坂上忍、沖縄・伊江島の葉たばこ農家に弟子入り!?「たばこになる過程に興味があった」

知念正和さん(左)の畑で収穫体験。高架型作業車の前で作業のレクチャーを受ける坂上

 この日坂上が訪問したのは、父親の代から葉たばこ農家を営んでいる知念正和さん(62)。知念さんは高校進学を機に地元を出て22歳で帰島し、10年ほど精糖工場に勤めた後に33歳で葉たばこ栽培を始めた。

「当時は全部手作業で植付や収穫をやっていて、わざと工業高校を選んだくらい農業をやりたくなかったんです(笑)。ところが伊江島に帰ってきた頃には機械化が進んでいて、ずっと土日に手伝っている間に “やっぱり農業っていいな” と思い始めてね」(知念さん)

成熟した葉たばこを下位葉から2枚ずつ収穫。知念さんの様子をうかがいつつ手際よく作業していく

 知念さんの案内で畑に移動し、まずは葉たばこの収穫体験からスタート。国内で生産される葉たばこの種類は黄色種・バーレー種・在来種に分かれ、西日本では主に黄色種が栽培されている。初めて見た黄色種の葉に「(バーレー種と比べ)こんなに肉々しいんだ」と驚く坂上。麻袋を設置した高架型作業車に乗り、成熟した葉たばこを下位葉から2枚ずつ収穫し、葉元をそろえて9kgずつ麻袋に詰め込む。黙々と収穫する2人を乗せ、作業車は葉たばこ畑を進んでいく。

「収穫作業は楽しいですよね。仕事だったら楽しいなんて言っていられなくなるけど(笑)、作業するのが好きなんです。何をやるにしてもそうなんですが、どういう段取りでどう合理的に作業しているのかを見て、まねするのが好き」という坂上に、知念さんは「坂上さんは観察力がすごくて、私の作業を見ながら “この葉は収穫する、しない” を判断していました。最初はちょっと量が多かったけど、自分で “取りすぎてるな” と気づいて調整し、後はドンピシャですよ。来年からうちの畑で働いてもらおうかな(笑)」と太鼓判を押した。

作業車を使っているとはいえ収穫作業は重労働。坂上は「この一葉一葉の積み重ねでたばこができているんですね」とつぶやいた