真田広之が海外監督と日本人俳優の間を行ったり来たり? 『SHOGUN』来日プレミアで爆笑トーク

 

 ドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』のジャパンプレミア試写会が19日、都内にて行われ、 主演・プロデューサーを務めた真田広之と、共演のコズモ・ジャーヴィスらキャスト陣、スタッフが登壇。東西のキャスト・スタッフが一丸となった現場を率いた真田を一同が絶賛した。

 戦国時代の日本を描くジェームズ・クラベルによる小説「SHOGUN」を『トップガン マーヴェリック』の原案を手掛けたジャスティン・マークスや、真田広之ら、ハリウッドの製作陣がドラマ化する戦国スペクタクル。

 完成した作品に、プロデューサー陣も自信満々。原作者の娘でもあるエグゼクティブプロデューサー、ミカエラ・クラベルも「父が見たら本当に誇らしく思うはず」と作品をたたえた。

 徳川家康からインスパイアされた戦国最強の武将・吉井虎永を演じた真田は「長い旅路でした」と完成に感無量。虎永と運命の出会いを果たす“按針”役のコズモ・ジャーヴィスは「コミュニケーションが難しい部分もあったが、それが役に合っていたと思う」と言いつつ「真田さんとは最初のうち、目だけでコミュニケーションをとっていました(笑)」と笑いをさそった。

 細川ガラシャにインスパイアされた戸田鞠子役のアンナ・サワイは「これまでも海外のプロジェクトに参加することはありましたが、日本人女性の描かれ方がちょっと違うなと思うこともありました」と振り返りつつ、日本人キャスト・スタッフを起用し、戦国時代の人物像を掘り下げたプロデューサー陣に感謝。

 西岡徳馬は「50数年、俳優をやっていますが、こんなに素晴らしい日本の時代劇を描いた外国の作品はない」と断言。オーディションを経て参加したという二階堂ふみも「本当にびっくりする経験の日々」とハリウッドの本気の現場に感嘆しきり。

 主人公と敵対する、石田三成にインスパイアされた武将を演じた平岳大は「馬の上で部下と会話するシーンがあるんですが、ものすごく寒い夜で。監督は温かいベースの中から出てこなくて、真田さんが監督と僕の間を行ったり来たりして指示を伝えてくれて。僕は馬上でどうしたらいいか分からなかった(笑)」と苦笑すると、真田は「やりたがりなものですから(笑)」。

 西岡も「真田くんと、あちらで再会したとき“真田と西岡がいて日本の時代劇はこんなものかと言われないよう、日本の武士道スピリットを見せたいと思ってここまで来た”と伝え、そうしようと言い合った」と明かし、現場で陰ひなたに働く真田を絶賛。「みんな真田くんに感動していました」と振り返った。

 そんな真田は「なぜ今この役をと考えたときに、長き戦乱の世を終わらせた家康公こそ、まさにこの時代に求められているヒーロー像なのではと思った。その歴史を大切にしつつ、できる限り原作に忠実にとプロデューサーたちと話し合って作り上げていった」と振り返り「東西の壁を乗り越えて一丸となってこの作品を作り上げたことそのものが世界へのメッセージ」と胸を張っていた。

 この日の登壇者は真田広之、コズモ・ジャーヴィス、アンナ・サワイ、平岳大、西岡德馬、二階堂ふみ、ジャスティン・マークス(エグゼクティブプロデューサー /ショーランナー) 、レイチェル・コンドウ(エグゼクティブプロデューサー)、ミカエラ・クラベル(エグゼクティブプロデューサー) 。

『SHOGUN 将軍』は2月27日からDisney+ (ディズニープラス)「スター」にて配信。

1 2>>>