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鈴木寛の「2020年への篤行録」  第8回 W杯の裏にある人々の思い

2014.05.25 Vol.618

 この3月からサッカー協会の理事に就任しました。去る5月12日、サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の日本代表メンバーが発表されました。かつて三浦知良選手や中村俊輔選手の落選が劇的に報道されたことがありましたが、毎度のことながら、選ばれた選手、選ばれなかった選手の明暗を分けてしまいます。

 今回も、しばらく代表から遠ざかっていた大久保嘉人選手がサプライズ選出。昨年亡くなられたお父様の命日という奇遇も重なり、感動的に報じられました。大久保選手は前回のW杯に出場後、モチベーションが上がらず次第に代表の試合で出番が無くなっていきましたが、「もう一度、代表になれ」というお父様の遺志に奮起し、昨年は初の得点王を獲得。実力で代表復帰の機会をつかみ取りました。

 一方で、川崎フロンターレの同僚である中村憲剛選手は2大会連続での代表入りは果たせませんでした。中村選手は悔しさの余り、ブログで「本当に一瞬、一瞬ですがどうでもよくなりました。ACLもリーグ戦も何もかも」と本音を漏らしていました。文字通り全身全霊をかけて目指した夢を絶たれた喪失感。私たちの想像を遥かに超えるものです。ただ、中村選手は「ボールがあれば、サッカーがあれば俺は前を向いていける」「今まで辿ってきた道は間違っていなかったと思うし、今までやってきたことに悔いは一切ない」とも綴っていて、予備登録メンバーとして準備をしっかり行う意向を示しました。私はこれを読んだとき、「ああ、本当のプロはこういう人のことなんだな」と心から尊敬しました。

 今の若い人は、日本サッカーがW杯に出るのが当たり前のように感じているようですが、たかだかこの十数年のことに過ぎません。1993年にJリーグが始まる前の日本リーグの時代は、天皇杯の決勝等を除くと観客席はガラガラ。芝が張り巡らされた競技場も少なく、トップ選手が泥まみれになってボールを追いかけていました。先人たちが築き上げてきた歴史があっての今日だということを忘れてはなりません。

 私の友人である藤田俊哉さんは、Jリーグのミッドフィルダーとして初の通算100得点を挙げる等、ずば抜けた活躍をされましたが、W杯出場はなりませんでした。しかし、彼のような名選手たちが切磋琢磨していたからこそ日本サッカーの層が厚くなり、競技力がアジアでトップクラスにいられるのです。現在、藤田さんはオランダに指導者留学をされていますが、新たな夢を追いかけられています。

 以前、どこかの新聞で読んだ記憶なのですが、93年のJリーグの開幕戦「ヴェルディ川崎VS横浜マリノス」に出場した北澤豪さんは、「ピッチに立てなかった人たちの思いも背負って試合に臨んだ」という趣旨の話をされていました。これは今回のW杯の代表選手たちも同じ思いをお持ちだと思います。応援する私たちも、W杯の華やかな舞台の裏で、サッカー界の発展に尽くされてきた方々にも思いを巡らしていきたいものです。

(東大・慶大教授、日本サッカー協会理事、元文部科学副大臣、前参議院議員)

ダイノジ 大谷ノブ彦 カタリマス! 第1回 楽しいことは中(ナカ)にある!

2014.05.24 Vol.618

 ニッポン放送で放送中のラジオ番組『大谷ノブ彦 キキマス!』(毎週月曜〜木曜 午後1時〜午後4時 生放送)、お聞きになっていただけていますか? パーソナリティーの大谷ノブ彦です。番組スタートから約2カ月が経ちまして、この間、タクシーの運転手さんから「あれっ、ラジオの?」と声をかけられました。イベントにも「どんな顔をしているのか見に来た!」とおばあちゃんがいらっしゃったり、昼間の帯で番組を担当していることを感じることが多くなりました。

『オールナイトニッポン』など、いろいろな時間帯でラジオをやってきましたが、昼間の番組は初めて。楽しいですね。ゲストの方をお招きしたり、中継コーナーがあったり、ラジオショッピングのコーナーがあったり、やることも多いので、「大丈夫ですか?」なんて気を使っていただいたりもするんですが、僕はすごく楽しんでます。ラジオショッピングコーナーの商品がすごく売れたよ!なんて話を聞いたりすると、ものすごくうれしいんです。僕の話で買おうと思ってくれた人もいるのかな、なんて思っちゃったりもする。今まで知らなかった世界ではありますが、足を踏み入れてみると、楽しいってこと、たくさんありますね。

 番組のコーナーがきっかけで、競馬の予想も始めました。このコーナーが始まるまで、興味なかったんですが、手ほどきを受けたり、アドバイスをもらったりして、ガチで取り組んでいます。もともと、気になると調べたり勉強したくなる質なので、競馬新聞を読んだり、データを集めたり、実際に馬券を買ってなくてもレースのある日の午後3時になるとソワソワしたり。ただ結果は、全然ダメ。こっちはまだ、楽しくないです(笑)。

『キキマス!』からは、僕自身がいろいろなきっかけや新しい出会いの機会をもらっています。それをリスナーのみなさんにもお届けしたい。何よりも、僕が夢中になって話しているのを聞いてもらえたら楽しんでいただけるんじゃないかな、と思います。

 世の中、何かにつけて斜めに見がちです。『アナ雪』をみんなで歌うっていうの、なんか違う〜!とかね。それで「俺は人と違う!」って思ってる人が多いだろうけど、悪いけど、そんな人ばっかりなんですよ。僕は、中に入っていって、どうして面白いのか、どうして盛り上がってるのか知りたい。それで、“フォーっ”て声も出したい。番組でもこのコラムでも、いろいろなものの中に入り込んでいきたいと思います。

長島昭久のリアリズム
集団的自衛権を考える (その六・補論その2)

2014.05.23 Vol.618

 今回は、前回に引き続き「補論」として、最近にわかに喧しくなってきた集団的自衛権をめぐるいくつかの誤った議論について、正しておきたいと思います。

 まず、今回安倍政権が目指している政府解釈の変更は、「解釈改憲」ではありません。憲法に改正手続きが明記(第96条)されている以上、政府といえども勝手に解釈で憲法を改廃することはできません。ただし、全体で103か条しかない憲法は、他の法律に比しておのずと解釈の幅が広くならざるを得ません。したがって、その許される幅の中で(言い換えれば、憲法の規範性を損なわない範囲内で)政府は憲法を解釈することが可能です。

 実際、歴代政府の憲法解釈は、国際情勢の変化や軍事技術の進歩によって、時代と共に変遷して来ました。例えば、終戦直後の吉田茂内閣は自衛のための武力行使すら否定していましたが、その後、政府解釈は変更され、実力組織としての自衛隊は合憲とされました。また、憲法第9条で禁じられている「戦力」の定義も自衛隊発足の前後で変更されました。国連PKO(平和維持活動)への参加の際にも政府解釈は変更されました。

 次に、集団的「自衛」権は、我が国の平和と安全と無関係の「他衛」権ではありません。ところが、「集団的自衛権は、つまるところ他国に対する攻撃を排除する、つまり他国を守る権利だから、際限がなくなり戦争に巻き込まれる可能性が高まるから危険極まりない」との議論が聞かれます。しかも、「そんな戦争に派兵されたら堪らないので自衛官を志望する若者が激減し、やがて徴兵制に移行せざるを得なくなる」などと、国民の不安を煽る政治家まで出る始末です。

 しかし、第一に、いま議論されている集団的自衛権は、あくまで「日本の安全に重大な影響を及ぼす場合」に限定した「自衛」権です。第二に、領域国の同意なく他国の領域には入らないということも行使の要件として挙げていますから、他国の主権を侵害したり、他国の領域内で武力行使をしたりする可能性はあらかじめ排除されています。第三に、徴兵制は、憲法第18条で「意に反する苦役」として禁じられているので、それこそ憲法改正をしなければ導入は無理ですから、およそ不真面目な議論といわざるを得ません。

 要は、そのような行使の「限定」を閣議決定で済まそうとする安倍政権の性急なやり方ではなく、国会において集団的自衛権の行使を限定するための安全保障基本法案の議論をすべきなのです。そのプロセスを通じて国民の理解も深まることになると思います。

(衆議院議員 長島昭久)

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 【ネタあらすじ編】

2014.05.23 Vol.618

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

EXILE TETSUYA「DANCEの道」第21回「第四章EXILEをよろしくお願いします」

2014.05.15 Vol.DANCEの道

 2014年4月27日。日本武道館で行われた、EXILE PAFORMER BATTLE AUDITIONで第四章EXILEがスタートしました! 新メンバー5人を迎え、HIROさんを含めて総勢19人になりました。驚かれた方も多いかと思いますが、全員で真剣にEXILEの未来を考え、話し合って決めた結果です。

 まず、岩田剛典。みんなから、がんちゃんという愛称で呼ばれています。彼は三代目 J SOUL BROTHESのメンバーでもあり、新メンバーの中でも一番色濃いEXILEの魂を持った男です。KRUMPというジャンルのDANCEを武器にこれからどんなパフォーマンスを見せてくれるのか本当に楽しみです。白濱亜嵐はGENERATIONSのメンバーでもあります。もともとはEXILE PROFESSIONAL GYM松山校の生徒で、最初に出会った時はそんなにDANCEがうまい印象はなかったのですが、ここ数年の彼の努力でその実力はどんどん成長しました。ルックスも中身も本当にいい男です! 関口メンディーもGENERATIONSのメンバーで、そのルックスやフィジカルな体に似合わない優しい性格で最近ではバラエティー番組などに引っ張りだこです。現在、DANCE EARTHの舞台で一緒ですが、彼もがんちゃんと同じでKRUMPがスタイルです。山本世界はその名前の通り、世界レベルなDANCEがAUDITIONの参加者の中でひときわ輝いていました。最近ではEXILE PROFESSIONAL GYMのインストラクターもしていましたが、実は彼と初めて出会ったのは、15年前になります。地元横須賀で僕がDANCEを始めた時には、彼はまだ小学生でしたが既にDANCEが上手かったです(笑)。それからの付き合いですが、ずっとDANCEを愛する姿勢は変わりませんし、EXILEのステージに一緒に立つことが今から楽しみです。そして佐藤大樹君は若干19歳とEXILE史上最年少メンバーです。AUDITIONの時から彼のDANCEを見ているともの凄く初心に返る自分がいました。若さ、がむしゃら、DANCE愛でとにかくキラキラしていて何か惹き付ける魅力を持っていますし、役者としての経験もある次世代パフォーマーです。

 というこの5人が加わったEXILEはやはり今まで以上にパフォーマンス力や存在感を上げて、応援してくださるファンの皆さんに「やっぱりEXILE最高!!」と言って頂けるように、良い意味で変わったところと変わらないEXILEの本質的なところをこれからも楽しんで頂きたいと思っております。第四章をどうぞよろしくお願い致します。

 さて、僕は今まさに舞台の真っ最中です。稽古場で創り上げたお芝居やDANCEが本番の回数を重ねる度に変化して行きます、舞台は生き物といいますがこの生感はたまらなく好きです。普段LIVEでするDANCEとお芝居でするDANCEは全く別もので、この表現の仕方にもの凄く魅力を感じています。日々Changeするこのファンタジーな世界観を千秋楽まで思いっきり楽しみたいと思いますので、DANCE EARTH PROJECT舞台『Changes』!これから観に来られる皆様も楽しんでいただけたらうれしいです。

 DANCE EARTHが終わると6月のTHE SURVIVALが始まります。PERFECT YEAR 2014はまだまだ驀進していきますので、ぜひよろしくお願い致します。

DANCEの道 第21回 第四章EXILEをよろしくお願いします

2014.05.11 Vol.617

2014年4月27日。日本武道館で行われた、EXILE PAFORMER BATTLE AUDITIONで第四章EXILEがスタートしました! 新メンバー5人を迎え、HIROさんを含めて総勢19人になりました。驚かれた方も多いかと思いますが、全員で真剣にEXILEの未来を考え、話し合って決めた結果です。

まず、岩田剛典。みんなから、がんちゃんという愛称で呼ばれています。彼は三代目 J SOUL BROTHESのメンバーでもあり、新メンバーの中でも一番色濃いEXILEの魂を持った男です。KRUMPというジャンルのDANCEを武器にこれからどんなパフォーマンスを見せてくれるのか本当に楽しみです。白濱亜嵐はGENERATIONSのメンバーでもあります。もともとはEXILE PROFESSIONAL GYM松山校の生徒で、最初に出会った時はそんなにDANCEがうまい印象はなかったのですが、ここ数年の彼の努力でその実力はどんどん成長しました。ルックスも中身も本当にいい男です! 関口メンディーもGENERATIONSのメンバーで、そのルックスやフィジカルな体に似合わない優しい性格で最近ではバラエティー番組などに引っ張りだこです。現在、DANCE EARTHの舞台で一緒ですが、彼もがんちゃんと同じでKRUMPがスタイルです。山本世界はその名前の通り、世界レベルなDANCEがAUDITIONの参加者の中でひときわ輝いていました。最近ではEXILE PROFESSIONAL GYMのインストラクターもしていましたが、実は彼と初めて出会ったのは、15年前になります。地元横須賀で僕がDANCEを始めた時には、彼はまだ小学生でしたが既にDANCEが上手かったです(笑)。それからの付き合いですが、ずっとDANCEを愛する姿勢は変わりませんし、EXILEのステージに一緒に立つことが今から楽しみです。そして佐藤大樹君は若干19歳とEXILE史上最年少メンバーです。AUDITIONの時から彼のDANCEを見ているともの凄く初心に返る自分がいました。若さ、がむしゃら、DANCE愛でとにかくキラキラしていて何か惹き付ける魅力を持っていますし、役者としての経験もある次世代パフォーマーです。

 というこの5人が加わったEXILEはやはり今まで以上にパフォーマンス力や存在感を上げて、応援してくださるファンの皆さんに「やっぱりEXILE最高!!」と言って頂けるように、良い意味で変わったところと変わらないEXILEの本質的なところをこれからも楽しんで頂きたいと思っております。第四章をどうぞよろしくお願い致します。

 さて、僕は今まさに舞台の真っ最中です。稽古場で創り上げたお芝居やDANCEが本番の回数を重ねる度に変化して行きます、舞台は生き物といいますがこの生感はたまらなく好きです。普段LIVEでするDANCEとお芝居でするDANCEは全く別もので、この表現の仕方にもの凄く魅力を感じています。日々Changeするこのファンタジーな世界観を千秋楽まで思いっきり楽しみたいと思いますので、DANCE EARTH PROJECT舞台『Changes』!これから観に来られる皆様も楽しんでいただけたらうれしいです。

 DANCE EARTHが終わると6月のTHE SURVIVALが始まります。PERFECT YEAR 2014はまだまだ驀進していきますので、ぜひよろしくお願い致します。

友香の素 vol.138

2014.05.11 Vol.617

大阪出身の私。大阪から上京して、銀座線に初めて乗った時、「せまっ」と思ってしまった。実際、ウィキペディアによると、日本初の地下鉄として1927年に営業開始。当時は東洋唯一の地下鉄道というキャッチコピーが使われていたそう。そして、トンネルの断面が小さいので、車両自体も小さいとある。なるほどな〜。鉄道に歴史ありですわ。

 さて、さて……。大阪といえば、お笑い! ということで、私は中川家さんの漫才が好きなのだが、そのなかでも特に好きなのが鉄道ネタ。弟の礼二さんは子供のころに車掌さんになりたかったそうで、毎日のように「出発進行〜」とやっていたらしい。なので、礼二さんの車掌さんのアナウンスは本物かと聞き違えるほどにコツをつかんでいる。私はその車掌さんネタを見るたびに笑ってしまうのだ。疲れた時に見ると元気になる(笑)。特に好きなのが大阪の淀屋橋から出ている京阪線の車掌さんアナウンスの真似。これが最高、一度京阪に乗ってみたいと思うくらいだ。

 アナウンス聞いたくらいで実際乗ってみたいと思うか? もしや鉄子か? と言われると困るが、決して鉄子ではない。確かに新幹線も好きだけど。あ、ちなみに言うと、新幹線もたくさん種類はあるけれど、一番は東海道新幹線ね。あの白い車体に青のラインが清々しいし、どんどんデザインが良くなってる。前、走ってた500系は色も違うし、車体が丸過ぎて荷物を上に置きにくかったからあんまり…って、こんなに感想あるけれど決して鉄子ではないのだよ。(十分、プチ鉄子じゃん?!)そんなプチ鉄子の普段疑問に思うこと…車内で流れる次はどこそこ駅です。何々線はお乗り換え下さいっていうあのボイスは、人の声なの? 機械の声なの? 人の場合だと「これ実は僕(もしくは私)の声なんだ」とか思ってる人が確実にいるって事でしょ?! え、そんなこと気にした事ないって? やっぱり私、鉄子なのかしらん。

小池百合子のMOTTAINAI「日本を元気に、そして幸せにする街コン・婚活議連」

2014.05.11 Vol.617

 国会議員は、国会の各種委員会、所属政党における役職や部会での活動、テーマごとに集う議員連盟の活動など様々あります。

 私の場合、国会では衆議院予算委員、党務として広報本部長を務めています。これらが公式の部活動とすれば、議員連盟、略して議連は同好会のような位置づけでしょうか。

 議連は党内だけのもの、超党派によるものなど、山ほどあります。司法書士や行政書士など、業界別の応援団としての議連、世界各国との友好を図るための議連、種目別スポーツの議連などなど。参加費は毎月500円程度で、歳費から自動引き落としされますが、私でも50件近い議連に参加していますので、総額はバカになりません。

 私自身が会長を務めている議連は日本クウェート友好議員連盟、日本UAE友好議員連盟、日本エジプト友好議員連盟など、アラブ関係を中心に10程度。

 最近、力を入れているのが「無電註化推進議連」(自公)と「街コン・婚活議連」(自民単独)です。

「無電柱化議連」は日本で林立する3500万本もの電柱、電信柱を引っこ抜く運動を進めています。先進国でこれほど電柱・電信柱がにょきにょき立っている国はありません。技術面、費用負担と財源、住民の意思など、課題も林立していますが、東京五輪も前に一気に進めたいと考えています。

「街コン、婚活議連」は若者の出会い作りを応援し、年67万組という現在の成婚件数をまずは100万組へ伸ばす具体的な目標を定めました。先月、街コン・婚活サミットを開催したところ、約100団体が集結。大変な賑わいとなり、驚きました。

 50歳までに一度も結婚したことのない生涯未婚率は男性で20%を超えています。この未婚率を半減させることも目標のひとつ。23万件の離婚率も半減を目指します。

 問題は山積しています。現代の若者にとって出会いの機会が少ないこと。意思の問題もあります。経済の活性化と働き方の工夫。特に、非正規雇用やフリーターといった不安定さが漂う雇用状況では、相手の親が結婚に賛成しません。収入が少なければ、結婚費用も捻出できません。

「系」がついたとたんに胡散臭くなりがちな業界ですが、真面目に取り組む企業や団体も多数あります。アベノミクスの目指すところは、国民を幸せにすること。目標達成に向けて、活動を続けます。

(衆議院議員/自民党広報本部長)

江戸瓦版的落語案内 Rakugo guidance of TOKYOHEADLINE 【ネタあらすじ編】

2014.05.09 Vol.617

落語の中には、粗忽、ぼんやり、知ったかぶりなどどうしようもないけど、魅力的な人物が多数登場。そんなバカバカしくも、粋でいなせな落語の世界へご案内。「ネタあらすじ編」では、有名な古典落語のあらすじを紹介。文中、現代では使わない言葉や単語がある場合は、用語の解説も。

“TEAM2020″アクション宣言 坂本勇人(読売ジャイアンツ)×ELLY(三代目J Soul Brothers)が夢の対談

2014.05.09 Vol.617

 三代目J Soul BrothersのELLYさんとプロ野球・読売ジャイアンツの坂本勇人選手が6日、東京ドームで再会を果たした。

 実はこの2人、高校時代に青森県で甲子園出場をかけて戦った仲。ELLYさんは三沢高校、坂本選手は光星学院でともに4番を打っていたという。

 今ではスポーツとエンターテインメントと道は違えどもプロフェッショナルとして活躍する2人の話は思い出話から未来の話へ。

 坂本選手が2020年へむけて「オリンピックに野球が復活してくれるように、僕は野球で頑張りたい」と思いを語れば、ELLYさんは「僕はエンターテインメントや音楽で頑張って、2020年にはまたこうして会って、思い出話ができたらいいなと思います」とエールを送った。

長島昭久のリアリズム
集団的自衛権について考える(その五・補論)

2014.04.28 Vol.616

 本コラムでの「集団的自衛権について考える」シリーズは前回で完結のはずでした。

 しかし、世間ではいよいよ議論が盛り上がり、いくつか補足的に取り上げなければならない重要問題がにわかに浮上して来ましたので、補論として取り上げたいと思います。

 その第一は、砂川事件最高裁判決をめぐる与党内の論争です。発端は、安倍総理の肝いりで自民党内に立ち上げられた安全保障法制整備推進本部の顧問を務める高村正彦副総裁の「最高裁の砂川判決が集団的自衛権の限定的行使容認の根拠となり得る」という趣旨の発言です。これに対し、公明党の山口那津男代表が「集団的自衛権も視野に入れた判決と思っていた人はいない」と噛みつきました。

 結論から言えば、いずれも不正確です。まず、昭和34年の砂川事件最高裁判決時に集団的自衛権が視野に入っていないはずがありません。判決文中にも裁判官補足意見の中にも国連憲章第51条が明記する国家固有の権利としての個別的、集団的自衛権については言及があります。ただし、この判決が集団的自衛権の行使容認の「根拠」とまで言えるかというと、それは疑問です。自衛権の中身について最高裁判決は判断を控えており、それは政治部門(内閣と国会)の裁量に委ねられたというべきです。歴代政権および内閣法制局は、その裁量の範囲内で憲法解釈を重ね、今日のような集団的自衛権は憲法9条の許容する「必要最小限度の自衛権行使の範囲を超える」との見解が確定したのです。

 私は、本コラムで縷々述べてきたように、この政府解釈といえども、最高裁の砂川判決に判示されているように「わが国の平和と安全を維持するための安全保障であれば、その目的を達するにふさわしい方式又は手段である限り、国際情勢の実情に即応して適当と認められるものを選ぶことができる」ことから、変更される余地は十分にあると考えています。

 結局、集団的自衛権をめぐる議論の焦点は、その行使を容認するにしても、憲法9条をはじめとする現行憲法の基本理念(平和主義、国際協調主義)に照らして、いかなる「歯止め」を掛けて行くべきか、という点に帰着すると考えます。

 慎重論の多くは、「いったん認めるとなし崩し的に拡大するのではないか」というものですが、これはもはや法律論ではなく、政治論あるいは政局論です。詰まるところ、安倍政権が信頼できないということなのでしょう。であるからこそ、新たな立法措置を通じて「歯止め」について政府を確実な民主的コントロール下に置くべきだと考えます。したがって、私は、民主党を中心とする野党4党の同志とともに、リアリズムの視点に立って「安全保障基本法案」の策定を急ぐつもりです。

(衆議院議員 長島昭久)

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