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松村北斗「言葉の上手な19歳(笑)」ヒロイン役・原菜乃華の言葉に照れる

2022.11.11 Vol.web original

 

 映画『すずめの戸締まり』の初日舞台挨拶が11日、都内にて行われ、声優を務めた原菜乃華、松村北斗らキャストと新海誠監督が登壇。松村がヒロイン役・原との共演を振り返った。

『君の名は。』『天気の子』の新海誠監督3年ぶりの最新作。日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる“扉”を閉めていく少女・すずめの冒険物語。

 冒頭、新海監督が「この映画は僕の力で作った映画ではないような気がしています。『君の名は。』を見た人から“こういう映画が見たいんだ”という声を頂いて、演者、スタッフの力で、皆さんのお声で出来上がった映画のような気がしています」と、初日を迎えた喜びを語った。

 ヒロイン・岩戸鈴芽役の原菜乃華は「昨日はあまり眠れなかった」と感無量の様子。「閉じ師」の青年・宗像草太役の松村北斗は「どうも、いすです」と、劇中で姿かたちがいすになってしまうことにからめてあいさつし笑いをさそった。

 もともとは美形キャラながら、いすの姿になってしまうという設定に、松村は「原さんもおっしゃっていたんですが“草太はいすになってから感情や人となりが見える”と。これも新海監督の作戦ですか?」と監督に質問。

 すると新海監督も「草太は非現実的なくらい美しい男性として描きたかった」と振り返り“いす化”した草太を生き生きと表現した松村を称賛。松村も「予告編映像だと人間時代の草太が人気だったと思うんですけど、本編を見たらいすのほうが人気でるんじゃ(笑)」と“いす役”を楽しんだ様子。

 そんな松村の印象を聞かれた原は「実写版・草太さんだとずっと思っていました。上品な雰囲気とかしぐさだったり。私が(取材で)思ったことを言語化できないときに、その思いを汲み取って言葉にしてフォローしてくれる」と感謝。

 松村は「言葉が上手な19歳ですよね。まいっちゃいます」と照れ、原が演じたすずめを「かっこいいセリフの言い回し、キュンときません?」と大絶賛。最後に「せっかくなので、あの言葉を聞いてもいいですか?」と原に水を向け、原が「いってきます!」と劇中のセリフで締めくくった。

 この日の登壇者は原菜乃華、松村北斗、深津絵里、染谷将太、花瀬琴音、新海誠監督。

 映画『すずめの戸締まり』は公開中。

映画『チェリまほ』1周年記念!特別映像付き上映会開催決定

2022.11.09 Vol.web original

 

 映画『チェリまほ THE MOVIE』の映画化決定から1周年を記念する上映会が開催決定。12月10日、11日の2日間限定で、全国80スクリーンで上映される。

 童貞のまま30歳の誕生日を迎えたことにより“触れた人の心が読める魔法”を手に入れた安達(主演・赤楚衛二)と、そんな彼に好意を抱く会社の同期の黒沢(町田啓太)による大ヒットラブコメディー。その劇場版『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』は4月8日に全国で公開され、4億を超える大ヒットを記録した。

 昨年2021年11月29日に映画化発表をしてから、約1年が経った今でも映画館のスクリーンで見たいという声が寄せられており、映画化決定1周年記念“おかえり!上映会”の実施が決定。12月10日、11日の2日間限定で、TOHOシネマズ日比谷ほか全国47都道府県・80スクリーンで上映される。

 さらに、今回の上映に限り、4月24日に行われた大ヒット御礼舞台挨拶(赤楚、町田登壇)時の映像や、撮影メイキングの未公開映像も合わせて上映。“チェリまほ”の世界にもう一度、大スクリーンで浸ることができる、ファン待望の記念上映会となりそうだ。

二宮和也「来年は忙しくなるぞと8年くらい言われ続けた」北川景子、中島健人ら“希望をくれた言葉”明かす

2022.11.08 Vol.web original

 映画『ラーゲリより愛を込めて』のプレミアイベントが8日、六本木にて行われ、主演・二宮和也と共演の北川景子、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕、瀬々敬久監督が舞台挨拶に登壇。豪華キャスト陣が“希望をもらった言葉”を明かした。

 辺見じゅんによる『収容所から来た遺書』を原作に、第二次世界大戦終了後、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留され、過酷な日々の中でも希望を失わずに生きた山本幡男(やまもと はたお)の半生を描く。

 先月に行われた第35回東京国際映画祭のレッドカーペットを瀬々監督と2人で歩いた二宮は「全員そろってほっとしています。前は2人だったので」と笑いつつ「一枚画でこの人たちが収まっているのはもう見られないんじゃないかというくらい貴重」と豪華な布陣に胸を張った。

 この顔ぶれを「俳優界のアベンジャーズ」と評した中島が「自分はスパイダーマン的な立ち位置」と言うと、桐谷が「アイアンマンとしては…」、安田が「アベンジャーズを作った博士としては…」とノリノリであいさつし会場も大盛り上がり。

 二宮が演じる主人公・山本幡男の妻を演じた北川が、過酷な収容所シーンを演じきった男性陣を絶賛しつつ「見学に行きたいと言ったら、来ない方がいいと二宮さんに言われました」と明かすと、二宮が「危ないからダメだと。(北川が来ると)皆、変な頑張り入っちゃうから」と弁解し笑いをさそう一幕も。

 さらにこの日は、キャスト一同に「つらい時に希望を与えてくれた言葉は?」という質問。

 安田は家賃を借りようとしたときに2人の人から言われた言葉を、桐谷は「命をかけてあなたを大成させる」と言った事務所の社長の言葉を、中島は「自分の仕事に誇りを持ちなさい、昨日までの自分を否定すると今日の自分が頑張れない」という母の言葉をあげ、松坂は肺炎で入院せざるを得なくなり「いろんな人に迷惑がかかる、と涙がドバーっと出た。その時にマネージャーさんが大丈夫大丈夫と声をかけてくれた」と、それぞれ感動的なエピソードを披露。

 さらに北川は「“DGDG”という言葉があるんですけど(笑)。作品を終えて自分の演技がこれでよかったかなと不安になることがあって(夫のDAIGOに)見てもらうことがあるんですけど“DAIGO、大号泣”と言ってくれる(笑)」とほほえましい夫婦エピソードを明かした。

 感動的なエピソードの数々に「そっちの方向か…」と頭をひねっていた二宮は「事務所の偉い人に言われた言葉ですね。来年から忙しくなるぞ、というのを8年くらい言われていました。8年目で本当に忙しくなったからよかった」とブレイク前を振り返り「聞いてもないのに毎日言ってくるので何を根拠に…と思うんですけど、意味のない言葉で救われることもあるじゃないですか。続けてこられてよかった」とブレイクするまで言われ続けたという言葉に感謝していた。

『ラーゲリより愛を込めて』は12月9日より公開。

二宮和也 六本木で“大雪”に感動!主演映画プレミアで純白カーペットに登場

2022.11.08 Vol.web original

 映画『ラーゲリより愛を込めて』のプレミアイベントが8日、六本木にて行われ、主演・二宮和也と共演の北川景子、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕、瀬々敬久監督が登場。映画の舞台をイメージした“スノーカーペット”を歩き、会場を魅了した。

 辺見じゅんによる『収容所から来た遺書』を原作に、第二次世界大戦終了後、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に抑留され、過酷な日々の中でも希望を失わずに生きた山本幡男(やまもと はたお)の半生を描く。

 映画の舞台シベリアの雪景色を思わせるような白いカーペットが敷かれた大階段を、ドレスアップした姿で降りてきた一同。その華やかな光景に会場もすっかり魅了されていた。

 雪が降り注ぐような演出に迎えられた一同。主人公・山本幡男を演じた二宮和也も、六本木の“雪景色”に「すごいですね」と感激。

 二宮は「この作品は実話に基づいた作品となっており、こういうことがあったんだ、ということもそうですが、その先にある希望だったり絆、愛を感じられる作品となっています」と映画の公開に向けアピールした。

『ラーゲリより愛を込めて』は12月9日より公開。

三浦友和“人生の岐路”に級友・忌野清志郎の存在「出会っていなかったら俳優になっていなかった」

2022.11.07 Vol.web original

 

『ケイコ 目を澄ませて』の完成披露試写会が7日、都内にて行われ、主演・岸井ゆきの、共演の三浦友和、三宅唱監督が登壇。三浦が「人生の岐路」に関わった故・忌野清志郎の存在を振り返った。

 聴覚障害と向き合いながらリングに立ったプロボクサー小笠原恵子にインスパイアされ『きみの鳥はうたえる』の三宅唱監督が新たに生み出した物語。

 本年2月に開催された第72回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門に出品され高く評価。釜山国際映画祭には、主人公ケイコ役の岸井も参加。岸井は「本当に“映画好き”の目を通して見てくれて、こんなところまで気づいてくれるんだという質問が多かった」と海外での高評価に手ごたえを実感した様子。

 岸井が演じるケイコを見守るジムの会長役・三浦も「今21カ国(の映画祭で上映)。世界の方たちに見ていただけるという状況がこの作品の素晴らしさを証明していると思います」と胸を張った。

 聴覚障害のあるプロボクサーでありながら等身大の女性を表現するという難しい役どころを演じきった岸井を、ジム会長役の三浦は「クランクインの日にプロボクサーとして仕上がっていた」とたたえ、岸井も「三浦さんはジムにずっといて見守っていてくださった」と感謝。

 この日は、物語にちなみ「人生の岐路は」と一同に質問。

 三浦はフリップに「PCサクセション」と記し「高校の同級生が忌野清志郎。彼がいなければRCサクセションとは出会わなかった」と、2009年に逝去した忌野清志郎と、そのバンドRCサクセションとの縁を振り返り「でも音楽の才能が無いんだったら俳優の道に行けばと、その中の1人が、事務所を紹介してくれた。忌野清志郎と出会っていなかったら俳優になってなかった」と明かした。

 一方、岸井は「ケイコ」と回答し、三浦は「この映画に関係する回答のほうがよかったですね」と苦笑。岸井は「映画が好きで、映画作りをずっと追いかけている。この作品で、私が追い求めてきた映画というものに少し近づいた気がしました。でも映画からこちらに近づいてはこないので、永久に追い続けないといけないものだとも感じましたし、これからも追い続けたいです」と映画への情熱を新たにしていた。

『ケイコ 目を澄ませて』は12月16日より公開。

岸井ゆきの主演作が海外映画祭で絶賛「いろんな言語の感想を自分で必死に翻訳して読んだ」

2022.11.07 Vol.web original

 

『ケイコ 目を澄ませて』完成披露試写会が7日、都内にて行われ、主演・岸井ゆきの、共演の三浦友和、三宅唱監督が登壇。実在のプロボクサーをモデルにした主人公を演じた岸井が役作りを振り返った。

 聴覚障害と向き合いながらリングに立ったプロボクサー小笠原恵子にインスパイアされ『きみの鳥はうたえる』の三宅唱監督が新たに生み出した物語。

 本年2月に開催された第72回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門に出品され高く評価。主人公ケイコ役の岸井は海外での絶賛評について「いろいろな言語でのコメントを自分で必死に翻訳して読んでいると、ケイコの日常を描いた小さな物語から、たくさんの感想を頂いているんだなと感じました。この景色を知っている日本の皆さんがどう感じるか楽しみ」と笑顔。

 聴覚障害のあるプロボクサーでありながら等身大の女性を表現するという難しい役どころに岸井は「最初は不安でした」と振り返りつつ、3カ月におよぶボクシングのトレーニングを経て「ネガティブな気持ちは全く無くなっていきました」と晴れやかな表情。

 そんな岸井にジムの会長役・三浦も「クランクインの日、ジムの中で彼女を見たら仕上がっていたんですよ。大抵、ボクシング映画だと撮り方でごまかす部分も多いのですが、それがまったくなくて。引きの画でも(全身を映しても)大丈夫という力量まで行っていた。ケイコがそこにいたので、ただ見ていればいいんだ、と。とても楽でしたよ。これはあなたの努力のおかげです(笑)」と岸井を称賛。

 岸井も「私は余裕がなくてケイコに埋没している状態で。本来なら友和さんがいらっしゃったら挨拶に行かないといけないんですけど、動けない。そういうことも許してくれた。私にとっての友和さんは、ケイコにとっての会長と同じでした」と三浦に感謝のまなざしを向けた。

 そんな岸井は、ケイコという人物像について「台本を頂く前にトレーニングを始め、その中で先入観なく作っていけた」と語り「ケイコがボクシングを続けていることに理由付けをする必要がなかった。なぜ俳優を続けているんですかというのを一つの言葉で説明できないのと同じ」と、まさに一体化した役作りを語っていた。

『ケイコ 目を澄ませて』は12月16日より公開。

信長公・木村拓哉 岐阜で「出陣じゃ!」伊藤英明は「木村先輩ならやってくれると思っていました」

2022.11.06 Vol.web original

 

「ぎふ信長まつり」が6日、岐阜県岐阜市にて行われ、映画『レジェンド&バタフライ』(2023年1月27日公開)で織田信長を演じる木村拓哉らが信長公騎馬武者行列に参加した。

『レジェンド&バタフライ』は、信長役に木村拓哉、濃姫役に綾瀬はるかを迎え、脚本・古沢良太、監督・大友啓史のタッグで信長と濃姫の知られざる物語を描く、東映70周年記念の超大作。

 新型コロナウィルス感染拡大の影響もあり、3年ぶりの開催となった「岐阜市産業・農業祭~ぎふ信長まつり~」。織田信長役・木村と、濃姫の侍従・福富平太郎貞家役の伊藤英明が、それぞれ撮影時に着用した衣装に身を包み、信長公騎馬武者行列に参加した。

「皆のもの、出陣じゃ!」と声をあげ、岐阜市の中高生や東映京都撮影所の俳優ら総勢83名による大行列を率いる木村の凛々しい武将姿に、沿道からも「信長さま!」の掛け声が次々とあがり、祭りは大いに盛り上がった。

 騎馬武者行列を終えた木村は「無事にパレードを終えることができて、本当に良かったなと思っています。そしてすごく感謝しています」と充実の表情。岐阜出身の伊藤は「沿道にいらっしゃった方々の喜ぶ顔を見て、本当にこのイベントを開催できて良かったと思います。まさか現場のセットの片隅で木村先輩と話していることが現実となって…」と感無量。大友啓史監督も「この映画の撮るにあたって最初に岐阜城や信長ゆかりの地を訪ね、まず岐阜の魂を感じることから映画作りを始めました」と同地への思いを語った。

 実はイベント前日の5日に岐阜の街を歩いたという木村と伊藤。伊藤が「夜の岐阜城にロープウェイで登り360度パノラマの景色を見たのですが、2人とも一足先に完成した映画を見ていたので、とても感動しました。横を見ると先輩がもっと感動していて…」と明かすと、木村も「きっと当時は、今のような街の瞬く光はなかったと思うんですけど、天守閣から見えるこの風景を信長も見ていたんだろうなと。人工的な明かりがなかった分、天守閣から見える星はきれいだったんだろうなという想像に浸っていたら、彼にも濃姫にも、もう少しだけ、2人の時間を持ってもらいたかったなという思いが湧いてきて、すごく感傷的になってしまいました」と信長と濃姫に思いをはせた。

 岐阜市の柴橋市長から「希望と力をお2人が私たちの町に持ってきてくださいました」と感謝されると、伊藤は「木村先輩ならやってくれると思っていました。(お祭り出演が)決まる前、木村先輩以外の関係者さんは無理だと思っていたらしいです(笑)。その提案を面白いと思ってくれたのが木村先輩」と木村をたたえ、木村は「これまでにたくさんのニュースで今回のお祭りを取り上げていただいて、ただのお祭りだけではない、人の熱意の伝わり方をしているなと本当に感謝しています。あの時ヒデ(伊藤)がパスを出してくれなかったらこういうことになってなかったので伊藤英明ありがとう!という気持ちです」と感謝していた。

シム・ウンギョン梨泰院事故を追悼 東京国際映画祭審査員を務め「前を向かなければ」

2022.11.02 Vol.web original

 

 第35回東京国際映画祭クロージングセレモニーが2日、都内にて行われ、コンペティション部門審査員を務めた韓国の俳優シム・ウンギョンが梨泰院雑踏事故を追悼した。

『新聞記者』(2019年)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞し、近年は『七人の秘書』など、日本のドラマ・映画界でも活躍するシム・ウンギョン。

 セレモニーでは、最優秀女優賞と最優秀男優賞のプレゼンターを務めたシムは、受賞者の発表の前に10月29日に発生した梨泰院の雑踏事故の犠牲者を追悼。

 セレモニー後の記者会見で追悼メッセージを述べた思いを聞かれると、シムは「この話をすると雰囲気が重くなってしまうと思いましたが」と断りつつ「この東京国際映画祭の期間中に韓国で大変な惨事が起きてしまい、ニュースで情報がずっと流れ眠れない日々が続いています。亡くなった方やけがをした方が大勢おられ、その大半が10代から20代という若者で、いわば私と同世代。本当に言葉で表現できないほど胸が痛み悲しい気持ちでいっぱいです。なのでまずは事故で亡くなった故人の皆さんの冥福を祈りたいと思いました」と振り返った。

 さらにシムは「私は常々、自分の立場で何ができるかを考えています。今は非常に悲しいけれど、立ち上がって、物事がもっと良くなる方向に進むべきだと感じます。それができるのが映画の持つ力ではないか。愛と平和を伝えるメッセージを表現していく。これからも、つらいことがあっても前を向かなければと、この映画祭を通じて切実に感じました」と思いを語った。

 ジュリー・テイモアはじめ、世界の映画人とともに審査に当たったシム。フィルムメーカーたちをたたえつつ「私も審査員を務めたことで感じたことを生かし、これからもより広く芸術活動をし、探求し続ける人でありたいと思っています」と前を向いた。

 第35回東京国際映画祭コンペティション部門では、スペイン/フランス合作の『ザ・ビースト』(ロドリゴ・ソロゴイェン監督)が東京グランプリ/東京都知事賞はじめ3冠に輝いた。

東京グランプリは3冠の傑作『ザ・ビースト』第35回東京国際映画祭閉幕

2022.11.02 Vol.web original

 

 第35回東京国際映画祭クロージングセレモニーが2日、都内にて行われ、スペイン/フランス合作の『ザ・ビースト』(ロドリゴ・ソロゴイェン監督)が東京グランプリ/東京都知事賞はじめ3冠に輝いた。

『ザ・ビースト』はスペイン・ガリシア地方の村を舞台に、移住してきたフランス人夫婦と、村の有力者である兄弟との緊迫していく関係を描く作品。

 東京グランプリ/東京都知事賞、最優秀監督賞(ロドリゴ・ソロゴイェン監督)、最優秀男優賞(ドゥニ・メノーシェ)の3冠に輝いた『ザ・ビースト』ソロゴイェン監督もメッセージビデオで「複数も賞を頂けるなんてとてもうれしいです」と感激のコメントを寄せた。

 小池百合子東京都知事も「毎年新しい才能がここ東京から羽ばたいていること大変うれしく思います」と笑顔で東京都知事賞を授与した。

 コンペティション部門では審査委員特別賞に『第三次世界大戦』(ホウマン・セイエディ監督)、最優秀女優賞にアリン・クーペンヘイム(『1976』)、最優秀芸術貢献賞に『孔雀の嘆き』(サンジーワ・プシュパクマーラ監督)が輝いた。

 一般の観客からの投票で決まる観客賞は今泉力哉監督の『窓辺にて』が受賞。今泉監督は「私の作品は個人的な、とるに足らない問題を恋愛を通して描いてきました」と受賞を喜びつつ、主演・稲垣吾郎がコロナに罹患中であることを明かし、セレモニー後の会見では「たぶんスタッフから(受賞を)聞いて力になっているのではないかと思います」と稲垣を思いやった。

 Amazon Prime Video テイクワン賞は該当者なし。2年連続で審査委員長を務めた行定勲監督は、応募規定の変更が影響したことも考慮しつつ「次に長編映画を撮るべき才能を見いだせなかった。でも希望を見出せる作品もありました。Amazonスタジオは強じんな長編を作る才能を求めていますのでぜひ来年応募してほしい」とさらなる奮起に期待した。

 セレモニー後の記者会見で、コンペティション部門審査委員長を務めたジュリー・テイモアは「ハリウッドのような商業性の高い映画だけでなく多様な作品を集めてくれたこの映画祭に感謝したい。映画祭という場だからこその素晴らしい物語を紹介してくれた。多様な物語と出会える場は決してなくしてはならないと思っています」と、芸術性の高い作品からエンターテインメント大作までを紹介する東京国際映画祭の姿勢をたたえた。

チャラ男役の中川大志 一緒に釣りに行き頼もしさ発揮「吉沢亮くんは魚を触れない」

2022.11.01 Vol.web original

 映画『ブラックナイトパレード』の製作報告会が1日、都内にて行われ、吉沢亮、中川大志、渡邊圭祐と福田雄一監督が登壇。中川が吉沢と釣りに出掛けたときのエピソードを明かした。

“良い子のところには、欲しいプレゼントを持った赤いサンタが、悪い子のところには欲しくもないプレゼントを渡しに黒いサンタがやってくる”というサンタクロースにまつわる実在の伝承を基に描かれる、中村光による同名コミックの映画化。

 主演・吉沢が演じるブラックサンタとして働くことになった主人公・日野三春をはじめ、個性の強すぎるキャラクターが勢ぞろい。DQNなチャラ男・田中カイザー役の中川は「なんでカイザー役をオレにしたんだろうと思いながら、吉沢さんに相談したんです。そしたら吉沢さんから“カイザーにすべてかかってるから”ってすげープレッシャーかけられて。相談する相手間違えたと思いました」とぼやいた。

 そう言いながらも中川は、福田監督から「倒れて白目をむくの、あれオレやれって言ってないんですよ」とアドリブを絶賛されると「のっちゃうんですよね」とギャグシーンにノリノリだった様子。

 この日は、映画にちなみ「もし自分がブラックサンタだとしたら、誰にどんな変なプレゼントをするか?」という質問。

 中川は「吉沢くんと一緒に釣りに行ったことがあって。吉沢くんはわりとインドア、僕はアウトドアで。釣りに行ってみたいと言うので。(吉沢は)行きたいと言ったものの、釣れた魚は触れない。エサもつけてあげて、魚も僕が取ってあげて…ということを1日やっていました。たぶんもう使わないであろう、釣れた魚をつかめるトングをあげたい」と言い、吉沢を苦笑させていた。

『ブラックナイトパレード』は12月23日より公開。

吉沢亮「青天を衝け」以来の主演作は福田組!『銀魂』撮影時の“恐怖体験”振り返る

2022.11.01 Vol.web original

 映画『ブラックナイトパレード』の製作報告会が1日、都内にて行われ、吉沢亮、中川大志、渡邊圭祐と福田雄一監督が登壇。主演・吉沢が福田組ならではのエピソードを振り返った。

“良い子のところには、欲しいプレゼントを持った赤いサンタが、悪い子のところには欲しくもないプレゼントを渡しに黒いサンタがやってくる”というサンタクロースにまつわる実在の伝承を基に描かれる、中村光による同名コミックの映画化。

 福田監督作ならでは、抱腹絶倒の1本。ブラックサンタとして働くことになった“ダメ男”の主人公・日野三春を演じる吉沢は、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(2021年)の次に選んだ主演作が本作であることに「ギャップしかないですね。間違えちゃったかもしれない(笑)」と苦笑。福田監督も「あの渋沢さんがこれをやるか、と(笑)」と言いつつ、吉沢のダメ男演技を「走り方一つとっても面白い」と大絶賛。

 撮影では互いのコメディー演技に笑いを抑えきれないことも多々あったという一同。笑うとNGになるのでは?と聞かれた福田監督は「役者が笑っちゃってるところを使うのが好きなので(笑)。『銀魂』のときもあったよね。亮くんが笑っちゃって…」。

 すると吉沢も「(セリフを)間違えてしまい、ごめんなさい!と言ったら福田組が“亮くん、今のはね、続けたほうがいいんだよ…”と。怖っ、セリフ間違えるんですけどこっち!って(笑)。福田組でしか感じられない恐怖体験でしたね」と異例の指示を振り返り、一同も爆笑。

 そんな吉沢は、実は福田作品の常連・佐藤二朗にあこがれていたと言い「昔ですけどね…嘘です、今もです(笑)」と笑いをさそいつつ「『勇者ヨシヒコ』とかの二朗さんの自由なお芝居を見て、こういう芝居ができる人になりたいと思って」。

 ところが念願の本格共演は「意味が分からなかったですね。変な声とかいきなり出してくるので。シーンとして面白くしようとしつつ、どうにかして僕を笑わせようとしてくる感じで、なかなか目を合わせられなかった」と苦笑。

 最後に吉沢は「家族で、カップルで、もちろん1人でも…この映画は“クリぼっち”の味方ですから。どんな人にも見てもらいたい映画です」とアピールしていた。

『ブラックナイトパレード』は12月23日より公開。

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