福山雅治、代役使わずマジック演技 有村架純「間近で見ていた私も気づかないくらい」

 

 映画『ブラック・ショーマン』(9月12日公開)の完成報告会が11日、都内にて行われ、俳優の福山雅治、有村架純と田中亮監督が登壇。一流マジシャン役でマジック練習に挑んだ福山の上達ぶりに田中監督が脱帽した。

 東野圭吾による大ヒット小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」を映画化。

 会見前、舞台上で2枚のボードがすれ違ったかと思うと、数秒前までいなかった福山が出現するというマジックで登場した福山。今日初めて挑戦したと言い「できますよね、という空気だった。今日一番、緊張してるところだったので成功してよかった(笑)」とほっとした表情。

 ダークヒーロー的な主人公の超一流マジシャン神尾武史を演じる福山。実は福山と東野氏との会話から生まれた作品だと言い、福山は「長く『ガリレオ』シリーズで湯川を演じさせていただいている中で、もし湯川がダークサイドの人間だったらどうなっちゃうんだろうというのがあった」と、東野氏原作の『ガリレオ』シリーズで主人公の物理学者・湯川学を演じる中で「湯川のダークヒーローっぽい一面がよりくっきり描かれたものがあったらいいですよね…なんて、遠くを見ながら言わせていただいた(笑)」と、いきさつを明かした。

 撮影の数か月前からマジックの特訓をこなし、劇中のマジック演出はすべて自ら演じたという福山。口から免許証を出すというマジックのシーンについて、田中監督が「もとは“手から免許証を出す”というシーンだったんですが福山さんがすぐできてしまい…」と、より難しいマジックになったと明かし「うれしい誤算。努力の人ですからね」とニンマリ。有村も「間近で見ていた私も気づかないくらいでした」と感嘆した。

 福山は「台本に書かれていないマジックが現場で発生したりして、だんだん監督やマジック監修の方も“こういうの考えているんですけどできますよね?”と増えていって…で、今日の(会見冒頭の)ことに至るんです」と苦笑しつつ「結果として、本当にフィジカルにやっているマジックがあることで、作品の説得力が生まれたので提案してもらってよかった」と笑顔を見せていた。

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