ネオジャポニズム!映画『どうしようもない10人』が、どうしようもなかった(褒めてる)件【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 黒田勇樹です。

 今年一発目の作品、朗読劇「豆知識男VSライフハックガール」が8日に無事終わりました。

 今回も出演者の皆さん、スタッフの皆さん、関係者の皆さん、そして足を運んでくださった皆さんのお陰でいい作品になりました。

 次回作についてはまた改めて。

 では今週も始めましょう。

『どうしようもない10人』2⽉21⽇(⼟)よりKʼs cinemaで公開 配給:アークエンタテインメント ©STUDIO EVALACRES

 今週観た映画は『どうしようもない10人』という、どうしようもない映画でした。
 基本的に「映画にはテーマがあってしかるべし」と、思っている筆者なのですが、多分この作品には、そんなものありません。「やりたいことを全部やるために、適当なストーリーを作った」としか思えない。

 なんか、胡散臭い10人が、なんか大事そうなものを奪い合います。
 これ以上でも以下でもないです。

 イントロダクションで国際情勢を匂わせますが、これも2秒で忘れていいです。
 で、観てみてどうだったかというと…面白かった! とても面白く「やりたいことを全部やる」、これこそがこの作品を貫くテーマと言っていいでしょう。

 ひたすら無心に、胡散臭い人達の無駄にカッコいいガンアクションを楽しむ。
 ときどき、出てくる名作のオマージュは、温かい目で「やりたかったんだろうな」と、思っていれば全てを享受できる作品だったと思います。この映画のジャンルを、深く考えてみると、主に絵画で使われる用語なのですが「ネオジャポニズム」なんじゃないかな?と。「海外から見た“日本風”」みたいな意味で浮世絵とかが「ジャポニズム」と呼ばれ、それの近代版として「ネオ」をつけたみたいな感じですかね?それを日本の精鋭たちが再構築している。バシバシ、津軽三味線を主線とした和風ロックをBGMに、ガンアクションを中心に様々な武器が飛び交う戦闘シーン。

 撮影方法のギミックも多彩で、想像しうるバジェットの中では最高のクオリティに感じました。
 キャラクターたちの設定からネーミングまで、すっごくチープなのですが、衣装、メイク、ロケーションや美術などが、とても丁寧に造形されていて、まるで賞を取った少年漫画を読んでいるようでした。あえて、方向性を振り切ることで、国内海外ともに訴求できるコンテンツ。

「凄く馬鹿みたいに見えるけど、凄く賢い人が作ったんじゃないか?」と、筆者は睨んでいます。
 カメ止めの聖地、K’s cinemaで、上映されるそうなので、同じ様に世界に羽ばたいて欲しいと思える1作でした! 是非、今のうちに劇場へ!

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