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広瀬すず「飾らない自分でいられて、お仕事のことも理解してくれる」10代俳優にアドバイス

2023.06.10 Vol.web original

 

 映画『水は海に向かって流れる』の公開記念舞台挨拶が10日、都内にて行われ、俳優の広瀬すず、大西利空、戸塚純貴、當真あみと前田哲監督が登壇。広瀬と戸塚が、10代の大西と當真に「10代でしておいたほうがよいこと」をアドバイスをした。

 田島列島の同名傑作漫画を実写化。26歳のOLと高校生を中心に、曲者揃いのシェアハウスの賑やかな日常を描く。

 この日は、物語にちなみ「もしシェアハウスで暮らすなら譲れないルールは?」という質問。さっそく戸塚が「お風呂、どうします? 一番風呂がいいんですけど、僕」と、登壇陣とシェアハウスで暮らすという設定で相談すると、広瀬、大西も「一番風呂がいい」と言い、早くも意見が対立。

 戸塚が「一番風呂は譲れないな」と言うと広瀬も「譲るとしたら、1回(お湯を)抜いて洗い直して入ります。申し訳ないですけど(笑)」と断言。ところがそこに當真が「私はなんなら一番最後がいいな、と。私の後とか申し訳ないから…」と言い“大人組”の広瀬と戸塚は「優しい…。一番大人(笑)」と苦笑。

 大西は「それぞれの知り合いが遊びに来ても、自分の部屋にこもってほしい。共有部分に知らない人がいるのはちょっと嫌かも」。當真は「共有するものの位置を動かさない。ものを探すのが苦手なので(笑)」と主張し、広瀬は「もし一緒に住んだらしっかりします(笑)」。そんな広瀬自身は「香りを置いたりとかするじゃないですか。私は甘い匂いがダメなんです。違うなっていう香りがするとあまりリラックスできないかも。匂いはちょっと大事だと思います」とルームフレグランスの香りは譲れないとした。

 さらにこの日は、6月19日に25歳の誕生日を迎える広瀬に、サプライズでバースデーケーキのプレゼント。「20代半ばだからできる役が楽しみ」と語っていた広瀬は、まだ10代の大西と當真に向け「10代のうちにしておいたほうがいいことは」とアドバイスを求められると「私は10代のときに恋や友情ものを同世代とやった作品が多くて、今もそのころの仲間たちと仲が良くて。飾らない自分でいられて、お仕事のことも理解してくれて。今も助けられる瞬間がたくさんあるので。…ぜひ仲良くしてください!」と、同世代の共演者たちとの絆を大切にというアドバイス。一方、戸塚は「恋じゃないですか」と主張したものの、戸惑った様子の大西と當真に「ピンと来てない?」と苦笑い。すかさず広瀬が「あまり言えないよね(笑)」とフォローしていた。

『水は海に向かって流れる』は公開中。

広瀬すず 25歳の誕生日を前に「大人になった実感」語る「腹八分が分かるようになった」

2023.06.10 Vol.web original

 

 映画『水は海に向かって流れる』の公開記念舞台挨拶が10日、都内にて行われ、俳優の広瀬すず、大西利空、戸塚純貴、當真あみと前田哲監督が登壇。広瀬が25歳の誕生日を前に、今後への思いなどを語った。

 田島列島の同名傑作漫画を実写化。26歳のOLと高校生を中心に、曲者揃いのシェアハウスの賑やかな日常を描く。

 広瀬は「取材をしていても感想が人それぞれ違う。受け取り方がいっぱいある作品」と公開後の反響を楽しみにしている様子。

 そんな広瀬が演じた主人公・榊千紗に淡い思いを寄せていく男子高校生・直達を演じた大西が「最後の方の海のシーンの榊さんに引き付けられました。いままで溜め込んでいたものを出して、心の中がすっときれいになったというか。すごく楽しそうだなって思いました」と振り返ると、広瀬は“年下男子”からの言葉に照れ笑いしつつ「楽しかったですよ、楽しかったんですけど(笑)。台本に最初、ドロップキックをすると書いてあったんですけど砂に足が沈んでしまって。ここぞとばかりに筋肉を使って、ちょうどいいところにキックできました」と笑顔。

 さらに、この日は6月19日に25歳を迎える広瀬にサプライズでバースデーケーキのプレゼント。広瀬は驚きつつ「うれしいです! 榊さんもいる!」とケーキのデコレーションにくぎ付け。

 本作で初めてOL役に挑んだ広瀬。大人になった実感はと聞かれると、生活の中で感じるようになったと言い「今まで“お腹いっぱい”が苦しかったんですけど腹八分目という言葉がある意味が分かるようになったりとか。朝活というんですかね、朝ちょっと走ってみようと思うようになったりとか。今までは寝たい!だったんですけど。どんどん健康志向になっています」と“大人”になった変化を明かしつつ「この年齢になったからこそ演じられるものもあると思う。20代半ばにしかできない役どころが楽しみです」とさらなる意欲を見せていた。

『水は海に向かって流れる』は公開中。

ショーン・ペンが共同監督を務めたウクライナの現状をとらえたドキュメンタリー映画「Superpower」が早大で日本初上映

2023.06.08 Vol. Web Original

 米国の俳優ショーン・ペンとアーロン・カウフマンが共同監督を務めたドキュメンタリー映画「Superpower」のプレミア上映が6月7日、早稲田大学の大隈記念講堂小講堂で開催された。

 今回の上映は米国を拠点とする非営利団体「Humanity for Freedom」が実施する3日間のグローバルキャンペーン「72 Hours for Freedom」の一環として行われたもの。キャンペーンは世界5大陸で開催され、日本では早稲田大学で行われた。

 同作はコメディー俳優だったボロディミル・ゼレンスキーがウクライナの大統領になるまでのキャリアを追ったドキュメンタリーとして2021年より撮影を開始していた映画。しかし撮影隊がキーウを訪れている最中の2022年2月24日にロシアによるウクライナ侵攻が始まり、その様子を目の当たりにしたことで指導者としてのゼレンスキー大統領とウクライナの状況を映し出す作品となった。2月17日にはドイツで開催されていた「第73回ベルリン国際映画祭」で初上映され大きな反響を呼んだ。

 作品ではペン監督がゼレンスキー監督にインタビューする中で、その人となりが炙り出されていく。また、ロシアの空襲によって荒廃したウクライナ各地の街並みの模様も映され、改めて今回の戦争について深く考えさせられる作品となっている。

ソ・イングクが国際短編映画祭SSFF & ASIAオープニングに特別メッセージ映像「監督作に大満足」

2023.06.06 Vol.web original

 国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)2023」オープニングセレモニーが6日、都内にて行われ 映画祭の人気アワードに選出された韓国の人気アーティスト、ソ・イングクがVTRで喜びのコメントを寄せた。

 今年で誕生から25年を迎える、アジア最⼤級の国際短編映画祭。米国アカデミー賞公認国際映画祭に認定されており、現在は5部門の優秀賞受賞作を翌年のアカデミー賞ノミネートに推薦できる。

 アカデミー賞につながるコンペティション以外にも、多彩な切り口のプロジェクトを展開する同映画祭。

 6月4日の「ショートフィルムの日」には映画祭の注目アワードの1つ「Global Spotlight Award(グローバルスポットライトアワード)」の選出作5作品が発表。

 会場では、そのうちの1作に、自身が監督・主演を務めるショートフィルム『「TRAP」by SEO IN GUK』が選ばれた韓国の人気アーティスト、ソ・イングクから寄せられた映画祭のための特別メッセージ映像が公開された。

 ソ・イングクは、今回選出された作品について「監督を手がけ、本当に満足できました」と振り返り「映画祭を通じてぜひ多くの皆さんにご覧いただけたら」とアピールした。

 他にもこの日は「Shibuya Diversity アワード」や「U-25プロジェクトアワード」「U-25プロジェクト」、「J-WAVE SOUND OF CINEMAアワード」「MILBON BEAUTY AWARD(ミルボン アワード)」、「日本博」プロジェクト、「WOWOW アクターズ・ショート・フィルム3」「I SCREAM FEVER」「フィナンシェ・アワード」DAOプロジェクトが紹介された。

『SSFF & ASIA 2023』は6月6日から~26日まで都内各会場にて開催。オンライン会場は7月10日まで開催中。グランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」はじめ各受賞作は26日の授賞式で発表される。

 

安達祐実「実際に高校生の娘がいるので…」自身の思春期は「理由もなく不機嫌なときも」

2023.06.06 Vol.web original

 国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)2023」オープニングセレモニーが6日、都内にて行われ、映画『I SCREAM FEVER』で主人公の母親役を演じた安達祐実が自身と重ねて役を振り返った。

『I SCREAM FEVER』は千原徹也監督による長編映画『アイスクリームフィーバー』(7月14日公開)のスピンオフ作品。母(安達祐実)を交通事故で失った主人公・美和(南琴奈)の再生を描く。

 思春期の主人公の母親役について安達は「私も実際、高校生の娘がおりますので、何となく普段の感じとかを取り入れながら演じることができました」と振り返ると、司会の別所哲也とLiLiCoが「この間までこんなに小さかったのに…」とびっくり。

 安達は「そうなんです、高2の…(笑)」と苦笑しつつ「ちょっとそっけない返事をされる場面とかがあるんですけど、思春期って、理由もなく不機嫌なときってあるじゃないですか。その距離の取り方やスタンスは私にも覚えがあるので」と自身が思春期だったころを振り返り役作りを語っていた。

 他にもこの日は「Shibuya Diversity アワード」や「U-25プロジェクトアワード」「U-25プロジェクト」、「J-WAVE SOUND OF CINEMAアワード」「MILBON BEAUTY AWARD(ミルボン アワード)」、「日本博」プロジェクト、「WOWOW アクターズ・ショート・フィルム3」「I SCREAM FEVER」「フィナンシェ・アワード」DAOプロジェクトが紹介された。

『SSFF & ASIA 2023』は6月6日から~26日まで都内各会場にて開催。オンライン会場は7月10日まで開催中。グランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」はじめ各受賞作は26日の授賞式で発表される。

玉木宏「自分に何かあって、その場所を乗っ取られたら怖い」監督作に込めた思い語る

2023.06.06 Vol.web original

 国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)2023」オープニングセレモニーが6日、都内にて行われ、コンペティションに監督作を出品している高良健吾、玉木宏らが監督作への手ごたえを語った。

 今年で誕生から25年を迎える、アジア最⼤級の国際短編映画祭。米国アカデミー賞公認国際映画祭に認定されており、現在は5部門(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパンのライブアクション部門、ノンフィクション部門、アニメーション部門)の優秀賞受賞作を翌年のアカデミー賞ノミネートに推薦できる。

 今年は、俳優たちが監督作に挑む「WOWOW アクターズ・ショート・フィルム3」の企画として、高良健吾、玉木宏、中川大志、野村萬斎、土屋太鳳が監督作をライブアクション部門ジャパンカテゴリに出品。

 この日は、高良、玉木、中川、野村が登壇し、土屋はオンラインで参加。監督への挑戦に「楽しかった」と口々に振り返った一同。

中でも「楽しさばかりで、時間を忘れていつまでも撮影していたかった」という玉木は「監督という立場に専念したかったんですけど今回(プロジェクトのルールで)1シーンでも出ないといけないということで。本当は出たくなかった(笑)」と苦笑。

 一方で俳優業についても「代わってもらったら楽だなと思うことはありますけど、代わってほしいなと思うことはなくて。万一、自分に何かあってその場所を乗っ取られてしまったら怖いなという思いがあって、それをストーリーにしました。自分のクローンに乗っ取られるという怖さを短い中で表現できたら、と」監督作に込めた思いを語った。

 一方、有村架純と共演しつつ監督を務めた土屋は「改めてスタッフさんへの尊敬の気持ちが大きくなりました」と監督経験を振り返りつつ「(有村の役は)すごく難しい役で、架純ちゃんの力をお借りするしかないと。本当に心強かった」と有村に感謝。

 最後に、映画祭代表で俳優の別所哲也から「またぜひショートフィルムを撮っていただきたい。もっと監督したい人?」と聞かれると全員が「はーい!」と手をあげ、観客からもエールの拍手を贈られていた。

『SSFF & ASIA 2023』は6月6日から~26日まで都内各会場にて開催。オンライン会場は7月10日まで開催中。グランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」はじめ各優秀賞は26日の授賞式で発表される。

厚切りジェイソン 「契約書を破いた」ローン成約寸前に気づいた恐ろしい条件を明かす

2023.06.04 Vol.web original

 

 映画『大名倒産』のトークイベントが4日、都内にて行われ、ゲストの厚切りジェイソンと司会・赤ペン瀧川が登壇。江戸時代の大名たちの節約術にジェイソンが鋭いツッコミを連発した。

 浅⽥次郎による同名時代⼩説を実写映画化。徳川家康の⾎を引くプリンス、そしてその仲間たちが藩の借⾦100億円を返すために奮闘する姿を描く。

“WHY JAPANESE PEOPLE!?”でおなじみのお笑い芸人にして、金融にも精通したマネーのエキスパートとして知られるジェイソン。「時代劇がけっこう苦手というか。分からない言葉や史実が多いので」と言いつつ「この映画はすごく見やすかった」と太鼓判。

 劇中の借金返済術について聞かれると「節約の前になんで借金したのか把握しないと」「そもそも大豪邸(城)に住む必要あるのかな」とツッコみつつ、映画に登場した節約術は「現代でも全部使えると思いますよ」と合格点。

 一方、瀧川は「現代に置き換えたら、新潟の鮮魚店で働いていた男の子が突然県知事になって、県がものすごい借金を抱えていて、それが政府の癒着が原因だったとか…現代に置き換えたらメチャクチャ怖いサスペンスになる」と身震い。ジェイソンも「アメリカもすごく借金しているし、限度額をあげないとデフォルトになると今まさに盛り上がっている。日本も借金まみれだけど何もしないとどんどん膨れていくだけ」。

 「この映画を見ながら、政治家の人が見ればいいのにと思いました」と言う瀧川に、ジェイソンは「岸田さんですか(笑)」と返しつつ、劇中の悪役のたくらみについて「あれはまさにアメリカの資本主義の人たちがやるやり方。自分だけが裕福になって大金が集まっていくのは現代にも通じるものがある。イーロン・マスクやジェフ・ベゾスを思い出しました。現代では合法的にやっている人が多い。(映画で)違法だったのはまだ救い」と現実と比較して苦笑。

 さらに、節約術についてアドバイスを求められると「いくら稼いでいるかとか、いくら支出があるかなど現状を知ること。そして金融商品を買うときには詳細までちゃんと知っておきましょう。今、僕もホームローンを組んでます。前の契約では口約束でいいなと思って決めて。捺印するとこだったんですけど、言われていることと違うことが書いてあったんですよ、契約書に。話違いますよねと言ったら、書いてあるだけで本当はしないよって。ビリビリって契約書を破いて出ましたよ」と憤慨しきり。

「その変な条件というのは“3年後、うちの都合で全額返済してもらう権利がある”と。30年ローンを一気に。本当はしないけど、万が一何か、パンデミックが起きたりとか…と。絶対なってたよ!」と絶叫。

 自身の経験を振り返りつつ「映画の中でも不利な取引をする羽目になっていたけど、自分がどういう取引をしたのか分かってたら、そもそもそういう状況にならなかった」と指摘していた。

『大名倒産』は6⽉23日より公開。

6月4日は「ショートフィルムの日」!世界トップスターによる豪華作品を選出

2023.06.04 Vol.web original

 国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)」では、6月4日の「ショートフィルムの日」に合わせ、映画祭の注目アワードの1つ「Global Spotlight Award」選出作品を発表した。

「Global Spotlight Award」は、多様で新しい視点でクリエイティブに挑戦する、世界のクリエイターや映画人を応援するアワード。

 第3回目となる今年は、ジョセフ・ゴードン=レヴィットが脚本・声優をつとめる『A Forest Haunt』や、マット・デイモン&ベン・アフレックがプロデュースした『崩壊しつつある世界で』(アレックス・ロウザー監督を)、シモーネ・マッシが監督、ヴィム・ヴェンダースがナレーションをつとめるアニメーション『あの世への口笛』、クリス・ロックとハビエル・バルデムが主演する『LOOK AT ME』(サリー・ポッター監督)、韓国の人気スター、ソ・イングクが監督、主演するショートフィルム『「TRAP」by SEO IN GUK』の5作品がファイナリストとして選出された。

 5作品のうち、『崩壊しつつある世界で』、『あの世への口笛』、『LOOK AT ME 』、『TRAP by SEO IN GUK』は映画祭特別上映作品としてオンラン会場より無料配信中。

 最終のアワード受賞作品は、6月6日に開催される映画祭のオープニングセレモニーで発表される。

 SSFF & ASIAでは、1999年に同映画祭がスタートした6月4日を、2018年より「ショートフィルムの日」として記念日に登録している。映画祭『SSFF & ASIA 2023』は6月6日から~26日まで都内各会場にて開催。オンライン会場は7月10日まで開催中。

 

舞の海「大相撲の解説に行き詰まりを感じていた」全盲のヴァイオリニストの言葉に意欲再燃

2023.06.03 Vol.web original

 

 公開中のドキュメンタリー映画『光をみつける・ヴァイオリニスト穴澤雄介からのメッセージ』のトークイベントが3日、東京都写真美術館ホールにて行われ、出演者のヴァイオリニストの穴澤雄介、舞の海秀平と永田陽介監督が登壇。舞の海が感銘を受けた穴澤氏の言葉を明かした。

 明るく前向きな人柄を生かして、講演やYouTubeなどでも活躍する全盲のヴァイオリニスト穴澤雄介が綴る音楽と人生の感動ドキュメンタリー。

 スポーツのラジオ中継を聞くのが大好きという穴澤氏と、大相撲解説者でもある舞の海。映画で対談した穴澤氏の印象を聞かれた舞の海は「やけに明るい人だな、と。なぜこの人はこんなに前向きに物事を考えられるのか、と思いました。私は正反対。常に後ろ向きなので(笑)」と笑いをさそいつつ「お話しているうちに、感覚が一緒だなとか共感するところがいっぱい出てきた」と、多くの困難を乗り越えてきた穴澤氏の視点に共感。

 穴澤氏の人並外れた想像力や記憶力にも感服し「この人、本当は目が見えているんじゃないかと(笑)」と冗談めかしつつ「昔から知り合いだったような感覚になりますね」とすっかり意気投合した様子。

 一方の穴澤氏も、場所中は大相撲の実況中継が大の楽しみといい「ラジオの場合、取り組みが終わってからアナウンサーさんが説明してくれる。あれはVTRを見ながら話しているんですか?」と質問。すると舞の海が「実はあれは見てないんですよ。スロー(映像)が流れるのを待っていると時間がかかるので、アナウンサーは(取り組みが)終わった瞬間に記憶でしゃべりますね。なので若い人だと、けっこう説明がざっくりな人もいます(笑)」と解説。

「僕も穴澤さんとお会いしてからは、こういう風に説明したら伝わるかなと穴澤さんを思い浮かべながら話しています」と言う舞の海に、穴澤氏は「もともと舞の海さんの解説はすごく分かりやすい。土俵の直径が4メートル55センチとか、数字でも説明してくれる。見えている方でも意外とそういうことをご存じないのでは。あれはちょくちょく入れていただけると」と言い、舞の海も「分かりました。解説に行き詰っていたので…(笑)」とリクエストに感謝。

 トークでは、劇中ナレーションの声の良さをほめられた舞の海と穴澤氏がタッグを組んでCDデビューに意欲を見せる一幕も。

 最後に舞の海は「穴澤さんの考え方で、好きな言葉がありまして。おかれた環境の中でベストを尽くすという。現役終わって、ずいぶんその気持ち無くなっておりました。もう一度、穴澤さんの言葉を大切にしながら私もこれから、死ぬまでの暇つぶしといいますか…歩んでまいりたいと思います(笑)」と会場を笑わせていた。

 

是枝監督 東京03角田を絶賛「お笑いをされている方の中でときどきいる、すごくお芝居の上手な1人」

2023.06.02 Vol.web original

 映画『怪物』の初日舞台挨拶が2日、都内にて行われ、俳優の安藤サクラ、永山瑛太らキャストと脚本の坂元裕二、是枝裕和監督が登壇。是枝監督が角田晃広(東京03)の演技をたたえた。

 大きな湖のある郊外の町を舞台に、2人の少年が周囲の大人や社会に波紋を投げかけていく物語。

 

 第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞(坂元裕二)とクィア・パルム賞を受賞した本作。カンヌでの滞在について聞かれた是枝監督は「最高の滞在でした。今回はオープニング上映だったこともあり、まるまる15日間滞在した。こんなに長くいたのは初めて」と言い、会期中に本作が口コミで広がっていく様子を実感したと振り返った。

 坂元をはじめ、映画祭に参加した安藤や永山、少年たちを演じた黒川想矢、柊木陽太がそれぞれにカンヌでの思い出を振り返り、さらには、北野武監督作『首』で参加していた中村獅童も、同作共演の大森南朋と過ごした現地の思い出を披露。

 その中でただ一人、カンヌに参加していなかった角田は残念がりつつも、カンヌ出品を聞いたときは「東京03の3人で一緒に仕事をしていたんですけど、飯塚(悟志)さんは“改めて、すごい作品に出させていただいたね”と言ってくれて、豊本(明長)さんも“…”となっていたので、同じ思いでいてくれているんだろうと」と振り返り、是枝作品への出演に改めて感激。「無駄な緊張感を持って現場に入ったんですけど、雰囲気が穏やかで。是枝監督は口調とかも優しくて逆に怖い(笑)」と振り返った。

 そんな“俳優・角田晃広”について聞かれた是枝監督は「お笑いをされている方の中で、全部じゃないんだけど、すごくお芝居の上手な方がときどきいる。角田さんはその一人」と言い「セリフの間合いの取り方も素晴らしいですけど、画面の中のポジション取りがすごく上手なんです。すごく的確なところに動くし、タイミングよくフレームに入ってくる。天性のものがある。素晴らしかったです」とべたぼめ。

 角田も「もったいない。その質問をしてくださってありがとうございます」と感激していた。

 この日の登壇者は安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、角田晃広、中村獅童、坂元裕二(脚本)、是枝裕和(監督)。

生田斗真 ネグレクトされた幼い姉妹役を絶賛「今も鮮明に覚えている」

2023.06.02 Vol.web original

 映画『渇水』の初日舞台挨拶が2日、都内にて行われ、俳優の生田斗真、門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子らキャストと企画プロデュースの白石和彌、髙橋正弥監督が登壇。生田が幼い姉妹を演じた若手女優2人との撮影を振り返った。

 河林満による同名小説の映画化。県内全域で給水制限が発令される中、水道料金を滞納する家庭の水を日々停めて回る業務に就く水道局員と、2人きりで家に取り残されていた姉妹との出会いから起こるドラマを描く。

 この日は、生田が演じる主人公が出会う幼い姉妹を演じた山﨑七海と柚穂も登壇。好きなシーンを聞かれた生田は「僕は、若い女優陣2人のシーン。水のはっていないプールでシンクロナイズドスイミングのごっこ遊びをしている2人が、すごく輝いて見えて。本当にきれいに輝く水が見える気がして。今も鮮明に覚えているシーンです」と絶賛。同じくそのシーンがお気に入りという2人は生田の言葉に照れ笑いしつつ大喜び。

 さらに姉妹の姉を演じた山﨑が「私が好きなのは万引きのシーン。(万引きは)やったことがないんですけど、映像を見たらやったことがあるのかというくらいに、きれいにできていて。やったことないですけど」と繰り返し振り返ると、生田が「あまり言うと、やったことあるのかなってなっちゃうから、あまり言わないほうがいい(笑)」とフォローし、山﨑と柚穂も大笑い。

「生田さんの目の力に射抜かれた」と髙橋監督から難しい役どころを絶賛されていた生田は。本作の海外上映や映画祭参加決定の知らせに「先日は(カンヌ国際映画祭で)先輩の役所広司さんも受賞されましたけど…かっこよかったですね。励みになります」と目を輝かせていた。

 この日の登壇者は生田斗真、門脇麦、磯村勇斗、尾野真千子、山﨑七海、柚穂、髙橋正弥監督、白石和彌(企画プロデュース)。

 映画『渇水』は6月2日より公開中。

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