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林遣都、上野樹里の「舞台裏を丸裸に」イベント開始直前の仰天行動を暴露

2023.12.02 Vol.web original

 

 公開中の映画『隣人X -疑惑の彼女-』の舞台挨拶が2日、都内にて行われ、俳優の上野樹里、林遣都と熊澤尚人監督が登壇。33歳の誕生日を迎える林が、上野からのサプライズプレゼントに感激した。

 パリュスあや子による第14回小説現代長編新人賞を受賞作「隣人X」を映画化。日本が惑星難民Xの受け入れを発表したことで広がる波紋と、Xの正体を追う雑誌記者の葛藤を描く異色のミステリーロマンス。

 同作への深い思い入れを語った上野と林。林は「撮影は2年前…」と言いかけたが「1年前ですね。なんでこんなに遠く感じたんだろう」と苦笑い。そんな林に、上野は「走り続けているから」、熊澤監督も「いろいろな作品にたくさん出ているからね。遣都くんにしては珍しいね(笑)」と緊張気味の林に笑顔を向けた。

 この日は、熊澤監督監督から2人に感謝と労いの花束をサプライズでプレゼント。さらに12月6日に33歳の誕生日を迎える林には、上野から花束が贈られた。

 上野の音頭で「遣都くん、お誕生日おめでとう~!」と会場からも盛大に祝福。2つの花束を抱え感激しきりの林は「33歳は好きなことを見つける。自分自身と日々を充実させるものを見つけたい」。

「俳優をやっていてよかったと思える今回のような作品にこれからも携わっていきたい」という林。今回、共演した上野について「会うたびに感動させられる。人を感動させる力を持った方」と言いつつ「先日、米にハマっていると言ったら今日、この舞台挨拶が始まる直前、“もう数分後に移動してください”と言われている状況で、こんなきれいな爪をしているのに、デカい段ボールをベリベリ破って僕やみんなにお米をくれた。本当にピュアで素敵な方」と明かし、会場も大笑い。

 上野は「舞台裏を丸裸にされた(笑)」と苦笑しつつ「そんなに登場人物も多くないなか、見ごたえある作品になったのは遣都くんの集中力、表現力のおかげ」とたたえていた。

上野樹里「隣に夫がいるのに…」主演映画鑑賞中に涙止まらず焦る

2023.12.02 Vol.web original

 

 公開中の映画『隣人X -疑惑の彼女-』の舞台挨拶が2日、都内にて行われ、俳優の上野樹里、林遣都と熊澤尚人監督が登壇。上野が、夫でアーティストの和田唱と同作を見に行った際のエピソードを明かした。

 パリュスあや子による第14回小説現代長編新人賞を受賞作「隣人X」を映画化。日本が惑星難民Xの受け入れを発表したことで広がる波紋と、Xの正体を追う雑誌記者の葛藤を描く異色のミステリーロマンス。

 本作を「昨日の公開初日に見に行った」という上野。

「夫が昨日、誕生日で、一緒に見に来たんですけど。私は内容を全部知っているし…と思っていたんですけど、自分が深く理解しているからこそ、次がこうなると分かっているからこそのつらさ。どのシーンもいろいろな感情やセリフが突き刺さってくるんです」と熱く語りつつ、熊澤監督の手腕に感嘆。

 さらに鑑賞中に「いろんなシーンでふいに涙が流れそうになって。ハンカチは持ってきていたんですけど、まさか涙をふくために必要になるとは思わず。カバンの底の方に入ってしまっていて取れなくて。涙がダラダラ流れているのに。隣にも夫がいたので、ちょっとこれは、と。3回くらいゴソゴソ探ったんですけど間に合わなくて…」と苦笑し「映画館に通い詰めることになりそう」と感激をあらわに。

「自分のこれまでの人生で、いろいろつらかったことや経験してきたことを詰め込んだ」という上野。

「1回では見ている方も受け止めきれないかもしれない。心のフィルターがとれた状態で見たり、また無意識に偏見のフィルターをかけている自分に気づいたり。視点を変えて何度も映画館で楽しんでほしい作品」と言い「この年末、いろいろなことを振り返って、新年に向けて心の中を見つめるきっかけになったら」とアピールしていた。

林遣都「絵文字が無くても伝わる関係っていいなと思うんです」映画『隣人X』で描かれる「本質を見ることの大切さ」

2023.12.01 Vol.web original

心引かれた相手は“人間”なのか“惑星難民X”なのか。パリュスあや子による第14回小説現代長編新人賞を受賞作「隣人X」を主演に上野樹里、共演に林遣都を主演に迎えて映画化した注目作『隣人X -疑惑の彼女-』が12月1日より公開。週刊誌記者役・林遣都が本作に込められた問いかけに思うこととは。

RAMPAGEのRIKU「ウチのメンバーを楽しく撮ってます」映画『マイ・ナイト』でカメラにハマる

2023.11.30 Vol.web original

 

 映画『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』(12月1日公開)の舞台挨拶が30日、都内にて行われ、主演を務めたTHE RAMPAGEの川村壱馬、RIKU、吉野北人らが登壇。RIKUが相手役の夏子と撮影エピソードを振り返った。

 横浜を舞台に、3組の孤独な男女に訪れた、たった一晩の小さな冒険を完全オリジナルストーリーで描く。

プロのデートセラピストを演じた川村壱馬、RIKU、吉野北人の3人は公開を明日に迎え一同感激。それぞれパートナー役の女優陣との再会も喜んだ。

 人気インスタグラマーmiyupoを演じた夏子は、RIKUとの撮影について聞かれると「撮影初日に、RIKUさんが“今日は唐揚げを仕込んでいるんだ”とおっしゃっていて。けっこう夜遅い撮影だったのに、帰ってから唐揚げを食べるのかなと気になっていたことを思い出しました」と笑うと、RIKUも「思い出しました(笑)。僕、けっこう料理をするんですけど…現場に差し入れとして持ってくればよかった。今、気が利かないなと思いました」と反省しきり。

 そんなRIKUの“ナイト”ぶりを聞かれた夏子は「RIKUさんが演じるイチヤはカメラマンの役で。カメラが回っていないときも、ずっとカメラの練習をしたり撮ってくださったり。ストイックにカメラに向き合っていてナイトだなと思いました」。

 夏子から「どうですか、その後カメラは?」と聞かれるとRIKUは「いくつか、年内に買いたいカメラの目星をつけまして。風景とかウチのメンバーとかを楽しく撮っています。撮影の合間に撮って、見てもらっていた写真を明日からアップしていこうかな、と」とすっかりカメラ好きになったことを明かした。

「もし2人がもう一度デートするなら?」と聞かれるとRIKUが「miyupoにはスマホを置いてもらって、本当の食べ歩きを2人でしたい。お酒や食事も撮ったら“はい、あげる”という感じでイチヤばかり食べていたので」と提案すると、夏子も「デジタルデトックス旅、いいですね」と歓迎していた。

 この日の登壇者は川村壱馬、RIKU、吉野北人、安達祐実、穂志もえか、夏子。

吉野北人、安達祐実に「家デート」を提案するも「ドキドキして一緒のこたつになんて入ってられない」と返事

2023.11.30 Vol.web original

 

 映画『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』(12月1日公開)の舞台挨拶が30日、都内にて行われ、主演を務めたTHE RAMPAGEの川村壱馬、RIKU、吉野北人らが登壇。劇中で一夜限りの“恋人”を演じた吉野が、相手役の安達祐実からの絶賛に照れた。

 横浜を舞台に、3組の孤独な男女に訪れた、たった一晩の小さな冒険を完全オリジナルストーリーで描く。

プロのデートセラピストを演じた川村壱馬、RIKU、吉野北人の3人は公開を明日に迎え一同感激。それぞれパートナー役の女優陣との再会も喜んだ。

 デート相手役を演じた吉野に、安達が「歳が離れまくっているというのもあって息子みたいな。かわいい、という(笑)」と言い「ちょうど撮影していたとき別の作品でも共演していて、毎日一緒にいるみたいな感じで、空き時間もよく話をしていました」と振り返った。

 そんな安達との再会に吉野が「安心感があります。お芝居をしやすい空気を作ってくださって。またお会いできてうれしいです」と言うと、安達も「こちらこそうれしいです」と返し、司会から「お見合いみたい」とツッコミが入り会場も大笑い。

 そんな吉野に、安達は「北ちゃんは控えめで優しい気遣いのある方なんですが、けっこうお芝居は大胆。役のままちゃんとアドリブをぶっこんでくる大胆さがあって、すごい男らしい。私はアドリブが苦手なのでリードしてもらって助かりました」と大絶賛し、吉野も「うれしい。こんなにほめてもらえるとは思わなかった」と顔を赤らめた。

 この日は「一夜限りのデートをした2人がもう1一度デートをするなら」という質問。吉野が「(劇中では)夜が多かったので朝にします」と言うと、安達が「朝はちょっと…顔がむくんでいるので」とNG。すかさず吉野が「じゃお昼ならどうですか。遊園地とか」と言うと今度は「ジェットコースターとか乗れないです…」。最後に吉野は「じゃあお家デート。映画を見ながらまったり」と提案したが、安達は「こたつでミカンとかいいですね。でも映画どころじゃないかも。ドキドキして一緒のこたつになんて入ってらいられません」と苦笑していた。

 この日の登壇者は川村壱馬 RIKU 吉野北人(THE RAMPAGE)、安達祐実、穂志もえか、夏子。

 

 

川村壱馬、デート相手役女優と距離を縮めず「ずっと“紳士”だった」とほめられる

2023.11.30 Vol.web original

 

 映画『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』(12月1日公開)の舞台挨拶が30日、都内にて行われ、主演を務めたTHE RAMPAGEの川村壱馬、RIKU、吉野北人らが登壇。劇中で一夜限りの“恋人”を演じた川村と穂志もえかが撮影を振り返った。

 横浜を舞台に、3組の孤独な男女に訪れた、たった一晩の小さな冒険を完全オリジナルストーリーで描く。

プロのデートセラピストを演じた川村壱馬、RIKU、吉野北人の3人は公開を明日に迎え、一同感激。それぞれパートナー役の女優陣との再会も喜んだ。

 川村が「先ほど、いろいろと近況をお話させていただいて。撮影時よりも話しやすかった(笑)」と言うと、穂志も「撮影中、これでもかというほど話さなかったので…。なんで話さなかったんでしょうね?」とカップル役なのに会話が無かったことに首をかしげ会場からも笑い。

 川村が苦笑しつつ「1回、ストーブのある部屋でお話させていただいたくらいでしたもんね」と言うと穂志は「今日はちょっと砕けたお姿を見れてうれしかったです」と笑顔。

 撮影の思い出を聞かれた穂志は「私たちはデートらしいデートシーンも無かったし、寒かったというのは覚えてるんですけど…」と振り返りながら「でも壱馬さんが接近してくださったシーンがあって、あのときは息を止めていました」と照れ笑い。

 そんな穂志が、川村の“ナイト”ぶりを聞かれ「壱馬さんはずっと“ナイト”ですもんね。ずっと紳士でした」と言うと、川村も「そうです(笑)」。現場ではあまり会話がなかったという穂志だったが「私の前での寡黙な姿と、スタッフさんと話しているときの明るい笑顔が、両極のものを内包した感じがして表現者として素敵だなと思って見ていました」と振り返っていた。

 この日の登壇者は川村壱馬 RIKU 吉野北人(THE RAMPAGE)、安達祐実、穂志もえか、夏子。

福山雅治「大河以来で声が枯れた」ミュージカル初挑戦に「がっぷり四つで取り組みました」

2023.11.30 Vol.web original

 

 映画『ウィッシュ』(12月15日公開)のジャパンプレミアイベントが30日、都内にて行われ、日本語吹き替え版声優を務めた生田絵梨花、福山雅治、山寺宏一、檀れいが登壇。福山がミュージカル作品初挑戦を振り返った。

 ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年記念となる最新作。どんな願いも叶う魔法の王国の驚くべき真実をたった一人知ってしまった新ディズニー・ヒロイン“アーシャ”が起こす奇跡の物語。

「ものすごく大変でした。舐めていたわけじゃないんです。でも、こんなに大変だと思わなかった」と、初のミュージカル作品挑戦となるマグニフィコ王役を振り返った福山。

「一応お芝居も音楽もやったことはあるんですが、それが1つとなっているミュージカルというのは大変なんだな、と。同じ畳の上で黒帯を締めているんだけど柔道と空手は違うみたいな。それを同時にやるような」という例えで会場の笑いをさそいつつ「声も枯れました。あまり枯れないんですけど、大河ドラマ以来、枯れました(笑)。それくらいエネルギーを使わないと表現できないテーマなんだとがっぷり四つで取り組みました」と語った。

 そんな福山の歌声に、山寺は「ときどきモノマネしてるので今日お会いして怒られるのではと思った」と恐縮しつつ「福山さんのソロもすごい。カリスマです。マントに記されたマグニフィコの“M”が僕には“ましゃ”のMにしか見えない」と福山の愛称を引き合いにし笑いをさそった。

 福山と2人で歌うシーンもあるというアマヤ王妃役の檀れいも「マグニフィコ王が大暴れして歌う曲も本当にかっこいい」と絶賛。

「まだ作品を見れていない。ちょっと不安」と苦笑していた福山。最後に「最初に『ウィッシュ』というタイトルを聞いたときは非常にシンプルだと思いました。でもおそらくディズニーさんは、今の世界がもっと良くなっていくことじゃないなと思いました。僕も100年前より今の世界の方が良くなっていると信じたいし、今より100年後はもっと良くなっていると信じたい。個人個人の願いの集合体が今の世界を少し良くしていければ。そんな願いを込めた作品でえはないかと言う思いで演じさせていただきました」と思いを語っていた。

THE RAMPAGE 川村壱馬、RIKU、吉野北人の魅力をチラ見せ『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』メイキング映像公開

2023.11.29 Vol.Web Original

 16人組ダンス&ボーカルグループ、THE RAMPAGEの3人のボーカリスト、川村壱馬、RIKU、吉野北人が主演する映画『MY (K)NIGHT マイ・ナイト』(中川龍太郎監督、12月1日公開)のメイキング映像と写真が29日公開された。

 映画は、3人が心に傷を負った女性を癒す“デートセラピスト”として、それぞれの一夜限りの物語を彩っていくという内容。横浜を舞台に、3組の孤独な男女に訪れた、たった一晩の小さな冒険を描く。

 公開されたメイキング映像は、台本に書かれたセリフを監督と吟味する川村、プリンの差し入れでスタッフたちを元気づけたり、“マナー脚”で自分より背の低いスタッフに気配りするRIKU、寒空の中でのクルーズデートの撮影でもリラックスした様子の吉野を捉えたものだ。

目黒蓮「芝居経験かさねSnow Manでの表現にも幅」最優秀新進男優賞受賞に感激

2023.11.25 Vol.web original

 

 第15回TAMA映画賞授賞式(第33回映画祭 TAMA CINEMA FORUM)が25日、多摩市・パルテノン多摩にて開催され、最優秀新進男優賞に輝いた目黒蓮が俳優活動によってアイドルとしての「パフォーマンスの幅が増えた」と語った。

 多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が映画ファンの立場から表彰する映画賞。

 本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰する最優秀新進男優賞は『わたしの幸せな結婚』『月の満ち欠け』の目黒蓮と、『君は放課後インソムニア』『ヴィレッジ』などの奥平大兼が受賞。

「こうして賞をいただくと作品が生き続けいてくれるんだと思います」と受賞を喜んだ目黒。「芝居の経験がまだ少ない時期に塚原あゆ子監督と出会うことができ、その後の作品でも監督に教えていただいたことが生きていたと思う」と塚原監督に感謝。

 Snow Manでのパフォーマンスがアクションにも生かされたかと聞かれると「普段やっているダンスや振り付けを覚えることとアクションは結びついてはいけないものだと思っています。塚原監督に教えていただいたことでもあるんですけど、アクションが振り付けっぽくならないように、崩していく感覚でアクションをさせていただきました」と答え「お芝居をたくさん経験させていただくうちに、普段のSnow Manとしての表現の幅が逆に増えたのかなと思います」。

「Snow Manでいるときはなるべく目黒蓮を出していく、役を演じるときはどれだけ自分を引いていくかという足し算、引き算という感覚。それぞれ楽しくさせていただいています」とグループ活動と俳優の両立を楽しんでいる様子。

 一方「どんな物語にも溶け込む」と評価された奥平は「まだ自分が感じたことがないことや役にチャレンジしていきたい」と抱負を語りつつ「若い世代の役者の1人として、学生など若い人の気持ちを代弁する役がずっとできるわけではないんだなと思うようになりまして。まだ大丈夫だと思うんですけど(笑)、こ今後も何かを伝えられる役者になれれば」と抱負を語っていた。

 最優秀新進女優賞に輝いたのは同じく最優秀新進女優賞には『山女』の山田杏奈と、『ベイビーわるきゅーれ 2 ベイビー』などの髙石あかり。

 時代劇ほぼ初挑戦だったという山田だが、同作で最優秀新進監督賞を受賞した福永壮志監督は「山田さんご自身が持っている魅力に引かれてキャスティングしました」と称賛。互いの受賞と喜びつつ山田は「わらじを編むところとかは家にわらを持って帰って掃除が大変になりながら練習しました」と照れ笑い。

『ベイビーわるきゅーれ 2』のほか『Single8』『セフレの品格 決意』など7作品が評価対象となった髙石は「多くの作品、人と関わらせていただき、楽しい1年でした」と振り返っていた。

 他、最優秀作品賞に『怪物』 (是枝裕和監督及びスタッフ・キャスト一同)と『雑魚どもよ、大志を抱け!』 (足立紳監督及びスタッフ・キャスト一同)。特別賞に宮﨑駿監督及びスタッフ・キャスト一同(『君たちはどう生きるか』)と上田誠氏、山口淳太監督はじめヨーロッパ企画及びスタッフ・キャスト一同(『リバー、流れないでよ』)。最優秀男優賞に佐藤浩市と鈴木亮平。最優秀女優賞に菊地凛子と黒木華。最優秀新進監督賞に福永壮志監督と金子由里奈監督。

佐藤浩市、鈴木亮平、菊地凛子、黒木華…TAMA映画賞に豪華受賞者が登壇

2023.11.25 Vol.web original

 

 第15回TAMA映画賞授賞式(第33回映画祭 TAMA CINEMA FORUM)が25日、多摩市・パルテノン多摩にて開催され、最優秀男優賞の佐藤浩市、鈴木亮平、最優秀女優賞の菊地凛子、黒木華といった、そうそうたる顔ぶれが登壇し受賞を喜んだ。

 多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が映画ファンの立場から表彰する映画賞。

 本年度最も心に残った男優を表彰する最優秀男優賞に輝いたのは『春に散る』『せかいのおきく』などで深い印象を残した佐藤浩市と、『エゴイスト』、『劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室』と幅広い役どころで存在感を見せた鈴木亮平。

 鈴木は、『エゴイスト』での受賞を「今思うと本当にあの時間はあったのかと思うような夢のような時間でした。それを評価していただいてうれしいです」と感激。駆け付けた松永大司監督も「この作品はゲイの男性の物語なんですが、当事者でない自分が演じることの葛藤から始まって、チームで向き合う中でも亮平が背負うものは大きかったと思う」と労い「本当に努力の人」と鈴木をたたえた。

 鈴木は「自分はこの作品を10年以上経たないと客観的に映画として見られないのではと思うくらい、自分が役者とか演技していることを忘れさせる環境をスタッフ全員で作ってくれた現場でした」と感謝し「自分も年齢を重ねるにしたがって、先輩たちがいかにすごかったかを思い知るようになって。先輩たちが築いてきた役者道のようなものがあるなら自分も恥じることなくそれを継いでいける俳優になれれば」。

 一方、今年は8作品に出演した佐藤。作品の選択について聞かれると「人間関係ですね」と笑いをさそった。この日は『せかいのおきく』の阪本順治監督、最優秀女優賞を受賞した共演の黒木華もトークに参加し二度目の親子役を振り返った。

 最後に抱負を聞かれた佐藤は「抱負…固まってしまいますね」と苦笑しつつ「いつも楽しみにしているのは今までにやったことのない役。この年になるとなかなか無いんですけどね。でもそういう気持ちでいることを心がけています」と語っていた。

 本年度最も心に残った女優を表彰する最優秀女優賞には『658km、陽子の旅』の菊地凛子と、『せかいのおきく』『ヴィレッジ』などの黒木華。

 全身がきらめくタイトなドレス姿の菊地は「今から23年くらい前、役名のついた役を初めて頂いたのが熊切和嘉監督の作品でした。今回、声をかけていただいたとき、今までの20数年感を肯定していただいたような気持ちになりました」と受賞に感激。

 一方、黒木はこの日は和服姿で登壇。「私がTAMA映画賞で最優秀新進女優賞をいただいてから10年。こうしてもどってくることができてうれしい」と喜んだ。恋心を表現するシーンに「33歳が転がって喜ぶのってどうなんだろうと思ったんですが、それが“おきく”なので」と照れ笑い。阪本順治監督も黒木の所作の美しさを絶賛していた。

 他、最優秀作品賞に『怪物』 (是枝裕和監督及びスタッフ・キャスト一同)と『雑魚どもよ、大志を抱け!』 (足立紳監督及びスタッフ・キャスト一同)。特別賞に宮﨑駿監督及びスタッフ・キャスト一同(『君たちはどう生きるか』)と上田誠氏、山口淳太監督はじめヨーロッパ企画及びスタッフ・キャスト一同(『リバー、流れないでよ』)。最優秀新進監督賞に福永壮志監督と金子由里奈監督。最優秀新進男優賞に目黒蓮と奥平大兼。最優秀新進女優賞に山田杏奈と髙石あかり。

「宮﨑駿監督はいま頭を空っぽににしているところ」『君たちはどう生きるか』TAMA映画賞特別賞で次回作にも期待

2023.11.25 Vol.web original

 

 第15回TAMA映画賞授賞式(第33回映画祭 TAMA CINEMA FORUM)が25日、多摩市・パルテノン多摩にて開催され、最優秀作品賞を是枝裕和監督の『怪物』と足立紳監督の『雑魚どもよ、大志を抱け!』 が受賞。特別賞を受賞した宮﨑駿監督も喜びのコメントを寄せた。

 多摩市及び近郊の市民からなる実行委員が映画ファンの立場から表彰する映画賞。

 今年は「映画ファンを魅了した事象」に対し表彰される特別賞に『君たちはどう生きるか』の宮﨑駿監督及びスタッフ・キャスト一同 と、『リバー、流れないでよ』の原案・脚本を手がけた上田誠、山口淳太監督はじめヨーロッパ企画及びスタッフ・キャスト一同が輝いた。

 登壇した『君たちはどう生きるか』のスタジオジブリ執行役員・野中晋輔氏は宮﨑監督から預かった手紙を代読。宮﨑監督は「この映画は構想から7年かかっており、僕も年を取って、長い時間、集中することができなくなっているのに、公開できたのは支えてくれたスタッフキャストの皆さんのおかげ」とつづった。

 野中氏は「本作は宮﨑監督の作品のなかでも異例の製作期間。これまで長くても3年くらいだったんですが今回は倍以上。スタッフはひたすら毎日作りづけたという感じでした」と振り返り、次回作について聞かれると「今は頭を空っぽにしようとしているということだと思います。監督にとって『君たちはー』はまだ終わっていない。ヒットしたことは非常に安どして、お客さんに感謝しています」と語った。

『リバー、流れないでよ』の上田氏はキャストたちとともに、2分間の長回しで繰り返されるタイムループを描いた困難な現場を振り返り笑いをさそった。

 本年度最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対し表彰される最優秀作品賞は『怪物』 の是枝裕和監督及びスタッフ・キャスト一同と、『雑魚どもよ、大志を抱け!』 の足立紳監督及びスタッフ・キャスト一同が受賞。

 足立監督は少年たちの表情を引き出した演出に「僕は毎日遊んでいたような気持ちでした。みな彼らのおかげ」と、ともに登壇した若い俳優たちに感謝。

 『怪物』で受賞した是枝監督は本作の音楽を手がけた故・坂本龍一について「無理をさせてしまったのではという不安もあったんですが、届いたものを映画にあてたところ、最初から映画の中に存在していたような音楽だったので、これで映画が完成すると思いました」と感謝。

 この日は主人公の少年たちを演じた黒川想矢、柊木陽太ととも登壇。「オーディションで2人に出会った瞬間からこの2人しかいないと思いました」と語っていた是枝監督だが「何回もお芝居をするが楽しくて、監督にOKといわれれたくなかった」という黒川に苦笑していた。

 他、最優秀男優賞に佐藤浩市と鈴木亮平。最優秀女優賞に菊地凛子と黒木華。最優秀新進監督賞に福永壮志監督と金子由里奈監督。最優秀新進男優賞に目黒蓮と奥平大兼。最優秀新進女優賞に山田杏奈と髙石あかり。

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