CyberAgent LegitのTAKUMI「とても光栄」Dリーグの新会場 TOYOTA ARENA TOKYO開幕記念式典でトーク

ボールは美しい弧を描いてゴールへ向かったが……

 アルバルク東京のザックは「キャンバス」と回答。「バスケットボールはコート上に5人、相手も5人で、10人いて、毎日何が起こるかわからない。毎日違うストーリーが描かれて、ファンの皆さんの熱狂で負けそうな試合も勝たせてもらえたり、会場全体で作り上げるストーリーがある。毎日が新しいスタート。白紙のキャンバスから始まって、みんなでどんどん作り上げていく場所」と話した。 

 ザックの回答にアリーナ全体が数秒感心ムードに包まれたが、「……だから今日僕がシュートを外したことは、(開業する)10月3日には白紙になっています」

 この日、ザックは、テープカットセレモニーの際に、豊田会長から「こんなとこで負けられないでしょう? ホームなんだし。来年はホームでの勝率をよく見たい」と発破をかけられたり、トークセッションでTAKUMIや財満がそれぞれ得意技を披露して強烈な印象を残すなかで、スリーポイントシュートにトライするもリングに弾かれて失敗といいところを見せられなかった。ザックは「(スリーポイントシュートが)入るところを会場に見に来てください」とお茶目にアピールした。

 財満の答えは「熱狂」だった。B.LEAGUEの試合を観戦した際に熱狂する観客のなかで自分自身も叫びたくなるようなプレーが続出したことが、車いすバスケットボールを始めたきっかけになっているといい、「天皇杯で初めてたくさんのお客さんに見守られながらプレイをしたんですけど、その熱狂にエネルギーをいただいて。こんなにも背中押されるんだって感じました。熱い会場の最前線でプレイできるような、熱狂してもらえる選手であり続けたいなと思いました」と話した。

 その答えに室伏長官も同意。「アスリート、ダンサー、車椅子バスケットボールの選手、みんなパフォーマー。我々パフォーマーだけでは成り立たないんです。一座建立という言葉がありますが、観客と舞台、パフォーマーが一体となって、みんなの一体感があって熱狂している状況が作れる。TOYOTA ARENA TOKYOはその中心の場になると思いますね」と、話した。

 現在、各地でスタジアムやアリーナの改革が進められている。

 室伏長官は「これまでスポーツは学校の体育館でやってるみたいなのがありましたけども、教育だけではなく、あらゆる可能性がある。スポーツの改革にもなっていくんではないか」と話していた。