは、公益財団法人 日本消防協会が運営しているので“ニッショー”です。ちなみにイラストは全国消防イメージキャラクターの「消太」君。「消太」だけど女の子バージョンも。誕生日は3月7日!ってこの回の公開日じゃないですか……

「初日に向けて良い方向に向かっていると思いますけど、注目ポイントは、やはり私のミュージカル歌唱ですね。最初どうなるかと思ったって言われたんです。というのも、ミュージカルは初めてだし、どういう感じで行ったらいいか分からないじゃないですか。とりあえず1曲を完璧にマスターして、自分としては今から舞台に立てます!ぐらいの状態にして初日のレッスンに乗り込んだんです。ミュージカルの曲は全部で23曲、そのうち歌うのは18曲ぐらいですけど、最初のレッスンで他のキャストの方たちが自分が歌う曲全部に唾つけてるぐらいで来ているのに、僕は1曲だけ完璧にしてきて、他のものに手を付けてない状態で、めっちゃ怒られました。それから毎日お酒も飲まずゲームもせずにこもり倒してやっと追いつきました。

 ただ、今は別の不安があるんですよ。歌が好きって言ってますけど、その裏でハモりが得意じゃなかったりする。自分がメインの曲はいいんですけど、そうじゃない曲は主旋律から外れた上か下の部分を歌わなきゃいけないんですが、めっちゃつられるんです。めっちゃ練習しないとやばい!みたいな感じです」

 フェンシングや歌唱の部分に注目が行きがちですが、ストーリーやメッセージという部分については、ズシンとくる重みを感じながら稽古を重ねているよう。

「17歳の学生たちが大きな敵に向かっていくんですが、その相手がでかいんですよ。第二次世界大戦の時代の話なので、青春もののフェンシングなのかと思いきや……っていう。読み込めば読み込むほど重くて。僕が演じるジャスパー・ミュラーは陽気な奴なんで陽気に頑張らないといけないなって思います。頑張らないと物語的に陰に入りすぎちゃうから。最初は自分に似た役ってやりづらいかもしれないと思ったところもあるんですけど、作品がそういう感じのなので、その心配はなかったかも。意外と別のタイプの自由奔放な感じ……かもしれないです!」


「写真撮ってRIKUさんに送ろうっと! 」と自撮り。その角度でニッショーホールって入ってます?

 改めて、『フィーダシュタント』の魅力、翔平さん自身が作品にひかれるところを聞くと、「歴史も知ることができるし、葛藤しながらも、みんなで協力して何かひとつのものを跳ね返していく、自分で動かなければ何も変わらないんだって、見ていただけたら勇気をもらえると思います。僕もそういうところがいいなって思ってます」とのことでした。

 さて、ここで折り返して、新橋駅の汐留口に戻ります。折り返しといいつつも、信号に引っかからなければ息を止めていても着きそうな距離。ニッショーホールを背に日本テレビ方面に向かって歩き、ゆりかもめの高架の下まできて、横断歩道をJR新橋駅方面に渡れば、もう汐留口です。「こっちのほうが早いですね」って、確かに。でも、アンテナショップルートの方が楽しかったですよね?


翔平さんも癒し系をやってくれてました

 次回も新橋を歩きます!

■取材協力
とっとり・おかやま新橋館:https://www.torioka.com/

<プロフィル>
浦川翔平(うらかわ・しょうへい)
1997年5月23日生まれ。長崎県出身。16人組のダンスボーカルグループ、THE RAMPAGEのパフォーマー。 LDHが運営する総合エンターテインメントスクール「expg(現EXPG STUDIO)」福岡校出身。2014年9月からTHE RAMPAGEの正式メンバーとなる。THE RAMPAGEのパフォーマー5名で構成されるユニット、MA55IVE THE RAMPAGEではラッパーとして活躍、またDJ Sho-heyとしても活動している。THE RAMPAGEの最新アルバム『ROUND & ROUND』が発売中。5月からは最新ツアー『THE RAMPAGE LIVE TOUR 2023“16”』がスタートする。3月16日には初めてのミュージカル『フィーダシュタント』(ニッショーホール)が開幕する。


浦川翔平Instagram:https://www.instagram.com/ura_river_official/
THE RAMPAGE TikTo:https://www.tiktok.com/@therampage_official
THE RAMPAGE:https://m.tribe-m.jp/artist/index/43
<<< 1 2 3