佐賀の空港にファン殺到中!『キングダム』コラボをめぐる旅で感じた日本と中韓の“焼き物”の絆

泉山磁石場(国指定史跡)。日本初の本格的な磁器を生んだ特別な原料となった白い岩肌が見える

中国、韓国から伝わった焼き物の“火”が今も大切に受け継がれる佐賀

 徐福伝説同様、古くに伝わり今なお佐賀で大切にされているのが「焼き物」。佐賀の名産の焼き物といえば、日本初の本格的な磁器として知られる有田焼や、将軍家献上用の高級磁器・鍋島焼、佐賀県北部を中心に古くから作られている唐津焼がある。

 国指定史跡となっている泉山磁石場では、17世紀初頭に豊臣秀吉の朝鮮出兵で連れてこられた陶工集団が発見し、日本で初めての磁器の大量生産成功につながった、原料の良質な白い石の色を山肌に見ることができる。

 有田焼の魅力を発信している一般社団法人へうげるの深江亮平代表理事に話を聞いたところ「約400年前、佐賀では、当時の朝鮮から来た陶工たちとその家族だけが暮らす“工業団地”を作って保護し原料や技術の流出を防ぎました。これらの施策を合わせた、窯場の整理統合を行いながら有田焼を発展させていきました。有田焼は、日本人が中国の景徳鎮を目指して、朝鮮の技術で、日本人好みに作ったというハイブリッドな焼き物なのです」 とのこと。

 県内では、そんな歴史を経て今に伝わる佐賀の焼き物の魅力をさまざまなかたちで楽しむことができる。佐賀県陶磁器工業協同組合が運営する「MONO・NO・SU Ceramists’ Gallery & Shop」では、有田焼のろくろ体験や絵付け体験なども可能。

 有田町の「ギャラリー有田」では有田焼を中心とした肥前窯業圏の2500客以上のコーヒーカップが店内に展示された空間で、ご当地食材を使った食事やスイーツ、買い物を楽しむことができる。実際に有田焼の良さを手に取り、使って感じてほしいという思いから、店内に展示された中から自分で選んだカップでコーヒーを楽しめるサービスも行っている。

 コラボプロジェクト「キングダム ×(駆ける)佐賀県 〜佐賀の⽕を絶やすでないぞォ。〜」は3月29日まで。悠久の中国を舞台にした『キングダム』の魅力を原作者の出身地で改めて感じながら、激動の歴史を超えて大切に佐賀で受け継がれる焼き物の“火”を受け取ってみては。

泉山磁石場。焼き物のかけら使ったおしゃれない石畳

 

店内に展示された中から自分で選んだカップでコーヒーを楽しめるギャラリー有田

 

佐賀県陶磁器工業協同組合で有田焼の絵付け体験に挑戦!焼いて仕上げて後日、送り届けてくれる。