帰ってきた!『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』は、美しいパズルを観ているようだった【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
黒田勇樹です。
なんすか? 世間ではシルバーウィークとかいう、なんかすごい長いお休みだったんですね。
こちらは毎日がシルバーウィークみたいな時もあれば、毎日が24時間労働みたいな時もあって、それはそれでとても楽しい毎日です。本当です。
ということで、今週も始めましょう。
大人気シリーズ『踊る大捜査線』の劇場版最新作『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』を、観てきました。
なんというか、室井さんスピンオフのシリーズで、少し「作風が変わっちゃって、俺の観たい“踊る”じゃなくなっちゃったな」と思っていて不安だったのですが、今作を観ると「新しい“踊る”を、始める前にやらなければいけなかったパート」と再認識。
ストーリーは、現在形の犯罪に古臭い捜査を貫く青島刑事が、新しい若い仲間たちとともに立ち向かっていくという展開。
序盤から、過去作の人気キャラがどんどん出てきつつ、話が進んでいくのですがこれが一切邪魔じゃない。こういうカメオ的な出演が多い映画って「身内ネタで寒い」か「ファンにはメチャメチャ嬉しい」に、分かれることが多いのですが、筆者は「過去作を知っている人も、知らない人も楽しめるカメオだった」と、判断しました。過去作のセルフオマージュもふんだんに行われるのですが気にならない。これはひとえに脚本の構造の功績であり、あの膨大なストーリーを擁するシリーズの中から、何万個のパズルのピースをつなぎあげて作られた一作と言っていいでしょう。
メインパートの若者たちと青島刑事の関わりが、初期の「青島と和久、室井」を思わせ、年齢を重ねた青島が2人の気持ちを理解しつつ、意思を引き継いで後輩と接していこうとする構造が凄く美しかった。
あとは、もう「やっぱ“踊る”は、このテンポだよね!」という心地のいい流れで約2時間半、一切眠くなることもなく楽しめました。
すみれさんは…ああ! もうネタバレしてからじゃないと書けないことが多すぎる! 許されるなら、上映終了してからネタバレバリバリでもう1本書きたい!
そのくらい興奮させてくれるエキサイティングで、懐古的なのに新しくて「今の時代に湾岸署を放り込んだらどうなるのか」を観せてくれた傑作でした。
今後の展開が楽しみだな。皆様、乗り遅れないように是非劇場へ!

