東宝2023年興収は歴代2位 1位は『名探偵コナン』、2位は『君たちはどう生きるか』 24年も強力ラインアップ

『ゴールデンカムイ 』2024年1月19日(金)公開 ⓒ野田サトル/集英社 ⓒ 2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会 

 東宝の配給ラインアップ発表会が13日、都内にて行われ、2024年公開の注目作が発表。合わせて、コロナの影響を脱した2023年の高成績も明かされた。

 2023年の東宝配給作品の興行収入は12月までに全体で830億円を見込めるとのこと。これは、『君の名は。』『シン・ゴジラ』が公開された2016年の854億円に次いで歴代2位の成績となる。

 作品ごとの興行収入で見ると、今年の1位は『名探偵コナン 黒鉄の魚影』で、138.3億円の大記録を樹立。2位は宮﨑駿監督の『君たちはどう生きるか』の86.1億円。3位は『キングダム 運命の炎』の56億円。

 現在、北米で日本映画興行収入記録を塗り替え話題を呼んでいる『ゴジラ-1.0』は41.5億円で8位。カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞した是枝裕和監督作『怪物』は21.5億円で13位。

 ヒットの1つの基準とされる興収10億円を超えたのは2023年公開作24本のうち16本。東宝の市川南氏は「コロナの影響は完全に脱したと言える」と成果を評価した。

 2024年は30本程度を配給予定とのこと。市川氏は「シリーズアニメーション」、「オリジナルアニメーション」、「テレビ局作品の実写大作」、さらに「ベストセラー原作の映画化や完全オリジナル作品など自社製作作品」の4点をあげ、来年の成績にも意気込み。

 シリーズアニメーションでは『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(2024年年3月1日公開)や『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(4月12日公開)など。

オリジナルアニメーションでは』『聲の形』の・山田尚子監督による『きみの色』(夏公開)や『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の長井龍雪、岡田麿里、田中将賀が贈るオリジナル長編最新作『ふれる。』(秋公開)など。

 テレビ局製作の注目配給作品としては、三谷幸喜監督、長澤まさみ主演の『スオミの話をしよう』(9月13日公開)や、シリーズ最新作『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日公開)、『ゴールデンカムイ』(1月19日公開)など。

 東宝製作としては、実話をもとにしたオリジナルの感動作『ディア・ファミリー』(6月14日公開)やベストセラーの映画化『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(7月26日公開)、『六人の嘘つきな大学生』(秋公開)など。

 他にも、ハリウッドのモンスター・ヴァース最新作『ゴジラxコング 新たなる帝国』(4月26日公開)も話題を呼びそうだ。

【2023年東宝作品興行収入成績】※10億円以上16本
1位『名探偵コナン 黒鉄の魚影』 138.3億円
2位『君たちはどう生きるか』 86.1億円
3位『キングダム 運命の炎』 56億円
4位『ミステリと言う勿れ 』 47.4億円
5位『劇場版TOKYO MER ~走る緊急救命室~』45.3億円
6位『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』43.4億円
7位『「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』41.6億円
8位『ゴジラ-1.0』41.5億円
9位『わたしの幸せな結婚』28億円
10位『ラーゲリより愛を込めて』26.7億円
11位『しん次元!クレヨンしんちゃん THE MOVIE 超能力大決戦 ~とべとべ手巻き寿司~』24.7億円
12位『Dr.コトー診療所 』24.4億円
13位『怪物』21.5
14位『沈黙の艦隊』13.4億円
15位『アナログ』11.8億円
16位『映画 イチケイのカラス』10.8億円

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