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大谷ノブ彦 カタリマス第10回 中畑清監督に「導」かれて

2015.02.23 Vol.637

 建国記念の日だった11日、予告通り、沖縄に行ってきました。目的は、『キキマス!』でもこのコラムでも宣言した今シーズン応援すると決めた横浜DeNAベイスターズのキャンプ。番組とは関係なく、勝手に自腹を切って見に行ったんですが、行ったらニッポン放送のみなさんが協力してくれて、中畑清監督や僕が注目している坪井コーチにインタビューできたり、同じく自腹で合流してくれた脊山さんも奔走してくれて、充実した沖縄滞在でした。

 たった1日の滞在でしたけど、中畑監督には「導」かれましたね。キャンプ初日から恒例となってる朝の散歩にもついて行って、歌うところも見られました。それと、ノック練習には感動しちゃったなあ。終わると「ありがとうございました!」って監督に挨拶をするんだけど、そっちだろって観客に向けてそれを言えって言うんですから。

 監督の今年のスローガンは「導(みちびく)」だそうです。目標に向かって、いい方向に向かって導く。それって監督がこのキャンプでやっていることであるし、就任してからずっとやってきたことでもあるんじゃないかなと思うんです。番組への反応からも感じることですが、ベイスターズのファンが明らかに増えていること、沖縄キャンプがにぎわっていること、キャンプ地での朝の散歩に毎朝すごい数の記者がついていくのも、ベイスターズの記事が毎日大きく掲載されるのも、中畑監督が導いているからでしょう。そう思わずにはいられません。

 今回の沖縄、僕はスタッフだったり沖縄キャンプには興味がないであろう人たちを連れて行きました。そしたら、みんなキャンプ楽しいねって。僕も多少なりとも導けたのかな。シーズンが始まったら、ラジオを通じて球場にたくさんの人を導けたらいいなって思います。

 スタジアムへ行こう、映画館に行こう、ライブに行こう。僕はずっとそう言い続けています。どこかに行くって面倒なこともあるよ。チケットを買うとか、そこまで行くとかね。でもね、そのちょっとした面倒の向こうに「楽しい」があると思うんです。楽しいことは中(なか)にあるってこのコラムの初回で書いたことだけど、まずは楽しい側に自分を置いてみたらって思います。今年も僕はそう言い続けていきたいですね。

 中畑監督、さらにはラジオが大好きな東京ヤクルトスワローズの真中監督のインタビューもあった12日の放送は番組のポッドキャストでも聴けます。興味のある方はぜひ聴いてみてくださいね。

小池百合子のMOTTAINAI ギリシャはなぜあんなに強気に出られるのか

2015.02.23 Vol.637

 平成27年度国家予算の審議が始まりました。私も予算委員会の一人。実況TVカメラの死角のような場所に座っています。わざわざ目立たぬ位置に追いやってくれました。

 さて、このごろ世界で最も目立っているのはギリシャの若きリーダー、40歳のアレクシス・チプラス首相でしょう。革ジャン姿のヤニス・バルファキス財務大臣との共通項はクールビズ。一歩間違えば「だらしない」感じですが、そこは二人ともかっこよく決まっており、女性の間でも大人気だとか。

 カッコ悪いのは、借金だらけの財政です(日本も同じですが)。借金、赤字財政でにっちもさっちもいかず、仲間のEU諸国から支援を受けねばならないのに、強気に居直っているのがチプラス首相です。

 世界の金融危機の震源地となったギリシャは、その後EU諸国からの支援を受ける条件として、緊縮財政を迫られました。しかし、爪に火をともすような生活にはもう耐えられないと、アンチ緊縮財政派のチプラス氏への支持が広まったわけです。だから、首相となったチプラス首相もそう簡単に宗旨替えはできません。

「だって、ユーロ圏から抜ければ、困るのは皆さんでしょう?!」と弱者の恐喝まがいで、ドイツなど他のEU諸国には大迷惑です。
 なぜチプラス首相は強気なのか。

 彼は革命家チェ・ゲバラを崇拝しており、自分の息子にゲバラの名前から得るネストと名付けるほどの急進左派です。

 首相就任後、中国、ロシアから相次いで招待状が舞い込んだといいます。

 かたやユーロは、もしギリシャがユーロ圏から抜けるようなことがあれば大激震に見舞われるでしょうから、必死で引き留め策を講じています。

 ロシアはウクライナにも地理的に近く、ギリシャを味方につける政治的効果はきわめて高い。中国はすでにピレウス港などの利権を入手するなど、ヨーロッパでの戦略的拠点が確保できれば、よし。

 つまり、ギリシャにとって、EUと中露を天秤にかける局面にあるわけです。

 アベノミクスも株価、為替などの期待値を反映する数字に頼るだけでなく、これから実態を伴った景気の確保が急がれる段階に入っています。4月には大企業を中心に昇給などが進むものと期待できます。ですから、国内の政策よりも、むしろ外的要因が気になるアベノミクスの三年目。

 ギリシャの神々に祈りますか。

(自民党衆議院議員)

EXILE TETSUYA DANCEの道
第31回 また一つ歳を重ねる素敵

2015.02.23 Vol.637

 私事ですが、33歳の終わりと34歳の始まりを同時に感じる2015年2月……まだまだ自分の未熟さも感じながらも、このままこんなに大人と呼ばれる歳になってもいいのかな? なんて思いながらも、人は毎年一つずつ歳を重ねる訳で……。せっかくなら素敵に歳を重ねて素敵な大人の男になりたいと思っています(笑)。そんな2月が終わって3月1日になれば僕を含めた二代目J SOUL BROTHERSのメンバーはEXILE加入から丸6年が経ちます。それはそれはたくさんのことが今までありましたし、すべてが順調な訳ではなかったですが、全国のファンの皆さんの温かい応援のおかげでEXILE第四章を迎えることができました。

 思い起こせばEXILE1年生で迎えた2009年のアリーナツアーはすべてが初めてだらけで、先輩方についていくのがやっとだったし2時間以上踊り続ける過酷さを痛感しました。そして全国のEXILEファンの皆さんにこれからどうぞよろしくお願い致します!! っていう気持ちで毎公演踊っていたのを思い出します。次の年には忘れもしないスタジアムツアーでEXILEの規模感を肌で感じ、毎回登場のシーンで涙が出そうになるくらいの感動と興奮で一生忘れられない夏になりました。その次のツアーからは、あの願いの塔が現れ全国のドームという最高なステージでここ数年で数え切れないほどの皆さんと出会うことができました!

 振り返ってみて自分で言うのもなんですが、EXILEというグループは僕らが加入したあとからでも、物凄いことをたくさん成し遂げて来たように思いますが、それはHIROさんがいて先輩方がいて14年もの歴史があるからこそ達成できたことです。微力ながらも自分のできることを一生懸命やってきたつもりではありますが、まだまだメンバーとしてやらなければならない事がたくさんあると思いますし、メンバーから日々学んでいます。新メンバー5人を迎えた第四章は、そんな歴史や信念、価値観を尊重しながらいろいろな意味での新しいEXILEを創ろうとしています。もう少しに迫った新曲『情熱の花』の発売、そしてアルバム『19』の制作はメンバーみんなで想いを込めてファンの皆さんにお届けできる様にと思っています。

 先日とある曲のレコーディングを見に行ったのですが、ボーカルの繊細な作業と緻密なこだわりにただただ圧倒されて、自分のDANCEももっともっと突き詰めていかなければいけないなぁ…と改めて思いました!! 徐々にですが、アルバムが完成に向かってラストスパートにはいってきました! 一つだけ言わせてもらえるならば…まじで凄いです!! ぜひお楽しみに!! そしてまずは3月4日に発売されます、新曲『情熱の花』、ジャケット写真や全員の集合アー写や個人アー写、そしてMusic Videoも解禁され、いよいよな感じにワクワクしてきます。時を戻したくなるような圧倒的な大人な世界観をじっくりとゆっくりと、そして情熱的に楽しんでいただけたらうれしいです。そしてそして34歳になりましたEXILE TETSUYAをこれからもどうぞよろしくお願い致します。

ノッポン弟オススメ! from TOKYO TOWER vol.10

2015.02.23 Vol.637

 みんな元気? 寒いからっておうちに閉じこもってばかりいたらダメだぞ。寒い時こそ、体を動かすことが大切なんだ。僕もランニングをしたり、東京タワーの外階段を歩いて上ったりしてるよ。たまーにだけどね(笑)。

 東京タワーでは今度、僕も体験してみたい健康的なイベントがあるんだ。なんと! 日曜日の早朝に、オープン前の大展望台を貸し切りにして、ヨガのレッスンを開催するんだよ。高さ150mの大展望台から東京湾を一望しながらのヨガは、ほかでは決して体験できない、東京タワーならではの企画。眼下に広がる東京の景色がキラキラ輝く様子を眺めながら、朝ヨガで体にパワーをチャージしたら、その日1日元気いっぱいで過ごせそうだと思わない? しかも、ヨガのレッスンの後は、フットタウンの2階に新規オープンした鉄板焼きトーストの店「タワーズダイナー」でモーニングも楽しめるんだよ。

 東京タワーが好きな人、一人、友達同士、カップル、家族…どんな人でも楽しめるから気軽に参加してほしいな。朝日を体いっぱいに浴びて、素晴らしい景色と美味しいモーニングで充実した1日をスタートさせよう!

腕利き宣伝マンが猛プッシュ コレよ、コレ! 細田裕介さん

2015.02.22 Vol.637

 毎年、世界的に注目を集めた言葉を選出する “オクスフォード辞典が選ぶ今年の英単語”で2014年の“今年の言葉”に選ばれたのは「vape(ベイプ)」、つまり「電子たばこ/電子たばこを吸う」という言葉。そのブームの理由を、JTの『プルーム』の担当者・細田さんに聞いてみた。「日本でも最近は海外のようにニーズが多様化してきて電子たばこの注目度も上がっています。プルームは電子たばこではないのですが、Vapor(ベイパー)といわれる蒸気のようなもので楽しむたばこのスタイルなので愛煙家から“新しい!”と注目を集めているんですよ」。新しいというと?「プルームは本物のたばこ葉が詰まった専用のたばこポッドを電気で加熱するという、新しいたばこ用具です。味は苦みが少なく香りも良く、従来の愛煙家にも“新しい味だね”と喜ばれます。ビールとカクテルのようにそれぞれの違いを楽しめると思いますよ。1ポッドで10〜15分吸えますが、もちろん途中でやめても後でまた使えますから短いたばこ休憩も安心。ちゃんとたばこを味わいながらも火や灰、たばこの煙特有のにおいを気にする必要がない、新しいたばこなんです」。デザインもスタイリッシュだし、スマートな喫煙者に変身できそう!「プルームは、ベイパーを楽しむ“新しいたばこのスタイル”なんです。吸う人と吸わない人の間に壁を作らない。そんな夢を実現することに、担当者としてとてもやりがいを感じています」

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 元犬(もといぬ)

2015.02.22 Vol.637

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

大谷ノブ彦 カタリマス(裏) 第29回 『フォックスキャッチャー』とスティーヴ・カレル

2015.02.18 Vol.636

  23日に米アカデミー賞が発表されます。27日は日本アカデミー賞もあるし、映画に自然と注目が集まる時期です。『キキマス!』でもその話題になって、16日に関西ラジオ界のレジェンドである浜村淳さんが出演していただいたときにも、ノミネート作品であるクリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』の話で盛り上がりました。

 米アカデミー賞にノミネートされているのは、すばらしい作品、俳優たちばかりです。『キキマス!』のなかでも話した作品、例えば『6才のボクが、大人になるまで。』は作品賞、監督賞、助演男優賞、女優賞であるとか複数の部門でノミネートされているし、『ゴーン・ガール』や番組で試写会をやった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』も入っています。

 さて、今年の米アカデミー賞では、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(4月10日公開)と『6才のボクが、大人になるまで。』が有力だと考えてますが、ノミネートされた作品や錚々たる俳優、監督のリスト見ていて気になるのは、『フォックスキャッチャー』で主演男優賞にノミネートされているスティーヴ・カレルです。彼はコメディー俳優で、これまでの出演作だと『40歳の童貞男』が有名なんですが、この作品では面白さだとかコメディー俳優であることの片鱗も見せません。すごくシリアスな演技をしています。

『フォックスキャッチャー』は、大企業のデュポン社の創業者一族の御曹司がレスリングの金メダリストを射殺してしまったという実話に基づいた映画です。スティーヴ・カレルはその御曹司という役どころ。ちょうど公開中だから映画館に足を運んでもらえるといいんだけど、スティーヴ・カレルの演技が、とにかくすごい。巨額のお金、それによって精神的に混乱していくレスリング選手……映画そのものもすごいんです。あと、これは僕が感じたことですが、劇中で描かれていることと、お金がもらえるなら芸をやる芸人の姿が重なってしまったりしてね。それも含めたうえで、スティーヴ・カレル、注目してます。アカデミーってコメディー出身の俳優が好きじゃないっていうのもあるから、そういうなかで受賞してほしいなって思います。

 それと、浜村さんと盛り上がった『アメリカン・スナイパー』。アメリカで最強といわれた伝説のスナイパー、クリス・カイルの自伝を映画化したもので、イラク戦争を肯定してるといった意見も目立ちます。そういう見方をする人もいるんだろうけど、僕はこの作品はクリント・イーストウッドの皮肉だと思っている。この映画で彼が描いているのは、戦争をしたら、人を殺したら、殺した人も普通ではいられないということであって、歴史のなかでこれが延々と続いてるんだってことだと思っています。

 そんなことを考えながら、米アカデミー賞の発表を楽しみにしたいと思います。 

大谷ノブ彦 カタリマス!(裏)
第28回 面倒くさいことだからやってみる

2015.02.12 Vol.637

 14日はバレンタインデーですね。……僕、あまり熱量がないんだよなあ。強いて挙げるなら、中2の時にチョコレートもらったんだけど、テンパっちゃって、そのまま窓から捨てちゃったの。…そしたら、まあ、泣いちゃってね。本当に苦いというか、嫌な思い出になってます。今年はそうですね、大谷家は記念日的な日は手巻き寿司って決まってるんです。だから、また家族で手巻き寿司食べますよ。そういうの、いいでしょ? 

 今年のバレンタインデーは土曜日で会社も休みで良かったっていう女性も少なくないっていう話題が出てますね。そういうのを見てると、バレンタインデー、それにお返しするホワイトデーを含めて、女性にとっても男性にとってもなんだか面倒くさいことになっちゃってる感じがします。これって、お菓子メーカーの戦略でしょっていうのもあるしね。そういうの、分かる。僕もそう思ってたところもあるし。でもねえ、最近、ちょっと考え方が変わったところもあるんですよ。何ていうのかな、こういう不確かな気持ちのやり取りって人とのつながりのパイプ、ライフラインなんじゃないかなって。

 中学生とか高校生とかは好きとか恋とかのときめきがあるだろうけど、そこを過ぎた人たちにとってはバレンタインデーって社会性を示すひとつの機会だって考えられるんじゃないかって思うわけ。5日の放送に、ベストセラーの『お金が貯まるのはどっち?』の著者、菅井敏之さんがゲストで来てくれたんだけど、お金に好かれるためには親と話すことだっていうの。親と話すってちょっと面倒くさいことだけど、家族も自分の資本だって考えればそういうことも信用なんだよね。それを積み重ねていくことで自分自身が社会のなかで通用するんだっておっしゃってました。もしかしたら、面倒だなって思っちゃうバレンタインデーにも同じことが言えるかもしれない。そう考えてくと、義理チョコをみんなにプレゼントする女性、そういう人をお嫁さんにしたらいいと思うんだよね。社会性のある人って、自分が社会のなかで生きていくなかで、大きな味方になるから。

 そういえば、そういう義理チョコだけじゃなくて、感謝とか友情の表現としてのチョコもありますよね。さすがに男同士でやり取りはしないけど、誕生日にはプレゼントを送り合います。その時は、僕も、大地さんもボケはないんですよ。真剣に選びます。昔、クリスマスに若手芸人を集めて2000円以内でプレゼントをもってこいっていうのをやったことがあるんだけど、そういうときに大人のおもちゃとか持ってくるとブーイングでした。プレゼントは相手を喜ばすことを考えないと。1個のボケじゃだめだと思うんです。

 さて16~19日まで『キキマス!』はスペシャルウィークです。「人生は山あり谷あり大谷あり!ラジオ私の履歴書」と題して、浜村淳さん(16日)、キダ・タローさん(17日)、ドリアン助川さん(18日)、ガッツ石松さん(19日)とレジェンドが登場。レジェンドのみなさんからお話を伺っていきます。さらに、今週、来週、再来週と『キキマス!』で現金総額200万円プレゼントも実施中です! お楽しみに。

今日も食べ過ぎ東京グルメ探偵 凪〇(門前仲町)

2015.02.09 Vol.636

おいしいものがあると聞けば、調査に行かずにはいられない「東京グルメ探偵」。メタボを気にしつつも食べ過ぎてしまうのがたまにキズ。さて、今日のタレコミは…?

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 雛鍔(ひなつば)

2015.02.09 Vol.636

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

格闘家イケメンファイル Vol.18 グランドスラム・イズム 伊藤盛一郎(いとうせいいちろう)

2015.02.09 Vol.636

 プロ2年目、若干21歳にして9戦の戦歴を持ち、2月22日にはベルトをかけてチャンピオンに挑む伊藤盛一郎。整った顔立ちだが、話をするとくしゃくしゃの笑顔を見せるギャップに女性だけではなく、男性ファンも魅了!?

「最近、男性のファンが増えているんです。フェイスブックとかツイッターとか、友達じゃなくても絡めるので、結構メッセージとかいただきますね。しかも昨日は男性のファンの方が直接ジムに来て電話番号を渡そうと…。まずはお友達から…って言われてはいませんが(笑)。でも応援してくれるファンの声は素直にうれしいです」

 格闘技を始めたきっかけは部活。

「もともと中学校の時から高校まで柔道をやっていて、高校3年で部活を引退する時に、このまま何もやらなくなるのはつまらないと思って、格闘技をやろうと思いました。実家が横浜なので、インターネットで“横浜”“格闘技”で検索したら、トップで今のジムが出てきて、ここにしようと(笑)。でも実は勝村(周一朗)先生(リバーサルジム横浜CEO、元修斗世界フェザー級王者)は、僕が小学校5年生の時に、1年生の臨時教諭として、いとこがお世話になっていたので、昔から知っていたんです。そういうつながりもあり、今のジムに決めました」

 プロになってから大変だったのが減量。

「きつい時ときつくない時がありますが、毎回10キロ弱は落としています。1カ月半前ぐらいからちょっと食生活に気をつけて、1カ月を切ったら、本格的に食生活を見直し、走ったりします。食べないと動けなくなるから、食べつつ体重を落とし、疲労を抜きながら。だいぶ減量にも慣れて、最近はそこまできつくありませんが、最初のころはしんどくて、TSUTAYAで食べ物の本を立ち読みしていた(笑)。ちょうど焼き肉の本を手にとってぼんやり見ているところをいとこに見られて、勝村先生にチクられたこともあります。盛ちゃんやばいよって(笑)」

 減量中の食事管理も自分でやる伊藤。好きな女性のタイプは…。

「自分は背がちょっと低いので、自分より低いか同じぐらいの子がいいです。あとは目がぱっちりしていて、鼻がすっとしていて…。結構うるさいですか(笑)? 性格的には、格闘技をやっているので、なかなか会えない時期とかもあるけど、その辺を理解してくれる子。格闘技は知っていても知らなくても大丈夫です。あとは料理ができれば。減量中のご飯を作ってもらいたい。タレントでは…アーティストのBENIさんとか。性格は分からないので、顔ですけど(笑)」

 2月22日(日)ディファ有明で開催される「〜FIGHTING NETWORK ZST〜 ZST.44」のフライ級タイトルマッチで王者八田亮と対戦する。

「チャンピオンに自分が挑むわけですが、特に相手について研究とかはしていません。もちろん寝業師で、グラップリングがとても強い選手だということは知っていますが、映像を何度も見て…ということはしません。あまり考えすぎず、自分の普段の動きができれば勝てると思っているので。頭使いすぎると体が固まっちゃうんですよね(笑)。チャンピオンは得意のグラップリングでくると思うんですけど、自分は自分の戦い方がある。総合格闘技ですから、パンチや投げなど、全部使って戦って倒してやろうと思っています。見に来ていただいた方が感動するような試合にしたい。ピンチもあるけど、最終的にそれも全部乗り越えて勝つ。最後はきっちり自分がベルトを取りますが、そこまでに、お客さんが泣いちゃうぐらいのストーリーがある。という試合をお見せしたいですね」

 将来的な目標は?

「格闘技をやっている人たちは、海外に出たいという人が多いと思いますが、自分は日本でやっていきたいです。大晦日にテレビでやっているような大きな大会に出て、日本の人にもっともっと格闘技を知ってもらいたい。そして日本で最強っていうのを目指しています。また、横浜が地元なので、横浜アリーナで試合をしてみたいです。で、横浜を歩いていたら声をかけられるぐらい有名になるのが目標ですね(笑)」

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