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吉岡里帆「さるぐつわで1人で棒立ちしてました」撮影初日から「ドキドキしました(笑)」

2023.10.31 Vol.web original

 映画『怪物の木こり』(12月1日公開)の舞台挨拶が31日、都内で開催中の第36回東京国際映画祭にて行われ、主演・亀梨和也らキャスト陣と三池崇史監督が登壇。吉岡里帆が“さるぐつわ”姿での撮影を振り返った。

 2019年に『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した倉井眉介の同名小説を映画化。連続猟奇殺人鬼と、そのターゲットにされたサイコパスの弁護士の戦いを描く。

 婚約者役の吉岡里帆とは初共演という亀梨。印象を聞かれると「テレビなどで、フワッとした柔らかい雰囲気の、男性の心をきゅっとわしづかみにしてくれる印象でした。周りの男性たちからも“いいな~共演するんでしょ”みたいな」と振り返りつつ「でも現場ではテレビなどで見ていた印象と違って、芯があって力強く作品と向き合う職人、プロというか覚悟を感じました」と感嘆。

 そんな吉岡は、撮影エピソードを聞かれると「現場に入った瞬間に、さるぐつわが用意されていて。そこから私、さるぐつわをして棒立ちで、1人でずっと皆さんのことを待っていて。やっと三池監督がいらっしゃって“ごめんね、うちこんな感じなんだよね~”って」と苦笑。さらに「この日は原作者の方もいらっしゃっていて、私はずっとさるぐつわを付けたままで…。原作者の方にもさるぐつわ姿を見られて恥ずかしくて、ドキドキしました」と思わず吹き出しながら、撮影エピソードを振り返り、会場の笑いをさそっていた。

 この日の登壇者は亀梨和也、菜々緒、吉岡里帆、染谷将太、中村獅童、三池崇史監督。

菜々緒「ハロウィーンの日は六本木と渋谷に近づかない」、獅童「昔はクリスマスのほうが盛り上がった」

2023.10.31 Vol.web original

 

 ハロウィーンの思い出を聞かれると亀梨は「僕は毎年カボチャに顔を描いてます。ある年はちゃんとくり抜いてロウソクを入れたり」と毎年デコレーションを行っていることを明かすと、観客からも意外そうな声。そんな亀梨に、吉岡里帆が「自分の顔に(カボチャを描く)?」と尋ね、亀梨が「オレ、カボチャじゃないから。どっちかというと“梨”だから」と笑いをさそう一幕も。

 そんな吉岡が「普段は何もしないんですが、本場NYのハロウィンに遊びに行ったことがあります。仮装のクオリティーがめちゃくちゃすごくて」と振り返ると、すかさず亀梨が「“きつね”とかやらなかったんですか」と吉岡の人気CMを引き合いにし、会場も大笑い。

 一方、菜々緒は「私はとにかくハロウィーンの日は六本木と渋谷に近づかないという過ごし方をしています」と言い「私たちの職業は毎日ハロウィーンのようなもの」。すると染谷将太も「自分もすごい格好や特殊造形になった自分を目の前にしてきて、仮装意欲がなくなっちゃった。さみしいですね」。

 最後に中村獅童が「ハロウィーンは大好きなんだけどね」と渋谷のハロウィーンの人だかりで渋滞に巻き込まれたと振り返り「迷惑だから早く帰ってもらいたい。…だけどハロウィーンは好きだぜ」。

 さらに中村は「50歳以上の方がいたら分かると思うけど、昔はクリスマスのほうが盛り上がった。半年前からホテルを予約したりね。今はハロウィーンのほうが盛り上がってるからね」と嘆息していた。

 この日の登壇者は亀梨和也、菜々緒、吉岡里帆、染谷将太、中村獅童、三池崇史監督。

松岡茉優「私は真面目でつまらないところある」“マーライオン”意識した演技を自賛

2023.10.28 Vol.web original

 

 公開中の映画『愛にイナズマ』の舞台挨拶が28日、都内にて行われ、俳優の松岡茉優、窪田正孝、池松壮亮、若葉竜也、佐藤浩市と石井裕也監督が登壇。松岡が劇中で初めて挑戦したシーンを振り返った。

 石井監督がコロナ禍で書き上げた完全オリジナル脚本を映画化。映画監督になる夢を理不尽に奪われた花子の“反撃”の物語。

 Filmarksでは石井監督史上最高得点の4.2点を記録したと聞くと、キャスト陣も監督に拍手。一方で「最低点は?」と混ぜっ返した佐藤を、松岡が「おめでたい日なんですから!」と制し、会場も大笑い。

 訳アリ家族の物語に、松岡は「マイノリティーの話と思いきや多くの方が共感してくれている」と感激しつつ「4.2%の方が?」とパーセンテージと勘違いして赤面。5点満点中の4.2点と説明されると「8割以上の方が共感してくれたということですね」と納得し、笑いをさそった。

 石井監督いわく「全員が楽しみ抜いた」という現場を「楽しかった」と振り返った松岡。自身について「私、真面目というかクソ真面目でつまらないところがあるんですけど…」と言い「でも今回、個人的に“やったな、私”と思ったのは、水を吹く場面。監督から“霧吹き”ではなく“マーライオン”でいってほしいと言われて」と盛大に口から水を吹く場面を自画自賛。恋人役の窪田も「いいアーチを描けていました」と太鼓判を押し、松岡も「美しい水吹きデビューでした」とご満悦。

「上映後のお客さんの顔を“花ちゃん”にも見せたくて」と役衣装のジャケットを着用して登場した松岡。最後に「魂が震える会話ができる人と人生でそんなに出会えるものではないのかなとさみしく思うこともあったんですけど、この映画を見た方のコメントを読んで、映画があるじゃないかと思えました。映画って、自分のことを守ってくれて支えてくれて、そうなんだよと言ってくれる最高の相棒なのかなと思いました」と熱い映画愛を語っていた。

 

トークイベントで言い合いを始めた山崎貴と庵野秀明に会場爆笑「『ゴジラ‐1.0』はツッコミどころが満載」「うるさいよ!」

2023.10.27 Vol.web original

 

 映画『ゴジラ‐1.0』(11月3日公開)記念上映会イベントの最終回が27日、都内にて行われ、同作の山崎貴監督と、『シン・ゴジラ』(2016年)の庵野秀明監督が登壇。2人のゴジラ監督が気心知れた爆笑トークを繰り広げた。

『ゴジラ‐1.0』公開記念 山崎貴セレクション ゴジラ上映会と題し、山崎監督が自ら厳選した「ゴジラ」過去作を上映。各作品にゆかりのある人物とのトークショーを実施する特別企画。

 最終回となるこの日は『シン・ゴジラ』の脚本・編集・総監督をつとめた庵野秀明監督がMCとして登壇。山崎監督が所属する映像制作プロダクション・白組の“三茶チーム”は庵野監督の『シン・ゴジラ』に参加しており、山崎監督は「『シン・ゴジラ』の試写会に行ったときに、白組がいい仕事をして誇らしかったと庵野さんに言ったら“ま、鍛えましたから”って(笑)。現場にも見に行ったことがあったんですが、みんなボロボロになっていてかわいそうになっちゃってデパ地下で全員分のケーキを買ってあげた」と明かしつつ「でも最後のチェックが全部終わったところで、庵野さんが“本当にありがとうございました”って言ったら、みんなキュンとなっちゃって、本当はいい人かも…って(笑)」。

 すると庵野監督が「あのときの合言葉は“山崎が泣いて悔しがるようなヤツを作れ”だった」と明かし、山崎監督も苦笑。

 山崎監督が「『シン・ゴジラ』の後、ペンペン草も生えないところにゴジラ映画なんてバカ野郎も作らない」と自虐を言うと庵野監督は「本当によくやったよね」と感心しつつ『ゴジラ‐1.0』の感想として「いろいろね、ツッコミどころは満載なんだけど…」とぶっちゃけ、思わず山崎監督も「うるさいよ!(笑)」。すると庵野監督は「…それを全部置いておいて、面白い」。

『シン・ゴジラ』は時間や予算も考慮しながら制作したと庵野監督。山崎監督が「割と素直に聞くんですね」と驚くと「聞いてないイメージが…。あるドキュメンタリーのせいで」とぼやき、会場も大笑い。山崎監督が「そういう人がたまに“ありがとうございます”って言うと、いい人!ってなるんですよね」と言うと、2人は「どちらのほうが怖いか」で言い合いに。さらに庵野監督は「なんで(肩書に)VFXなの? やっぱり洋画好きなんだ? 僕は“特撮”だから。そこが完全に…」と2人の間に線を引き、観客も大笑い。

 2人の言い合いはヒートアップ。『ゴジラ‐1.0』の現場を見学したという庵野監督から「なんでこっち側からばかり撮ってるのかなと思った。そんなに素材使わないでしょ」と指摘された山崎監督が「そんなこと言われたくないですよ、あれだけ素材を撮って…」と『シン・ゴジラ』でスマホを何台も使用して撮影した庵野監督に反論。すると庵野監督は「ウチはiPhoneで素材がいっぱいになっただけ。大きいカメラで撮ったのはそっちのほうが多いと思う」と言い返し、日本を代表する監督2人のもめ合いに会場も大爆笑。

 この日は『シン・ゴジラ』のモノクロ版となる『シン・ゴジラ:オルソ』も初上映。このモノクロ版企画を提案した庵野監督は「『ゴジラ‐1.0』もやれば二重にもうかるよ」とアドバイス。山崎監督が「舞台が昭和なので似合いますよね」と乗り気になると、庵野監督が「そっちのほうがモノクロのシンクロ率が高いよね」と言い、山崎監督は「庵野秀明から“シンクロ率”って聞くと、何かいいですね」とニヤリ。

 山崎監督が「(『ゴジラ‐1.0』で)軍艦を作っていたときは、庵野さんくやしがるんじゃないかなって思っていた」とほくそ笑むと、庵野監督は「その辺は、ぬるいなって…」と言い、山崎監督をまたまた苦笑させていたが「今までに培った技術が集約されていて素晴らしい。山崎くんの集大成」と太鼓判。庵野監督の下で『シン・ゴジラ』に携わったスタッフが『ゴジラ‐1.0』に参加したとのことで、庵野監督は「ちゃんとバトンを渡しましたね」とゴジラ映画の継承を喜んでいた。

稲垣吾郎、初共演の新垣結衣に「今までのイメージを覆された」新境地を絶賛

2023.10.25 Vol.web original

 

 映画『正欲』のワールドプレミア舞台挨拶が25日、都内で開催中の第36回東京国際映画祭にて行われ、俳優の稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香と岸善幸監督が登壇。稲垣と新垣が初共演を振り返った。

 作家・朝井リョウによる第34回柴田錬三郎賞受賞作を原作に、さまざまに異なる背景を持つ人々を通して人が生きるための推進力とは何かを問う衝撃作。

 今年の東京国際映画祭コンペティション出品の注目作。同映画祭では主演作が2度、観客賞を受賞している稲垣は「またこの場所に帰って来れて光栄。東京国際映画祭は映画を愛する者みんなにとっての特別な場所なので」と映画祭でのプレミアを喜んだ。

「皆さん、とにかく大きな覚悟を必要とする役どころ」と言う稲垣は初共演となった共演陣を絶賛。中でも新垣について「新垣さんの今までの作品やコマーシャルを見て、それぞれ描くイメージがあるじゃないですか。僕もそれを覆されました。最初に現場で会ったときは、イメージする新垣さんと全く違っていて僕もビックリしました」と目を丸くした。

 一方、新垣も「稲垣さんとご一緒できたシーンは濃密なシーンだったので濃い時間をともに過ごして、一緒に力を作ることができて光栄でした」。

 磯村は「稲垣さんとのシーンはわずかだったんですけど忘れられないくらいの緊張感でした。稲垣さんが演じる寺井が本当に僕は怖かった(笑)」と稲垣の迫真の演技に感謝。

 原作をもともと読んでおり、オーディションで役を得たという佐藤も「原作の衝撃もあっていろいろ考えたんですが、いろいろやることがあって緊張している時間がなかった」と役を楽しんだ様子。

 最後に新垣は「何か皆さんの心に届くものであればうれしい」、稲垣は「人それぞれの個性を認め合うことの大切さ、それを発見することの喜びを感じていただける作品」とアピールした。

 映画『正欲』は11月10日公開。

三吉彩花、大胆“美背中”と流ちょう韓国語に観客から拍手喝さい

2023.10.25 Vol.web original

 

 映画『ナックルガール』舞台挨拶のワールドプレミアが25日、都内で開催中の第36回東京国際映画祭にて行われ、主演の三吉彩花、共演の窪塚洋介、前田公輝とチャン監督が登壇。三吉が華やかドレスと韓国語挨拶で場を盛り上げた。

 韓国の同名人気ウェブコミックを原作に、女性ボクサーの戦いを描く日韓共同制作。

 冒頭、三吉は流ちょうな韓国語で長めの挨拶を披露し、チャン監督も「素晴らしいです!」とグッジョブポーズ。場内からも大きな拍手が沸き起こった。

 日本語、英語、韓国語が飛び交う国際映画祭ならではの舞台挨拶に、三吉は「あまりにも多言語が飛び交いすぎて(笑)」と苦笑しつつ「緊張もありながらも気合の入った気持ち。とてもうれしかったです」と笑顔。

 窪塚に出演してほしいという監督たっての希望でオリジナルキャラを演じた窪塚はオファーを喜びつつ「日韓合作でどういうものができるのかというワクワク感も大きかった。チャン監督は現場ではビシッとしているけどご飯を食べに行くと言葉の壁を超えるチャーミングさを見せてくれる」と明かし、チャン監督も照れ笑い。

 主人公の女性ボクサー橘蘭を演じるため、半年間ものトレーニングに挑んだ三吉は「今思い返しても、皆で力を合わせてよく乗り切ったと思う。私はこの作品で初めてボクシングに触れたので、基礎練習から始め、他のキャストの皆さんと体育館で1日5~6時間、毎日練習を重ねたことでチームワークも良くなっていきました。日韓のアクションチームが教えてくださった」と日韓のチームに感謝。

 司会が、大胆に背中が空いた三吉のドレスに言及し、三吉が観客に美しい後姿を披露し照れ笑いする一幕もあった。

『ナックルガール』はPrime Videoにて11月2日より配信。

GACKT『翔んで埼玉』続編「おそらくすぐ公開中止になる」主演自らディスり会場爆笑

2023.10.24 Vol.web original

 

 映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』(11月23日公開)ジャパンプレミアレッドカーペットイベントが24日、都内にて行われ、主演のGACKT、二階堂ふみらキャストと武内英樹監督が登壇。GACKTが主演作を盛大にディスり会場を沸かせた。

 魔夜峰央(まやみねお)の原作を映画化した大ヒット作の第2弾。埼玉を飛び出し日本全土を巻き込む天下分け目の東西ディスり対決が繰り広げられる。

 都会のど真ん中・六本木での華やかなステージに立ち感激しきりの一同。ところが主演のGACKTは「僕は最後の最後まで本作の製作にずっと反対していました。ところがこの豪華なキャストのリストを見せられ、もう逃げられませんよ、と。(二階堂)ふみちゃんはどう言ってるの?と聞いたら、やめましょうと言っていると…」とぶっちゃけつつ「この時代に必要な作品になったのでは」。

 同じく二階堂も「「皆さまからご好評をいただき前作より何倍も羽振りのよい作品になりました(笑)。パート2やってよかった」と笑顔。

 本作から参加する関西チームの面々も前作の大ファンだったと出演を喜びつつ、杏は「滋賀の方々がどう思うか心配しながら楽しんで撮影しました」。さらに、それぞれ自身の出身県の首長を演じた片岡愛之助は「吉村大阪府知事にあなたの役をやりますと言ったら喜んでいたけど、絶対に怒ると思う」、藤原紀香は「エンタメ界の端くれの一員として、人を楽しませてなんぼ、驚かせてなんぼだと思い引き受けました」、川﨑麻世は「僕は京都人みたいに本音と建て前が違う人間じゃないのでお芝居するのが楽しかった」。

 ウィーンの映画祭でも大好評で投票1位で観客賞を受賞したと聞いた武内監督は「なんで分かるんですかね、埼玉のことが。世界中どこでも埼玉的ポジションの場所がある。世界中に埼玉があるんだなと実感しました」。

 最後にGACKTは全国のファンに感謝しつつ「残念な報告なんですけど、この作品にはかなりきわどいパクリ疑惑がたくさんあります。おそらく僕の予想ではすぐ公開中止になるんじゃないのかな、と。家族や仲間をさそって“あれが永久追放になった作品だよ”と言えるよう、ぜひ早めに見に行っていただけたら」と主演作をディスりながらアピールし会場の笑いをさらっていた。

 この日の登壇者はGACKT、二階堂ふみ、杏、片岡愛之助、藤原紀香、川﨑麻世、加藤諒、益若つばさ、和久井映見、アキラ100%、朝日奈央、武内英樹監督。

 

映画スターに大歓声 日比谷に165mのレッドカーペット!東京国際映画祭開幕

2023.10.23 Vol.web original

 第36回東京国際映画祭のレッドカーペットイベントが23日、日比谷にて行われ、コンペティション審査委員を務める世界的監督ヴィム・ヴェンダースをはじめとする来日映画人や役所広司、稲垣吾郎や新垣結衣ら豪華俳優たちが華やかに映画祭の幕開けを飾った。

 最初に歓声を受けて登場したのはクロージング作品 『ゴジラ-1.0』 の山崎貴監督と俳優の神木隆之介、浜辺美波。主演・神木は「見どころは日本が世界に誇るコンテンツ、ゴジラの顔が画面いっぱいに出てくる本当に迫力ある楽しい作品」と東京から世界へ向けてアピール。

 韓国人のチャン監督による日本映画『ナックルガール』 (特別招待作品)に主演した三吉彩花はテールがゴージャスな肩出しブラックドレス姿。「韓国と日本の素晴らしいチームが共同で作り上げた作品」と胸を張った。

 コンペティション部門の注目作品『正欲』 からは稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香のキャストが集結。意欲作に稲垣は「今回は堅物な役でずっと眉間にシワを寄せています。ちょっと嫌なヤツに思われるかも(笑)」と笑いをさそいつつ、豪華共演陣について「この作品で初めての表情を見せてくれているのでお楽しみに」とアピールした。

 ガラ・セレクション作品『MY (K)NIGHT』から、トリプル主演を務めた人気グループTHE RAMPAGEの川村壱馬、RIKU、吉野北人が登場すると観客からも大歓声。

 同じくガラ部門『怪物の木こり』 からは亀梨和也、菜々緒、三池崇史監督が登場。亀梨が、一緒に登壇した不気味な“怪物”に「撮影をしていたときより若干小さくなった?(笑)視界が悪いでしょうからエスコートします」と気を配り会場の笑いをさそう一幕も。

 他、Nippon Cinema Now部門からは『市⼦』 の主演・杉咲花ら、『かぞく』の吉沢亮、特別上映作品『TOKYO POP 4K デジタルリマスター版』に出演するダイヤモンド☆ユカイ、Amazon Prime Video テイクワン賞審査委員を務めた玉城ティナらもサイン攻めに。

 今年は、特別功労賞を受賞した巨匠チャン・イーモウ監督や、ガラ・セレクション作品『ポトフ(原題)』 のトラン・アン・ユン監督やフランスの人気俳優ブノワ・マジメルら海外セレブの姿も。

 ヴィム・ヴェンダース監督によるオープニング作品 『PERFECT DAYS』 チームが登場すると、レッドカーペットの盛り上がりは最高潮に。主演・役所広司をはじめ柄本時生、石川さゆり、田中泯、三浦友和ら豪華キャスト、スタッフに大声援が贈られた。

 フェスティバル・ナビゲーターを務めた映画監督・安藤桃⼦も「未来につながる10日間になったら」と期待。

 今年、国内外から参加したレッドカーペットアライバルゲストは昨年の137人をはるかに超える226人。コロナの時期は見ることができなかった声がけやサインなどのファンサービスも復活。来日ゲストも多数登場し、165メートルのレッドカーペットが国際映画祭ならではの華やかさに包まれていた。

 第36回東京国際映画祭は10月23日から11月1日まで日比谷他にて開催。

フェスティバル・ナビゲーターを務めた映画監督・安藤桃⼦とその父で俳優の奥田瑛二、コシノジュンコ

 

コンペティション部門の注目作品『正欲』 からは稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香

 

『ナックルガール』のチャン監督、三吉彩花、窪塚洋介、前田公輝

 

MY (K)NIGHTからトリプル主演を務めた人気グループTHE RAMPAGEの川村壱馬、RIKU、吉野北人

 

『怪物の木こり』から亀梨和也、菜々緒、三池崇史監督と“怪物”

 

クロージング作品 『ゴジラ-1.0』 の山崎貴監督と俳優の神木隆之介、浜辺美波

 

Amazon Prime Video テイクワン賞審査委員を務めた玉城ティナ

 

『ポトフ(原題)』 のトラン・アン・ユン監督やフランスの人気俳優ブノワ・マジメルら

 

巨匠チャン・イーモウ、ヴェンダースが東京国際映画祭で感動のスピーチ

2023.10.23 Vol.web original

 

 第36回東京国際映画祭のオープニングセレモニーが23日、日比谷にて行われ、チャン・イーモウ、ヴィム・ヴェンダースといった世界の巨匠監督が同映画祭への思いを語った。

 ヴァイオリニスト川井郁⼦による映画音楽演奏で幕を開けたオープニングセレモニー。

 この日はベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したデビュー作『紅いコーリャン』や高倉健主演作『単騎、千里を走る。』などを手がけた中国映画の巨匠チャン・イーモウ監督に、特別功労賞を授与。イーモウ監督は「思い返すと36年前、東京国際映画祭が始まったばかりのときに主演男優賞を受賞しました。そのときは私はまだ映画監督ではありませんでした。その後18年経って再び映画祭に来たときは審査委員長を務めました。それからまた18年がたち、今日ここに立ってこの賞を受賞しました」と東京国際映画祭との深い絆を振り返り「これからもいい作品を携えて、また皆さんとお会いしたい」と意気込みを新たにした。

 今年、審査委員長を務める世界的巨匠ヴィム・ヴェンダース監督は「オープンな心でコンペの15本を審査させていただきます。審査員たちともめるのは、クロージングセレモニーの後にするとお約束します」と茶目っ気たっぷりに挨拶。

 さらにヴェンダース監督の最新作となるオープニング作品と『PERFECT DAYS』の主演・役所広司をはじめキャスト、スタッフも登壇。ヴェンダース監督はうつむきがちに「私は日本で映画を撮りたいという夢を見ました。主演には役所広司さんを迎えたいという夢を見ました。カンヌ国際映画祭に出たいという夢を見ました。この映画で主演男優賞を取りたいという夢を見ました。米アカデミー賞への出品は夢見てませんでしたが。東京国際映画祭のオープニングとしてこの作品を日本の皆さんに最初に見てほしいという夢を見ました」と語っていたが、最後に顔を上げ「そして今、目が覚めてここにおります」。数々の願いを叶えた奇跡を感動的なスピーチで振り返った監督に会場からも大きな拍手。

 役所も監督のスピーチをたたえつつ「監督の温かいまなざして、命ある人間たち、たくさんの樹木、東京の風景をカメラに収めたドキュメンタリーのような作品。次に何が起きるか分からない、ドキドキする映画を楽しんでいただきたい」とアピールした。

 この日は、西村康稔経済産業大臣が登壇した他、岸田文雄首相がビデオメッセージで「世界的映画人を東京にお迎えし、世界の皆さんに日本の文化芸術を紹介できること大変に光栄」と、今年6月にイタリアとの間に締結された日伊映画製作合同協定にもふれ、日本映画の発展にさらなる期待を寄せた。

 第36回東京国際映画祭は10月23日から11月1日まで日比谷他にて開催。

元超新星ユン・ソンモ 日韓の撮影現場の違い語る「韓国では週に50時間以上撮影できない」

2023.10.20 Vol.web original

 

 国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)による秋の国際短編映画祭・韓国特集プログラムのトークイベントに、元超新星の俳優ユン・ソンモが登壇。日韓の撮影現場の違いなどを語った。

 相変わらずの流ちょうな日本語でトークを繰り広げたソンモ。この日は上映された5作品を鑑賞し「友達もいるし先輩もいるし」と見ごたえに太鼓判。

 ドタバタコメディー作品について聞かれ「僕の好みではないです」とストレートに感想を述べたり、東方神起・ユンホの映像作品に「さっきのコメディーとユンホさんのとで10倍、20倍くらいかかってるお金が違うと思う」とぶっちゃけトークで観客を笑わせたソンモ。ソ・イングクの作品については「僕も昔、超新星でデビューしたころ、いろいろな舞台に立っていろいろな人になって、何が本当の自分なんだろうと思ったことがあった」と共感を寄せた。

 現在、韓国と日本で俳優として活動。韓国と日本の撮影現場の違いを聞かれると「韓国は法律により週に50時間以上、撮影ができない。スタッフが撮影帰りの車を運転して事故を起こすということが毎年あって、今は、1時間でも過ぎたら電話したら監督とかプロデューサーとか捕まります」と説明。さらに「日本では、去年僕も映画を撮ったんですが、その日6時に現場に呼ばれて、次の日は5時によばれて(笑)」と苦笑し「どっちがいいかといったら…やっぱり人の命が大事じゃないですか? それは世界的にやってほしい」と撮影環境の改善に期待。

 その一方で、撮影現場の話題になると「日本のドラマに3つくらい出演したんですが、現場の雰囲気がめっちゃいい。日本の皆さんは親切で優しくて、撮影期間中楽しかった。韓国だと正直、撮影が終わると大変だったと思うことの方が多いけど、日本ではまた初日に戻りたいと思う。韓国もそうなってほしい」と明かした。

 韓国コンテンツのパワーの理由は「アーティストが韓国の財産」と語りつつ「でも逆に韓国人は日本の監督や脚本家が天才だと思ってる人が多い。アニメもそうだし」と力説。

 好きな韓国の俳優は「イ・ビョンホンさん」。好きな日本映画は「『アウトレイジ』シリーズ。好きだし、出演してみたい」。最近のお気に入り作品は「僕がずっと共演したいと思っている有村架純さんの『ちひろさん』がネットフリックスで韓国でトップになっていて僕も見ました。やっぱり日本の映画は日本の色が出てるなと思いました」と目を輝かせた。

 映画の撮影や編集スタイルの日韓の違いなどにも言及し、大いに映画トークで盛り上げたソンモ。「これからもいろんなところで演技と歌の分野で頑張っていきたいです」と日韓での活動に意気込みを見せていた。

剛力彩芽、3本の主演ショートフィルム完成に感激「大きな挑戦ができた」

2023.10.20 Vol.web original

 

 国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)2023」 による「秋の国際短編映画祭」トークイベントが19日、都内にて行われ、俳優の剛力彩芽らが登壇。剛力が企画段階から参加した3本の主演ショートフィルムの完成に感激した。

 SSFF & ASIAと剛力が2020年に企画した、剛力主演のショートフィルムを制作するプロジェクト。剛力がシングルマザーを演じる『卵と彩子』(大森歩監督)、男から逃亡する女性を迫真の演技で魅せる『傷跡』(井上 博貴監督)、マスク依存症の狂気を演じる『MASKAHOLIC』(洞内広樹監督)が完成した。

 10月19日に行われたイベントでは、作品上映とともに、主演の剛力と、井上博貴監督、洞内広樹監督が登壇。剛力は3年前に撮影した作品に「記憶がよみがえりました。短い期間で3つの異なる作品をそれぞれ撮影して大変だったけど大きな挑戦ができて楽しかったです」と振り返った。

 作品作りに企画段階から関わった今回の経験に剛力は「うれしい反面、不安もありました」と明かしつつ本作の経験を通してショートフィルムの魅力を知ったといい「自分の想いと、作った人の想いとがよりダイレクトに重なり合ったり、一方で、見る人に“あなたはどう思う?”と解釈をゆだねてくれる余白も多く好き。とても興味深いと思った」。

 作品にちなみ「もし明日なりたいものになれるとしたら?」と聞かれると剛力は「「今の仕事以外考えたことなかったな」としつつ「なれてしまうのだったら、すごく素敵な作品を作る監督になりたいかな」と笑顔で答えていた。

 3作品のメイキング映像は映画祭公式YouTubeにて公開中。「SSFF & ASIA 2023 秋の国際短編映画祭」はオンラインにて10月27日まで、リアル会場は22日まで東京都写真美術館ホール他にて開催中。

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