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役所広司と巨匠ヴィム・ヴェンダースの初タッグ作にカンヌで約10分のスタンディングオベーション

2023.05.26 Vol.web original

 俳優・役所広司が、現在フランスにて開催中のカンヌ国際映画祭にヴィム・ヴェンダース監督や共演者とともに参加。コンペティション部門出品の主演作『PERFECT DAYS(原題)』への絶賛に感激した。

 同作はドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダース監督が、役所広司を主演に迎え、日本・渋谷の公共トイレ清掃員の日常を描く長編映画。

 現地時間5月25日のレッドカーペットには、ヴェンダース監督と役所広司、中野有紗、アオイヤマダ、田中泯が登場。レッドカーペット前の取材で、役所について聞かれた監督は「警官としても侍としても素晴らしい、なんという役者なんだと思っていた。役所さんと仕事するのは夢のようでした」とたたえ、一方の役所も「常に楽しそうにしていたので、その姿勢がキャストを励まし、大きな演出になっていた」と監督との撮影を振り返った。

 その後に実施された公式上映終了後には、約10分にわたるスタンディングオベーションが起こり、一同も大いに感激。

 役所は「みなさんほめるの上手ですよね(笑)」と照れつつも「監督が言ってたんですけど、ほめられても自分がうまいと思わないで、けなされても自分がダメだと思わないで、映画で語りなさい。と。まさにそうだなと。でも今日みたいな温かい拍手を受けて、ああお客さんが喜んでくれてるんだ。良かったな。と単純に思いました」と笑顔を見せていた。

 第76回カンヌ国際映画祭 コンペティション部門の最高賞は現地時間27日のが授賞式にて発表される。

国際短編映画祭「SSFF & ASIA 2023」米国アカデミー賞公認5部門審査員に萩原聖人やMEGUMI

2023.05.26 Vol.web original

 

 国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)2023」の各部門審査員が発表。各部門の優秀賞が翌年のアカデミー賞短編部門へのノミネート候補となるコンペティションの審査員に、俳優の坂井真紀や萩原聖人、映画監督の松永大司といった顔ぶれがそろった。

 今年で25周年を迎える、アジア最⼤級の国際短編映画祭。米国アカデミー賞公認国際映画祭に認定されており、現在は5部門(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパンのライブアクション部門、ノンフィクション部門、アニメーション部門)の優秀賞受賞作を翌年のアカデミー賞ノミネートに推薦できる。

 今年も豪華映画人が審査員に決定。ライブアクション部門のインターナショナルカテゴリー審査員に俳優の坂井真紀、萩原聖人、映画監督・脚本家の横浜聡子。同アジア インターナショナルカテゴリーおよびノンフィクション部門審査員に映画プロデューサーのアダム・トレル、映画監督の松永大司、女優のMEGUMI。同ジャパンカテゴリーおよびスマートフォン映画作品部門の審査員をエッセイストの内田也哉子、グローバル・コネクツ・メディア社長兼CEOダグラス・モントゴメリー、映画監督の山戸結希が務める。

 ジャパンカテゴリーには⾼良健吾、⽟⽊宏、⼟屋太鳳、中川⼤志、野村萬斎が監督を手がけたショートフィルムも出品されており、受賞の行方が気になるところ。

『SSFF & ASIA 2023』は6月6日から~26日まで都内各会場にて開催。オンライン会場は7月10日まで開催中。

 

ライブアクション部門インターナショナルカテゴリー審査員:坂井真紀、萩原聖人、横浜聡子

 

ライブアクション部門インターナショナルカテゴリー審査員:アダム・トレル、松永大司(写真 ©祭貴義道)、MEGUMI

 

ライブアクション部門インターナショナルカテゴリー審査員:内田也哉子(写真:斎藤浩/講談社)、ダグラス・モントゴメリー、山戸結希

生田斗真「今まで出会った女優さんの中で一番」門脇麦の「すがすがしさ」に感服

2023.05.24 Vol.web original

 

 映画『渇水』公開前イベントが24日、都内にて行われ、俳優の生田斗真、門脇麦と髙橋正弥監督、白石和彌(企画プロデュース)が登壇。生田が共演した門脇の存在感を振り返った。

 河林満による同名小説の映画化。県内全域で給水制限が発令される中、水道料金を滞納する家庭の水を日々停めて回る業務に就く水道局員と、2人きりで家に取り残されていた姉妹との出会いから起こるドラマを描く。

 冒頭、生田は「撮影中、ずっと雨でした」と、映画とは真逆の天気が続いたと振り返りつつ「雨男キャラで行こうと思ったんですけど今日こんなに晴れて、キャラ崩壊してしまいました(笑)」と苦笑。

 主人公・岩切俊作を演じた生田は「どうして人の家の水をとめなきゃいけないのかとか、何も痛みを感じないように無理をしている、そういう男の悲しい目というか、独特のオーラがにじめば」と語りつつ「庭でタバコを吸うシーンで(何回も撮り直して)何本もタバコを吸って肺がぶっ壊れそうになりました」「アイスを食べるシーンで、アイスの当りが出るまで何本も食べて頭が痛くなりました」と、笑いながら苦労話を振り返った。

 岩切に水を停められる幼い姉妹の母親・有希を演じた門脇は「ネグレクトをしているという難しい役どころだったので、とにかく実在感があるように、と。もう一つ、0.1秒でも、娘たちを見るまなざしに悲しみがあればと思いました」とそれぞれ難役を振り返った。

 さらに門脇が、岩切と有希が対峙するクライマックスの重厚なシーンが何度も雨で中止になったと明かし「正直、撮れるとなったときは、すがすがしい気持ちでした(笑)」と言うと、生田が「麦ちゃんはね、僕が今まで出会った女優さんの中で一番、帰るのが早いんですよ。気づいたらメイクを落として私服になっていて。お疲れ様でした!ってブワーって走って帰っていくんですよ。なんでって聞いたら、一秒でも早く帰りたいんですとおっしゃっていました(笑)」と暴露。

 早く帰るコツを聞かれた門脇は「段取りをちゃんとつけることですかね。例えば駐車場が遠かったらマネジャーさんに近くまで車を持ってきてもらったり。走りながら脱げるものは脱いでいくというのが一番大きなコツです」と胸を張り、生田も「すがすがしいです」と感服。

 そんな門脇との共演に、生田は「麦ちゃんの登場シーン。そこにたたずむ門脇麦のなとも言えない説得力というか…本物がいる!という気がして」と感服しつつ「まさかその数時間後に走って帰る人とは思わないほどの、なまめかしいきれいさがありましたね(笑)」とたたえ、門脇を苦笑させていた。

『渇水』は6月2日より公開。

安藤サクラ 2度目のカンヌを「しっかり味わう」現地拍手が大きいのは『万引き家族』より「今回?」

2023.05.18 Vol.web original

 第76回カンヌ国際映画祭 「コンペティション部門」に正式出品した映画『怪物』の是枝裕和監督、脚本・坂元裕二、出演者の安藤サクラや永山瑛太らが日本時間18日、現地でのレッドカーペットや公式上映に出席。上映後、日本の報道陣の取材に応え感激を語った。

 公式上映後、9分にもわたるスタンディングオベーションを受けた『怪物』チーム。安藤が「地響きのような拍手で圧倒されました」と言えば、是枝監督も「トップバッターだったんで責任重大だなと思いながら現場にいましたが、上映後の見てくれた方達の顔がとても輝いていたので良かったなって思いました」と手ごたえを語った。

『万引き家族』以来のカンヌ参加に、安藤は「私自身が二度目ということで、前回の初めての興奮じゃない状態でしっかりと味わおうという気持ちで、前回はあっという間に終わってしまったのですが、今回は「これがカンヌか」というのを噛み締めながら過ごしてます」と語り、最高賞パルム・ドールを獲得した『万引き家族』とどちらが拍手が大きかったかと聞かれると「今回? それは私の感じ方?」と現地での高評価をしっかりと感じている様子。

 公式上映後、音楽を手がけた坂本龍一への追悼文が流れると、会場からも万雷の拍手。是枝監督は夜の湖のシーンで「ロケハンに行ったとき、ここに坂本龍一さんのピアノが入ると確信しました。ご体調のことはありましたが、一回自分の好きな坂本さんの曲を仮当てし、それをお手紙と共に送って見てもらいました。お返事が来て、映画全体を引き受ける体力はないのだけど、1、2曲閃いたから書いてみます、気に入ったら使ってくださいと返事のお手紙をもらいました」と明かし「(坂本が本作を)見た直後に、音楽室のシーンがすごく好きだと言ってもらい、あのホルンとトロンボーンの音を邪魔しない音楽を作ろうと思ったという意見をもらいました」と振り返っていた。

 コンペティション部門の最高賞となるパルム・ドールをはじめ各賞はフランス時間の5月27日の授賞式で発表される。

『怪物』は6月2日から公開。

カンヌで坂本龍一を追悼 映画『怪物』是枝裕和監督や安藤サクラに9分のスタオベ

2023.05.18 Vol.web original

 第76回カンヌ国際映画祭 「コンペティション部門」に正式出品した映画『怪物』の是枝裕和監督、脚本・坂元裕二、出演者の安藤サクラや永山瑛太らが日本時間18日、現地でのレッドカーペットや公式上映に出席。スタンディングオベーションを巻き起こした。

 レッドカーペットで熱烈な歓迎を受け是枝裕和監督、脚本・坂元裕二、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太の6名。その後、是枝監督や安藤らは公式上映にも出席。上映終了後、エンドロールが始まると盛大な拍手が鳴り響き、最後に、本作の音楽を手がけた坂本龍一への追悼文が流れると、会場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれ9分にもわたるスタンディングオベーションが巻き起こった。

 今年のレッドカーペットには、ペドロ・アルモドバル監督やイーサン・ホーク、ロマン・デュリス、ヴィオラ・デイヴィス、ジェンマ・チャン、世界的人気K-POPグループBLACKPINKのロゼら豪華な顔ぶれが登場。その中でも熱烈な歓迎を受けた『怪物』チーム。是枝監督はアルマーニ、永山はグッチのタキシード、安藤はシャネルの白いドレスに身を包み、大きな注目を集めながら報道陣や現地ファンの声に応えていた。

 コンペティション部門の最高賞となるパルム・ドールをはじめ各賞はフランス時間の5月27日の授賞式で発表される。

『怪物』は6月2日から公開。

節度は保って!話題の“18禁ハイジ”映画が「あなたが思う“マッド・ハイジ”」イラストを大募集

2023.05.17 Vol.web original

 ヨハンナ・シュピリの名作児童書『アルプスの少女ハイジ』を、まさかの大胆アレンジで再構築した話題のスイス映画『マッド・ハイジ』が映画公開に向け、イラスト投稿キャンペーンを開始する。

 愛する人々を独裁者に奪われたハイジが自由と復讐のため立ち上がる! 修正の余地なく、R18指定で公開が決定した話題作『マッド・ハイジ』が新たに場面写真を解禁。

 燃えさかる復讐の炎を背に、ハルバード(スイスゆかりの武器)を手に仲間とともに歩みゆく勇ましきハイジの姿をはじめ、チーズフォンデュで火傷をしそうになったことがあるなら直視できないほど恐ろしい“チーズフォンデュ拷問”のシーン、パンとチーズが懸命に“ハイジ感”をアピールする、眼帯おんじとハイジの食卓風景など、誰も見たことがない“ハイジ”の世界が伝わってくる写真が勢ぞろい。

 合わせて「あなたが思う“マッド・ハイジ”」イラスト投稿キャンペーンも開始。『マッド・ハイジ』公式Twitter(@madheidi_jp)ををフォローして「#18禁ハイジ描いてみた」を付けて、自作のイラストをTwitterに投稿すると、監督&プロデューサーの選考にて「監督賞」「プロデューサー賞」を選定。「監督賞」に選ばれると、Amazonギフト券3万円分に加え投稿されたイラストをTシャツにしてグッズとして販売。「プロデューサー賞」に選ばれると公式グッズをプレゼント。募集期間中(6月16日23時59分まで)は何度でも参加可能。

 ちなみに、20歳未満の人は保護者の同意を得たうえでの応募に限定。また、公序良俗に反する内容は抽選・応募対象外となるので、R18 作品の企画とはいえ節度をもって、楽しくもマッドなイラストを投稿しよう。

『マッド・ハイジ』は7月14日よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサほか全国公開。

岡田准一「落ち込んでいる時期に救われる思いがした」特別主演男優賞と中井貴一から託された高倉健の時計に感激

2023.05.16 Vol.web original

 

 第32回日本映画批評家大賞の授賞式が16日、都内にて行われ『ヘルドッグス』で 特別主演男優賞を受賞した岡田准一が、この日、中井貴一から託されたという高倉健から贈られた時計を手に映画作りへの思いを語った。

 特別主演男優賞は、役者としてのアクション表現だけでなく、スタッフの1人として各キャラクター性を生かしたアクション構築も手掛ける岡田の活躍に対する評価を機に今年、新設された賞。プレゼンテーターは「アクションと演技の融合ということで、このタイミングで岡田さんに賞を差し上げたいというところから設けさせていただいた」と選考理由を語った。

 トロフィーを手にした岡田はチームに感謝しつつ「この賞を頂くと聞いたときは実はちょっと落ち込んでいる時期でした。岡田にあげたいということで特別に作っていただいた賞ということで、救われる思いがしました」と感激。

「20代のころ大好きな映画に携わることができるとなったときに、日本人が世界に向けて誇れる映画と作りたいという一つの夢を持ち、本物のアクションを学ぶことを自分に課しました」と振り返り、数々の作品で役者としてスタッフとしてアクションを構築してきた功績をたたえられたことを感謝。

 さらに岡田は「今日、もう一つ救いがありました」と左手の時計を示し、この日、主演男優賞を受賞した中井貴一から「君に渡したい、とこの時計を頂きました。この時計は、高倉健さんが中井貴一さんに渡した時計ということです。それを中井さんが、君の活躍や思いを受けて、これを君に託しますと、僕にくださいました」と明かした。

「中井さんは、汗をかくとスタッフに迷惑がかかるからと夏の暑い中でも着物を着て水を飲まずにおられて、僕はすごいなと思いながら隠れてチビチビ水を飲んでいた」と共演した思い出を語り笑いをさそいつつ「僕には、高倉健さんが志村喬さんから渡されたダイヤも、高倉さんから頂いたご縁がありまして」と、高倉健や千葉真一といった名優たちとの縁を語った岡田。

「役者の中にもつなげていくものがある。それをつなげていかなければいけないという思いと、それを皆さんに伝えていかなければという思いをもって、もっともっと面白い日本映画を作れるように頑張ります」と意気込みを新たにしていた。

 他、作品賞とダイヤモンド⼤賞(淀川長治賞・受賞者は宮本信⼦)に『メタモルフォーゼの縁側』、主演男優賞に中井貴⼀(『⼤河への道』)、主演⼥優賞に板⾕由夏(『夜明けまでバス停で』)、ゴールデン・グローリー賞(⽔野晴郎賞)を『裸⾜で鳴らしてみせろ』の⾵吹ジュンが受賞した。

 

【受賞者一覧】
作品賞:『メタモルフォーゼの縁側』(狩⼭俊輔監督)
主演男優賞:中井貴⼀『⼤河への道』
主演⼥優賞:板⾕由夏『夜明けまでバス停で』
助演男優賞:窪⽥正孝『ある男』
助演⼥優賞:吉岡⾥帆『島守の塔』
監督賞:三宅唱監督『ケイコ ⽬を澄ませて』
ドキュメンタリー賞: 『夢みる⼩学校』(オオタヴィン監督)
アニメーション作品賞:『夏へのトンネル、さよならの出⼝』(⽥⼝智久監督)
アニメーション監督賞:湯浅政明監督『⽝王』
新⼈監督賞:⽵林亮監督『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
新⼈男優賞(南俊⼦賞):坂東⿓汰『フタリノセカイ』
新⼈⼥優賞(⼩森和⼦賞):伊東蒼『さがす』
脚本賞:吉田恵輔『神は⾒返りを求める』
編集賞(浦岡敬⼀賞):⼩林譲 ⽵林亮『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
ワタシタチのトキワ荘賞:⼀般財団法⼈⼿塚治⾍⽂化財団
特別賞(松永武賞):⽴川志の輔『⼤河への道』
特別主演男優賞:岡⽥准⼀『ヘルドッグス』
ゴールデン・グローリー賞(⽔野晴郎賞):⾵吹ジュン『裸⾜で鳴らしてみせろ』
ダイヤモンド⼤賞(淀川長治賞):宮本信⼦『メタモルフォーゼの縁側』

吉岡⾥帆「平和な国である日本をこれからも守っていきたい」批評家大賞で助演女優賞受賞

2023.05.16 Vol.web original

 

 第32回日本映画批評家大賞の授賞式が16日、都内にて行われ、『島守の塔』で軍国少女を演じた吉岡⾥帆が助演女優賞を受賞した。

 日本映画批評家大賞は1991年に水野晴郎が発起人となり、淀川長治、小森和子ら映画批評家たちと、日本大学名誉教授・登川直樹の手で生まれた、映画批評家ならではの視点で選ばれる映画賞。

『島守の塔』は多くの県民の命を救おうとした2人の人物の姿を通して沖縄戦の悲劇をつづった作品。

「題材が難しい、戦争の物語ということで、見に来ていただくためにどうお伝えしたらと考えていたんですけど、見てくださった方の口コミなど共鳴していく気持ちによって支えられた映画だと思います」と振り返り「平和な国である日本をこれからも、新しい世代としても守っていかないといけないと思いましたし、そういう気持ちが込められた作品だと思います」と思いを語った。

 戦時下の沖縄に生きる女性を演じるにあたり「撮影に入る前の準備期間が本当に大切な時間になりました。自分自身が無知であることを痛感する毎日。書籍を読んだり実際に沖縄に出向いてガマ(自然壕)の中に入ったり、語り部の方たちと一緒に一つひとつ学んでいく作業をしました」と役作りを振り返った吉岡。

「普段は(役の)切り替えが早いタイプなんですけど、この作品は(コロナでの撮影中断もあり)終わっても自分の中で忘れたくない、どちらかというと切り替えをしないという作品でした」と語っていた。

 他、作品賞とダイヤモンド⼤賞(淀川長治賞・受賞者は宮本信⼦)に『メタモルフォーゼの縁側』、主演男優賞に中井貴⼀(『⼤河への道』)、主演⼥優賞に板⾕由夏(『夜明けまでバス停で』)、ゴールデン・グローリー賞(⽔野晴郎賞)を『裸⾜で鳴らしてみせろ』の⾵吹ジュンが受賞した。

 

【受賞者一覧】
作品賞:『メタモルフォーゼの縁側』(狩⼭俊輔監督)
主演男優賞:中井貴⼀『⼤河への道』
主演⼥優賞:板⾕由夏『夜明けまでバス停で』
助演男優賞:窪⽥正孝『ある男』
助演⼥優賞:吉岡⾥帆『島守の塔』
監督賞:三宅唱監督『ケイコ ⽬を澄ませて』
ドキュメンタリー賞: 『夢みる⼩学校』(オオタヴィン監督)
アニメーション作品賞:『夏へのトンネル、さよならの出⼝』(⽥⼝智久監督)
アニメーション監督賞:湯浅政明監督『⽝王』
新⼈監督賞:⽵林亮監督『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
新⼈男優賞(南俊⼦賞):坂東⿓汰『フタリノセカイ』
新⼈⼥優賞(⼩森和⼦賞):伊東蒼『さがす』
脚本賞:吉田恵輔『神は⾒返りを求める』
編集賞(浦岡敬⼀賞):⼩林譲 ⽵林亮『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』
ワタシタチのトキワ荘賞:⼀般財団法⼈⼿塚治⾍⽂化財団
特別賞(松永武賞):⽴川志の輔『⼤河への道』
特別主演男優賞:岡⽥准⼀『ヘルドッグス』
ゴールデン・グローリー賞(⽔野晴郎賞):⾵吹ジュン『裸⾜で鳴らしてみせろ』
ダイヤモンド⼤賞(淀川長治賞):宮本信⼦『メタモルフォーゼの縁側』

大杉漣さん発案の“円陣”を『緊急取調室』メンバーが生披露

2023.05.15 Vol.web original

 

 劇場版『緊急取調室 THE FINAL』完成披露舞台挨拶が15日、都内にて行われ、主演・天海祐希をはじめ田中哲司、速水もこみちら「キントリ」おなじみのメンバーと常廣丈太監督が登壇。天海がシーズン1~2に出演した故・大杉漣さんの思い出を語った。

 2014年1月より4シーズンにわたりテレビ朝日系列で放送され人気を博したドラマの劇場版。可視化された特別取調室で厄介な被疑者たちと対峙する、捜査一課の取調べ専門チームの奮闘を描く。
 
 シリーズの完結編となる劇場版ではドラマシリーズに出演した懐かしい顔ぶれも登場するとのこと。司会から、シーズン1~2に“善さん”こと中田善次郎役で出演した故・大杉漣さんについて聞かれると、天海は「(映画化を)一番喜んでくださっているんじゃないかと思います。私たちは常にキントリをやっているときは漣さんがそばにいてくれると思いながらやっているので離れている気がしない」と今もキントリチームにとって大きな存在であることを語った。

 そこで大倉孝二が「今日、でんでんさんがお持ちのハンカチ…」と水を向けると、でんでんが「いつもは手ぬぐいなんですけど今日はタキシードなのでハンカチをと…。ケースから出したら大杉漣さんから頂いたハンカチだった」と広げて見せたが、しわくちゃのハンカチに共演陣からツッコミが殺到。会場も大きな笑いに包まれた。

 退職した“善さん”と入れ替わりで登場した玉垣役の塚地武雄は「漣さんの代わりに入るというプレッシャーもありましたし、そうそうたる俳優さんの中に畑違いの僕が入る不安もありましたけど、あっという間に家族の仲間入りをさせてもらいました。ドラえもんてそんな気持ちだったんじゃないかな」。

 最後に一同は、大杉漣さんの発案だったという、おなじみの円陣シーンを観客の前で披露。天海は「私たちの9年間がつまったラストの1本です」と胸を張っていた。

 この日の登壇者は天海祐希、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、塚地武雄、でんでん、小日向文世、常廣丈太監督。

 劇場版『緊急取調室 THE FINAL』は6月16日公開。

天海祐希“宝塚の技”を『キントリ』メンバーに伝授「下を見ないで階段を下りるには…」

2023.05.15 Vol.web original

 

 劇場版『緊急取調室 THE FINAL』完成披露舞台挨拶が15日、都内にて行われ、主演・天海祐希をはじめ田中哲司、速水もこみちら「キントリ」おなじみのメンバーと常廣丈太監督が登壇。9年間チームをまとめた天海への信頼をキャスト陣が語った。

 2014年1月より4シーズンにわたりテレビ朝日系列で放送され人気を博したドラマの劇場版。可視化された特別取調室で厄介な被疑者たちと対峙する、捜査一課の取調べ専門チームの奮闘を描く。
 
 初のお披露目となるこの日、舞台挨拶檀上には華やかな赤カーペットの大階段。大歓声に包まれながら天海が華麗に階段を下りていく一方、男性陣の多くが慣れない階段ウォークに戸惑った様子。タキシード姿でぎこちなく下を見ながら一歩一歩降りていく姿に、天海も思わず「華やかでかっこいいはずなんですけどなぜか笑ってしまって(笑)」。

 田中は「さっき、階段の降り方を天海さんに教えていただいたんです。かかとを階段の壁につけて降りると下を向かずに降りられるって」と明かす小日向が「宝塚で学んだこと?」と感服したが天海は「いいですよ、そんな話」と苦笑。

「天海さんの仕切りがあってこその俺たち」と言う小日向をはじめメンバーは、9年間キントリチームを率いた天海をすっかり頼りにしている様子。自由気ままにおしゃべりを始めるメンバーたちに、鈴木が「いつもこういう感じなんで」と言うと速水も「毎回、天海さんがビシッと言ってくれる」と頷き、鈴木が「さあ、やるよ!って言ってくれるんです。あれがないと始められない体になってるので」と笑いをさそっていた。

 この日の登壇者は天海祐希、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、塚地武雄、でんでん、小日向文世、常廣丈太監督。

 劇場版『緊急取調室 THE FINAL』は6月16日公開。

速水もこみち「僕はスーパーマーケットのアイドルなので」シリーズ完結『キントリ』9年間の思い出

2023.05.15 Vol.web original

 

 劇場版『緊急取調室 THE FINAL』(6月16日公開)の完成完成報告会見が15日、都内にて行われ、主演・天海祐希をはじめ田中哲司、速水もこみちら「キントリ」おなじみのメンバーと常廣丈太監督が登壇。シリーズ完結となる劇場版に、速水がさまざまなエピソードを振り返った。

 2014年1月より4シーズンにわたりテレビ朝日系列で放送され人気を博したドラマの劇場版。可視化された特別取調室で厄介な被疑者たちと対峙する、捜査一課の取調べ専門チームの奮闘を描く。

 9年にわたって続いてきた人気シリーズ、待望の劇場版の完成に、主演・天海が「以前から映画になるといいねと話していましたがまさか実際に形になるとは」と感激すると、おなじみの「キントリ」メンバーも映画化のうれしさとともにシリーズ完結のさみしさを口々に語った。

 速水もこみちは鈴木浩介との“モツナベコンビ”再結成を喜びつつ「やっぱり、スーパーで買い物をしていると、奥様方に“(キントリの)映画やらないんですか”と声かけられるんですよ。僕、スーパーマーケットのアイドルなんで」と言えば、鈴木も「うちのマンション、全員がキントリファンなので」とシリーズの人気ぶりを語った。

 さらに速水は「ぼくも(シリーズ)最初は30歳でしたし。ハプニングもけっこう多かったですよね、鈴木さんのズボンが破れたり」と明かすと、鈴木が「9年も経ちますと最初のころから体形も変わりまして。シリーズ最初から履いていたズボンがパツパツになっていて、コラッってアドリブで怒ったらズボンが…(笑)」と苦笑い。

 撮影中には速水の手料理をケータリングとしてメンバーが味わったこともあったといい天海も「おいしかった~」と笑顔で振り返っていた。

 この日の登壇者は天海祐希、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、塚地武雄、でんでん、小日向文世、常廣丈太監督。

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