新浜レオン、木梨憲武プロデュースのきっかけは「俺のほうが『ギャランドゥ』うまいから」

先人たちの名曲は「これから先も歌い継いでいくことを心に留めて活動していきたい」と新浜

演歌・歌謡曲の名曲の数々はこれからも歌い継いでいく

 昨年から今年にかけて八代亜紀さん、冠二郎さん、小金沢昇司さんと演歌の巨星の訃報が相次いだ。新世代の新浜にとって先輩歌手との交流はどのようなものだったのか。

「もう少しさかのぼると、昨年もんたよしのりさんと歌番組でご一緒して、もんたさんが作詞作曲した西城秀樹さんの『ギャランドゥ』をデュエットさせていただいたんです。秀樹さんの曲はどれも大好きですけど、特に『ギャランドゥ』はライブでよく歌っている大切な曲で、それをもんたさんと歌えるなんて僕にとっては夢のような時間でした。もんたさんが作り上げる空間とそのオーラ、存在感は忘れられないですね。

 八代亜紀さんとは、デビューしてから幾度となくご一緒する機会がありました。中でも、ある歌番組で五木ひろしさんと木の実ナナさんの『居酒屋』という曲をデュエットしたことは今でも鮮明に覚えています。番組で八代さんから “レオンくんに合うと思うよ” と選んでいただいたのが水原弘さんの『君こそわが命』で、“レオンくんは明るいから、色気を出して歌ってほしい” という理由と共に歌わせていただいたので、この曲はこれから先も歌い続けたいなと思います。

 冠二郎さんとは直接お会いしたことはないのですが、演歌・歌謡曲シーンにいらっしゃる姿をずっと見てきましたし、小金沢昇司さんは父親と同世代で、デビュー当時からご一緒することが多かったという話を聞いていました。僕がデビューする時に小金沢さんと歌番組やラジオでご一緒して、父の名前を出すと “息子さんなんだ” と迎えてくださって、とにかく温かい方だったんですよね。いつも最後に “お父さんによろしくね” と言ってくださる姿がものすごく心に残っています。

 僕は小金沢さんの『ありがとう…感謝』という曲が大好きで、作曲した大谷明裕先生は僕のデビュー曲を作ってくださった先生というご縁もあります。父も自分のコンサートの一番最後によく歌っていて、その姿をデビュー前に父の鞄持ちやバックコーラス、司会をやっていた時に見ていました。そうした縁を数えているとキリがないのですが、諸先輩方がいらっしゃったからこそ僕らもデビューさせていただいて今があると思っているので、これから先も歌い継いでいくことを心に留めて活動していきたいと思っています」