ディーン・フジオカ、金髪姿に観客どよめき「黒染めするのを忘れてこうなった」

 

 映画『父と僕の終わらない歌』の初日舞台挨拶が23日、都内にて行われ、俳優の寺尾聰、松坂桃李らキャストと小泉徳宏監督が登壇。ディーン・フジオカが金髪で登場した理由に会場がどよめいた。

 2016年に世界で感動を呼んだイギリスの親子の実話をもとに、舞台を日本の横須賀に生きる父と息子に置き換え、アルツハイマー病の父が若き日に諦めたレコードデビューの夢を、再び叶えようとするまでを描く。

 主演の寺尾、息子役の松坂をはじめ豪華なキャスト陣の登壇に会場も大盛り上がり。そんな中でディーン・フジオカが登場すると会場から驚きの声が。

 なんとこの日のディーンは金髪スタイル。普段の黒髪イメージとはまた違う印象のディーンに、観客も何事かと熱視線。

「ディーン・フジオカと申します」と改まった自己紹介をし「お前誰だ、と言われかねないなと思って(笑)」。

 髪色について聞かれると「皆さんと再会できることを楽しみにしていたら昨晩、眠れなくなっちゃって。普段僕は朝、2時間早く起きて、毎日髪を黒く染めているんですけど、黒染めするのを忘れてきたらこんなことになってしまって…」と明かし、会場もびっくり。

 驚きと笑いに包まれたディーンは「この劇場の温かい空気、この作品の優しさを反映しているなと今しみじみ感じています」。

 以前に親子役を演じたことをきっかけに、寺尾を「オヤジ」と慕うディーン。本作への出演は「オヤジから電話がかかってきて、出てくれと。1日あればいい、1曲歌ってくれとラブコールを頂きまして」とうれしげに語りつつ「電話で、これが最後になるかもしれないと言われて、そんなこと言わないでくれオヤジ、という思いを伝えに参加しました」。

 実はその時期、体調を崩していたという寺尾。「ディーンと話したとき、これが最後かもと考えていた」と明かし「早く処置をしたので今は非常に快適です」と笑顔。寺尾を兄と慕う佐藤浩市も駆け付け、キャストたちから78歳の誕生日を祝われた寺尾。「こんな“兄弟”や“息子”、うらやましいでしょ」と自慢げに語り笑いを誘っていた。

 この日の登壇者は寺尾聰、松坂桃李、佐藤栞里、副島淳、 ディーン・フジオカ、松坂慶子、佐藤浩市、小泉徳宏監督。

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