坂上忍、沖縄・伊江島の葉たばこ農家に弟子入り!?「たばこになる過程に興味があった」

 沖縄本島北部、本部港フェリーで約30分の位置にある離島・伊江島。総土地面積2278ヘクタール、人口およそ4300人ほどの小さな島の基幹産業のひとつが葉たばこ栽培だ。出荷に向けて収穫のピークを迎える葉たばこ農家に、愛煙家として知られる俳優の坂上忍が訪れた。

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沖縄県北部の離島・伊江島の農家で葉たばこの収穫作業を体験する坂上忍(撮影:蔦野裕)

 那覇空港から車で約1時間30分、本部港からフェリーに揺られて約30分。エメラルドグリーンの海の向こうから、“タッチュー” の名で親しまれる島のシンボル「城山(ぐすくやま)」が見えてくる。坂上がこの島を訪れたのは、地元の農家で葉たばこの収穫作業を体験するためだ。以前にも収穫体験をしたことがあるという坂上は、そのきっかけをこう語る。

本部港からフェリーに揺られて約30分の伊江島。島の中央にそびえる岩山は “タッチュー” の名で親しまれる「城山」

「去年、初めて秋田県角館地区の産地に行かせていただきました。もともと僕が猛烈な愛煙家というのが始まりで、どうやって葉たばこを作っているのか、その葉たばこが自分が吸っているたばこになるまでの過程に興味があったんです」

 伊江島の葉たばこ生産の歴史は1959(昭和34)年にさかのぼる。当時は琉球煙草、オリエンタル煙草、沖縄煙草の民間3社が葉たばこを栽培し、1966(昭和41)年から売買が開始された。1972(昭和47)年の本土復帰を境に専売制に移行され、3社の事業は日本専売公社(現在の日本たばこ産業=JT)に引き継がれて今日に至る。最盛期には島全体の面積のおよそ半分で葉たばこが栽培され、今でも車を走らせると道路の両脇に葉たばこ畑が広がっている。

総土地面積2278ヘクタール、人口4300人ほどの伊江島。島の基幹産業のひとつが葉たばこ栽培だ
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