PSYCHIC FEVERがジャパンツアーファイナル!「想像を超えるような景色を見に行こう」

 そしてライブは後半戦へ。趣深いピアノのSEが流れた後、シャツとネクタイにキャップを合わせたフォーマル×ストリートな衣装で7人が再登場すると、最新EPからMVも公開されている「Gelato」。甘く幻想的な夏の情景が浮かぶR&Bナンバーを、艶やかな歌声とダンスで届けた。

 そこから時代を遡るようにして、ディスコファンクのグルーヴを纏った「Paradise」ではスタンドマイクを使用してレトロな雰囲気たっぷりに演じ、続く「Wonder Woman」では軽快かつ爽やかなニュージャックスイングのリズムに乗って横並びになった7人が足と手で繋がって連動する、複雑ながら可愛らしいコレオを披露。終盤のビートのキメに合わせた動きなども含めて、思わず笑顔になってしまうパフォーマンスだった。

「大阪の皆さん、楽しんでますか!まだまだやってない曲もありますので、最後まで一緒に楽しんでもらえたら嬉しいです」とWEESAが客席に言葉を掛け、次いで関西出身の剣によるコテコテの関西弁による煽りを挟んだのち、ピアノの音色をバックに小波津のしっとりとした歌声が響く。しなやかなダンス表現と情熱的な歌唱が交差する「Love Fire」から、キャッチーなフレーズが印象的な「BEE-PO」という流れを経て、《Addicted to you》の合唱から「Bitter Sweet」へ。7人全員でステージの端から端へ移動し、観客とコミュニケーションを取りながら、甘くほろ苦いラブソングが歌われた。

 そこから続けざまのタオル回し曲「IGNITION」では大いに観客を煽りながら、メンバー達自身も大暴れ。ステージを駆け回るうちにJIMMYがWEESAに寄りかかり、さらにそこへ渡邊がぶつかり、3人で軽く折り重なるようにして床に転がってしまうという一幕も。その様子を見ていた小波津は後のMCで早速「大阪の皆さん最高です、ありがとうございます!メンバーの皆さんやりすぎです!ありがとうございます!」とまとめて声をかけ、客席の笑いを誘った。

 改めて今回のジャパンツアーを振り返った小波津は「2022年に“P.C.F”という自己紹介のライブ、そして去年のアジアツアーに“HEAT”という僕達の熱量を表現するライブをしてきたんですけど、今回は僕達のこれまでの経験と進化を表現するべく、今回のテーマを決めました。皆さんと一緒に“EVOLVE”していこう、という意味も込められています」と語り、このツアーの盛況ぶりに感謝を述べた。さらに新たな告知として、最新EP『PSYCHIC FILE III』のリード曲「Reflection」のMVが7月13日に公開されることを発表。この日は彼らのデビュー日でもあるため、記念日を彩る知らせに歓声と拍手が送られていた。

そして「ここからさらに最大熱量を更新すべく、一緒に盛り上がっていきましょう!」という呼びかけからラストの「FIRE feat. SPRITE」へ。熱く力強いパフォーマンスとともにハンズアップを誘い、宣言通りに最高潮の盛り上がりの中でライブ本編を終了させた。