SearchSearch

変貌するアジア太平洋地域と日本の安全保障(その六)/連載コラム「長島昭久のリアリズム」

2017.10.29 Vol.699

 ドナルド・トランプ米大統領が政権発足初日(本年1月23日)に署名したTPP(環太平洋パートナーシップ協定)からの「永久の離脱」を命ずる大統領令は、米国のアジア太平洋地域の平和と繁栄に対するコミットメントの真剣さを域内諸国に疑わしめるような行動の象徴といえます。内政・外交を通じて「アメリカファースト」を掲げるトランプ政権が、保護主義、孤立主義に陥ることのないよう、われわれ同盟国や友好国が時に注文を付けたり建設的な協力を欠かさぬことがきわめて重要です。

 なお、日本政府は、経済戦略を急ぎ修正して、米国を除く11か国でTPP協定の発効を目指し、RCEP(東アジア地域包括的経済連携)の合意基準をさらに高めるよう努力するとともに、域内に公正で開かれた経済連携のネットワークを確立すべく全力を挙げる方針です。

 これは、単に経済秩序の問題にとどまらず、国際秩序をめぐるいわゆる「ツキディデスの罠」を回避するためにはきわめて重要な戦略的課題です。「ツキディデスの罠」とは、古代ギリシャ時代に、覇権国スパルタに対して新興国アテネが覇権争いを挑み、最後には武力紛争が不可避となってしまったことを例に、戦争が不可避な状態まで従来の覇権国家と、新興の国家がぶつかり合う現象を意味する国際政治学の用語ですが、これを現代に置き換えれば、我々はパワーゲームを展開する新興勢力たる中国にどう対峙するかが問われているのです。

 ただ、古代ギリシャ時代と異なるのは、既存の国際秩序の側に立つ我々は、単なるパワーゲームの一方の当事国ではなく、「法の支配」に基づく平和的な国際秩序を維持・発展することに努力を傾注している側であることです。この既存の国際秩序が新興国や秩序挑戦国によって浸食され弱体化されることのないよう、我々は柔軟で包摂的な(つまり、将来的には中国も加盟できるよう)ルールに基づいた秩序の再構築に全力を傾けねばなりません。

 トランプ政権は、発足100日を経て、「NATO(北大西洋条約機構)は時代遅れ」、「日本や韓国も核武装すべき」などといった選挙キャンペーン中の過激な発言や公約を撤回し、次々に政策転換を図っています。とくに外交・安全保障分野では、レックス・ティラーソン国務長官やジェイムズ・マティス国防長官、H.R.マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)らを中心に伝統的な共和党の現実主義的な政策に回帰しつつあり、同盟国や域内の友好国政府を安堵させています。

 それでも、いくつか懸念されるポイントがあり、とくにトランプ流の「ディール外交」がもたらす中長期的な懸念事項を次回以降、1)朝鮮半島、2)台湾海峡、3)南シナ海の三つのケースに絞って検証したいと思います。    

(元防衛副大臣 長島昭久)

<バックナンバーはこちらから>
変貌するアジア太平洋地域と日本の安全保障(その参)/連載コラム「長島昭久のリアリズム」

変貌するアジア太平洋地域と日本の安全保障(その参)/連載コラム「長島昭久のリアリズム」


変貌するアジア太平洋地域と日本の安全保障(その四)/連載コラム「長島昭久のリアリズム」

変貌するアジア太平洋地域と日本の安全保障(その四)/連載コラム「長島昭久のリアリズム」


変貌するアジア太平洋地域と日本の安全保障(その伍)/連載コラム「長島昭久のリアリズム」
http://www.tokyoheadline.com/186536/

「次へつながる」AV出演とは【田口桃子の脱こじらせへの道 第58回】

2017.10.27 Vol.Web Original

 9月は新人エロメンの夏目哉大さん、そして10月は舞台俳優としても活躍しているエロメン・有馬芳彦さんのインタビュー。
 2ヶ月にわたって、女性向けAVの出演側の意見をお伺いしてきました。

<有馬芳彦さんのインタビューはこちら>
前編:http://www.tokyoheadline.com/190001/
後編:http://www.tokyoheadline.com/190222/

 前回の夏目哉大さんは、AV作品で自分を表現することに重きをおいてましたが、有馬芳彦さんの場合は、「俳優・有馬芳彦」を、いかにいろいろなメディアで表現するか、を重要視している方でした。

 同じエロメンであっても、スタンスの違いが非常に面白い、お二人のインタビュー。

 今回はそんなお二人のスタンスから、男性がAVに出演することとは? を考えてみたいと思います。

■男性向けAVには「出ない」

 AV男優とエロメンって何が違うの? という質問をたまにいただきます。

 よく私たちは、「AV男優は男性向けAVに出演している人、エロメンはSILK LABO(女性向けAV)に出演している人」と答えています。

 それって、視聴者が違うだけなのでは? やってることは同じではないの? という風に思う方もいるかもしれませんね。

 しかし有馬さんは、男性向けAVには出ない、と断言しました。

「女性向けのレーベルが作る作品だったら、ということであれば(男性向けAVのような企画内容への出演も)考えられると思います。ただ男性向けのレーベルに出るというのは許さないんですよね。何のために今、女性向けの作品に出ているのかということが根本から崩れてしまうので」

 男性向けAVでは、女優さんの体やプレイ、または、企画で、面白さが決まってきます。

 たとえば、”元芸能人デビュー!”なんていう作品では、その女優さんが裸を見せることや、カメラの前でエッチなことをするということを見せる、というのがメインテーマです。

 または、”時間が止まる○○”というような企画作品では、普段はありえないけど映像の中だからできるエッチなことを見せる、というのがメイン。

 何を見せたいかが明確で、それをどうやって見せるか?を考えるのが、男性向けAVの作り手の醍醐味であり、最も重要なことではないかと思います。

 出演者も、それらの意図に沿うように最善を尽くします。

 対して女性向けAVの場合、「出演者」が何をするか? どんな表情を見せてくれるか? という部分が重要視されているのではないかと思います。

 男性向けAVでは、求められた要求に的確に反応する職人的な技能が求められるのに対し、女性向けAVでは、与えられたテーマを自由に表現する即興的な技能が求められるのかな、という風に感じています。

 俳優・有馬芳彦として、自分を表現するために来たAVの世界。

 AVの中で活躍する職人ではなく、有馬芳彦という俳優をいかに成長させるか、ということが有馬さんの中での揺るがない軸であるように感じられました。

 一方、前回インタビューに答えてくれた夏目哉大さんは、男性向けAVへの出演も積極的でした。

 男性向けAVでの技能を身につけることによって、「AV男優・エロメン」としての成長をしたい。

 ふたりにとっての”成長”の方向性がそれぞれ現れた回答だったと思います。

■女性向けAVも格闘技も、縁。

 ちょうどこの記事が掲載されることには、上演真っ只中ですが、10月26~29日に、有馬芳彦さんがメインキャストを務める、「宇宙SORA」というお芝居が上演されます。

 それらの出演の傍ら、今年はシュートボクシングのリングアナウンサーとしても活躍。
 
 また、トークイベントを開催したり、歌を歌ったり…。

 本当にマルチな分野で活躍していますね。

 AV女優さんの中には、アイドルになりたい、女優になりたい、有名になりたい…そんな理由からAV女優という道を選択する女性もいます。

 実際にそれを叶える人もいますが、狭き門、決して楽な道ではありません。

 一方でAV男優さんの多くは、AVに出ること、出続けること、を目標として、始めている人が多い印象。

 その過程で、女性向けのイベントを開いてファンを増やしていったり、書籍を出版して性に関するイメージを変えていこうという活動をしている方もいます。

 そんな中、有馬さんのような出演の形は、新しいパターンだといえると思うのです。

 有馬芳彦さんが成功例となり、男性とAVの新たな関係性を構築できると、おもしろいですよね。

 さて、そんな有馬さん夏目さんも出演された、一大女性イベントが先週開催されました。
 
 題して、「GIRL’S CH presents イケメンフェスティバル2017 女性向け秘密のお店大博覧会!!」

 エロメンの皆さん、男優さんとのふれあいはもちろん、GIRL’S CHの考えるさまざまな女性向けレジャーを大集結させて、安心安全に少しずつ楽しめるという、新しいイベントです。

 次回はそんなイケメンフェスティバルの様子をご紹介したいと思います!

 有馬芳彦さん出演舞台「宇宙SORA」公式サイトはこちら

24歳女性「やりたいことがたくさんあって困っています」【黒田勇樹のHP人生相談 78人目】

2017.10.25 Vol.kuroda

 こんにちは、黒田勇樹です。

 台風&選挙となにかと騒がしかった先週末、みなさまいかがお過ごしだったでしょうか。僕は21日にやっと次の舞台の情報が解禁になりまして、非常にワクワクしておりました。

 来年2月に「ゴーゴー!シアターゴーワー」という劇団の第1回公演に脚本・演出、そして出演させていただきます。

 詳細は追ってお知らせいたしますので、ぜひ!

 では今週も始めましょう。

【超キュート】ふさふさモフモフなポメラニアンが大集合!

2017.10.24 Vol.Web Original

このコーナーでは愛犬ポータルサイトワンダホーのフォトコンテストに応募されたかわいい犬の写真をご紹介。
第4回で紹介するのは、ふさふさモフモフの毛並みにつぶらな瞳でこちらを見つめるポメラニアン。とにかくかわいいぬいぐるみのようなポメラニアンの写真を集めました!

<龍太郎くん / 7歳5ヶ月>

飼い主のカズボンさんのコメント「こんな顔して原付の前かごに入って、かぜを切って走るのが、大好きですな僕です❗」
(編集部)キュートなマスクの下は意外とワイルド!?

<米(らいす)くん / 2歳1ヶ月>

飼い主のriceさんのコメント「わんこと行ける水族館で サメに食べられそうになったよーーギャーと怖がってるところ!」
(編集部)助けてあげたい! けど、怖がってる表情がかわいすぎるから助けない!

<虎鉄くん / 4歳11ヶ月>

飼い主のこて母さんのコメント「お出かけ大好き~!たくさん思い出残そうね。」
(編集部)海風になびく毛がライオンみたいでかっこいい! “虎”徹くんだけど!

<めるもちゃん / 4歳5ヶ月>

飼い主のめとめさんのコメント「ひまわり娘」
(編集部)すました表情でばっちり決めポーズ! 美人さん!

<ころちゃんくん / 1歳8ヶ月>

飼い主のはっせんさんのコメント「海から上がってきたアザラシ?? もこもこの毛が自慢の ポメラニアンです!」
(編集部)大きな綿あめみたい! 冬の寒さにも負けないぞ!

<HONEYくん / 6歳11ヶ月>

飼い主のハニママさんのコメント「綺麗なバラに囲まれて笑顔も満開です☆」
(編集部)気品を感じる佇まい、さすがバラ園を嗜むわんこ!

<ソフィちゃん / 7歳5ヶ月>

飼い主のソフィパパさんのコメント「わが家の可愛いソフィです! ポメラニアンなのですが体重は9キロを超えています。何でも食べますがキュウリだけは食べません」
(編集部)食欲の秋は何を食べるのかな?

<プリンくん / 5歳1ヶ月>

飼い主のかとまきさんのコメント「甘えん坊です」
(編集部)夕日に照らされた顔周りの毛並みがたんぽぽの綿毛みたいだね!

<ふうくん / 2歳8ヶ月>

飼い主のゆきんこさんのコメント「ニヒルなわんこ まるでくわえ煙草のようΣ(Д) このまま手も使わず食べたりしますf(^^;」
(編集部)黒い帽子とジャケットが似合いそう!

<ウォ~ルゥちゃん / 0歳8ヶ月>

飼い主のなのねさんのコメント「台風一過☆ようやくお日様も出てきて、風の音がちいさくなって安心したのか、ぐっすり眠りこんでいました。」
(編集部)穏やかな表情に癒やされる〜どんな夢をみてるのかな?

山女デビュー!【黒谷友香の友香の素 vol.180】

2017.10.22 Vol.698

みなさん、こんにちは! 10月に入り、気がつけば今年もあと2カ月となりました。早いものです。

 私はこの秋、人生初となる登山をしてきました。しかも北アルプス〜!! 数年前からの山ガールブームは知っていましたが、私にとって登山というのは、小学生のころ行った「耐寒登山」をイメージするぐらいの自分からは遠い存在だったのでノーマークなカテゴリー。

 そんな私の初登山。コースはというと、常念岳から燕岳までを縦走!! 縦走とは、走るんではありませんよ。(私が肩に食い込む40リットル入るザックをよっこらしょと背負い、ハアハア言いながら一歩一歩登っていると、上からタタタタ〜っと軽装なスタイルで走り降りて来る方、何人かとすれ違いましたが、あれにはびっくり!)
 縦走とは、尾根伝いにいくつかの山頂を極め歩くことで、今回は4日間をかけて縦走してきました。いや、本当に良い経験をさせていただききました。行って良かったです! 

 湊かなえさんの小説が原作となる、ドラマ『山女日記』の撮影で、9月の中旬から10月頭まで長野県の白馬に滞在。山女日記というタイトルからもお分かりのように、登山道中でのストーリーとなるため、実際に登山をしながらドラマの撮影をしました。放送は近くて、10月29日と11月5日の2週連続になります。「山」を舞台に繰り広げられる登場人物たちの群像劇と、北アルプスの美しい自然をお楽しみいただけるかと思います。

 写真は標高2922mの大天井岳からの眺望です。奥には富士山も見えます。今回の登山ではそこが1番高い標高になります。下に見える山小屋は2日間お世話になった大天荘さん。部屋の窓から見た、だんだんと明るくなっていく朝焼けは、本当に綺麗でした。登山の醍醐味の1つかもしれませんね。あ、特別天然記念物の雷鳥も見ました。またいつかどこかの山に登ってみたいと思います。今度は日帰り温泉付きで(笑)。

33歳主婦「アラサーのニート妹に不安を抱えています」【黒田勇樹のHP人生相談 77人目 その2】

2017.10.18 Vol.kuroda

  こんにちは、黒田勇樹です。

 八幡山ほしがりシスターズの次回公演『進撃の白雪姫と四十七人乗っても大丈夫な蔵』が演劇のニュースサイトであるステージナタリーさんに取り上げられました。ありがとうございます。

 となると、ただでさえ入手困難のチケットがますます入手困難になることが予想されますので、皆様、お早めに!

 いや、これマジですから。

 さて今週も始めましょう。

舞台でも活躍中の演技派エロメン・有馬芳彦さんにインタビュー・後編【田口桃子の脱こじらせへの道 第57回】 

2017.10.17 Vol.Web Original

 前後編でお届けしている、エロメン・有馬芳彦さんへのインタビュー。
 (⇒前編のインタビューはこちら
 今回は、彼がもっとも大切にしている「お芝居」について、お話をお伺いしました。

【EXILE TETSUYA連載 DANCEの道】第63回「高い高い」

2017.10.16 Vol.698

 EXILE THE SECONDの全国ツアーも今月末に控え、毎日リハーサルをしておりますが、DANCE EARTH FESTIVAL 2017のリハーサルも毎日、同時進行しています。

 今年のDANCE EARTH FESTIVALは2日間、開催されるので、両日遊びに来てくれる皆さんにも楽しんでいただけるように意見を出し合いながら最高の時間にできるように頑張っています! またEXILE THE SECONDのツアーでは長い公演期間の中で、全国各地にお邪魔するので今からワクワクです。

 それにしてもステージを作る作業は本当に楽しいです!

 僕はグループを兼任しているので、そのグループの音楽やDANCE、メンバーの個性、ステージの形や演出、お客様との関わり方などを想像しながら、僕らの伝えたい事を1つ1つ形にしていくのは、やはり1番パワーを使う作業ですが、自分の役割やできる事の最大限をどういうふうにステージに落とし込んで、流れを作り、クライマックスまで持っていくか。

 これは実際に形と流れができてみて、皆さんの前に立つまでは本当にこれで正解なのか? そうでないのか? 毎回まったく分かりませんが、せっかく時間もお金も使っていただいて足を運んでくださるので、とにかく楽しんで帰ってもらいたいという気持ちを忘れずに、今までの経験と新しい事へのチャレンジをして最後まで頑張って行きたいと思いますのでどちらもお楽しみに!!

 毎日リハーサルをしていると、もちろん身体は疲れますし、頭も集中するので、気持ち的にも疲労感があるのは仕方ないのですが、良いDANCEが生まれて、それを練習してみんなで踊るとなぜか自然と笑顔になり元気になってくるのは、もう何年も踊ってますが、本当に不思議です(笑)。

 『身体を動かす、心拍数が上がる、音楽にノル、リズムに合わせる、仲間と呼吸も合わせて動きをシンクロさせる』などの事は経験上分かっていましたが、先日ある人と話をしていたら、ストリートダンスはリズムに合わせた動きの中に上下運動がたくさん入っていて、これは皆さん経験がある方もいると思いますが、子供が親に“高い高い”をしてもらって喜んでいるのと同じ作用があるのかもしれないと言っていました。

 これはまだ言い切れませんが、“高い高い”をしてもらった時に、親に支えてもらえる安心感とは逆に、宙に浮いた瞬間に感じる軽い恐怖心が気持ちを高揚させているのでは? というものでした。面白いですね(笑)。
 
 もしその記憶がダンスやリズム感に生かされるなら、音楽をかけながら“高い高い”をリズミカルにやれば、ものすごいダンサーが生まれるのでは? なんて思ってしまいました(笑)。今は仮想ですが、いつか自分にも子供ができたら毎日ヒップホップを一緒に聴きながら、裏カウントで“高い高い”をし続けてみようかと思います。

 音楽を聴き、みんなで踊って仲良くなって笑顔が生まれて元気になり、それが健康や教育、生涯スポーツにつながっていく事が願いであり、この先の人生の時間を使ってやりたい事でもあります。一人でも多くの人と一緒に踊れるように、フェスもツアーもその先も頑張って行きたいと思いますので、皆さんまずは、ぜひ会いに来てください(^o^)v

やっぱりテレビが政治をダメにした 【鈴木寛の「2020年への篤行録」 第49回】

2017.10.15 Vol.699

 本コラムが先月掲載された後、政界の風景が恐ろしく一変しました。9月の3連休に衆議院解散の動きが突然報じられました。下落気味だった内閣支持率も回復の兆しをみせた一方で、民進党は新体制発足直後からスキャンダル騒動で大揺れ。「小池新党」の選挙準備も不十分であることから、安倍総理が一気に勝負に出てきました。

 ところが、小池百合子氏がここで電撃的な動きをみせます。水面下で進めていた新党旗揚げの準備を急加速させると、安倍総理が25日に記者会見で解散を正式に表明する直前に小池氏は緊急会見を行い、新党名を「希望」とすることと、自らが代表になることを明らかにします。

 もともとはその翌日に新党旗揚げの記者会見がある予定でしたが、1日早めてニュースを提供したのは、その日の政治ニュースが総理の会見一色になるところを、「安倍VS小池」の構図に持ち込むことだったのでしょう。実際、翌朝の新聞各紙の一面は総理会見がトップ扱いだったものの、準トップに小池氏の記事をもってきていました。まさに「目論見どおり」といえるでしょう。

 その後、民進党が公認候補を出さず、事実上、希望の党に合流する方向となり、維新などとも選挙協力が決定。これほど目まぐるしい政局の動きは、1993年の細川政権誕生や2005年の小泉総理が仕掛けた郵政選挙に匹敵、いや、それをも上回る激しさです。世の中が「小池劇場」に揺れる中、津田大介さんがツイッターで「今こそこの本を読もう」と勧めていたのが、4年前に刊行した拙著『テレビが政治をダメにした』(双葉新書)でした。

 この本は、情報社会学者としての知見を下地に、政治家時代に体験した生々しい話を加え、テレビに翻弄される政治の現場の実態に警鐘をならしたものです。本の中では、郵政選挙の事例から、テレビ番組、なかでも政治バラエティ番組に出ているかどうかが比例区の当落を分けている傾向などを明らかにし、政治家がテレビに迎合し、なかには芸能プロダクションと契約までして出演の機会を増やそうとする動きも指摘しました。

 政治がテレビに迎合し、テレビも政治を単純化・劇場化して伝えることに注力してしまわないか? 当たり前ですが、選挙で問われるべきは政策です。テレビ政治においては、“テレビ映え”しない、社会保障や教育、医療や年金といった地味でも非常に重要な政策の論議が後回しになる恐れがあります。いまこそメディア側に自戒を求めたいし、私たち有権者も厳しい眼差しで目を向けていかねばなりません。
(東大・慶応大教授)

舞台でも活躍中の演技派エロメン・有馬芳彦さんにインタビュー・前編【田口桃子の脱こじらせへの道 第57回】

2017.10.13 Vol.Web Original

 前々回に期待のエロメンとして夏目哉大さんのインタビューをしましたところ、編集部から「ぜひ、また」というお話をいただきまして、今回は舞台でも活躍中のエロメン、有馬芳彦さんにインタビュー。有馬さんに女性向けAV出演のきっかけから、出演する舞台のことなど、いろいろうかがいました。

毎日の杜仲茶で、しなやかな血管とむくみのない体を作る

2017.10.13 Vol.699

 脂肪分・カロリー・塩分ゼロ、しかもノンカフェインで、ダイエットや健康を気にする人に人気の杜仲茶。多くの女性が悩む、むくみも解消してくれるという。そんな杜仲のパワーについて、日本杜仲研究会の理事であり、共立女子大学家政学部教授 医学博士の上原誉志夫氏に話を聞いた。

Copyrighted Image