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北野武「戦国武将なんてみんな悪いヤツ」監督最新作で“本能寺の変”描く

2023.04.15 Vol.web original

 

 映画『首』の完成報告会見が15日、都内にて行われ、北野武監督と、キャストの西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋が登壇。北野監督が『座頭市』(2003)以来の時代劇にかける思いを語った。

 北野武が原作・脚本・監督・編集を手がけるほか羽柴秀吉を演じ、本能寺の変へと突き進む武将たちの愛憎渦巻くドラマを描く歴史スペクタクル。

 KADOKAWA代表取締役社長・夏野剛氏も「製作費は15億円。私もすでに拝見しましたが『七人の侍』や『影武者』に通じるような作品」と胸を張る超大作。構想30年、生前の黒澤明も期待を寄せていたという企画の映画化に北野監督は「構想3週間の間違いじゃないかと思いますけどね」とボケつつ「時代劇は、よく見るのはNHKの大河なんですけど。すごいキレイな出世物語で。人間の出世欲とか業とか裏切りがあまり描かれていないんで。自分としては面白くない。自分が撮ればこうなる、という発想でやろうとなった」と振り返り「大分、苦労したんですけどどうにかでき上った。素晴らしい役者さんたちのおかげ」と豪華キャスト陣に感謝。

 本能寺の変を、自身が演じる「秀吉が裏でかなり動いていたという構想」で描く。衆道と呼ばれる武将同士の愛憎も描くと明かし「それを描かずに戦国を語るのはおかしい。そういう話もちゃんと入れて。あと侍とか戦国大名なんてのは悪いヤツなんだから。一般の人が死んでも関係ない。その残酷さ、生と死をバックボーンとした生き方が上手く描ければ。愛ではないけど死を前にした男同士の関係を描ければと思った」と語った。

 撮影現場のエピソードを聞かれた西島が、監督が追加した1シーンのために「けっこう大きなセットを組んで撮影したんです。僕もワクワクして現場に行ったら1カットで終わって呆然としました(笑)。監督が欲しい画のために1カットでもそれだけ作るという素晴らしい現場だった」と明かすと、北野監督は「黒澤明さんや大島渚さんと話したときに言われたことが印象に残っていて。大事なシーンは引くべき。これだよと寄って印象付けるのは下品だと言われて、それが癖になった」と、アップに頼らず引き画を生かすという、巨匠監督から受け継いだこだわりを明かした。

 最後に北野監督は「オレは芸人なので、これはお世辞だなとか分かるんですけど、これは大多数が本当にほめているので成功したかな、と」と胸を張りつつ「大ヒットとずうずうしいことは言わないけどヒットしていただいて、あと何本か撮れれば」と映画への意欲を語っていた。

 映画『首』は2023年秋公開。

北野武監督最新作に『Dolls』西島秀俊や『座頭市』浅野忠信ら歴代作品俳優陣が集結

2023.04.15 Vol.web original

 

 映画『首』の完成報告会見が15日、都内にて行われ、北野武監督と、キャストの西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、浅野忠信、大森南朋が登壇。北野組初参加の中村を覗いて北野組の豪華俳優陣が集合した。

 北野武が原作・脚本・監督・編集を手がけるほか羽柴秀吉を演じ、本能寺の変へと突き進む武将たちの愛憎渦巻くドラマを描く歴史スペクタクル。

 構想30年という企画を満を持して映画化。北野監督は「北野組でこれだけ優秀な役者さんが集まればそろそろ撮れるなと思った」と、歴代の北野作品で強い印象を残してきた役者陣を見渡した。

 明智光秀役の西島秀俊が「呼んでいただいたのは『Dolls』(2002)以来。成長した自分を見せようなんて決して思わず無欲に監督の思うことを表現しようと現場にいました」と言えば、『アウトレイジ』シリーズに出演した織田信長役の加瀬亮は「『アウトレイジ』でも自分から遠い役で大変で、今回も大変だろうと思って参加しました。案の定、大変な目に遭いました(笑)」。黒田官兵衛役の浅野忠信は「『座頭市』(2003)に続いてまた時代劇ということで本当にうれしい」。

『アキレスと亀』(2008)や『アウトレイジ 最終章』(2017)など北野組の常連でもある羽柴秀長役の大森南朋は「何年かごとに北野組に帰ってくることができるのがモチベーションになっています。良かった、また(オファーが)来た、嫌われてなかったと思いました(笑)」と笑いつつ、北野監督について「唯一無二の存在で、僕はあこがれ続けています…告白みたいになっちゃった(笑)」と照れ笑い。

 北野組初参加の中村獅童は、以前から北野監督作への出演を希望しており大森に相談したこともあったと明かし「また映画の仕事で、北野監督のオーディションなんてあったら…と話していた翌日に北野組のお話を頂いて、こんなことってあるのかと思いました」と感激しきり。川に沈められるというシーンでは「その前に(北野監督が演じる)秀吉が吐くシーンがあって、まだそれが近くにあったんです。でも尊敬する監督のものなので汚いとも思わず喜んでやらせていただいたんですけど…本編でカットされていました」と苦笑。

 信頼する俳優陣の集結に、北野監督は「おかげさまで、北野組は声をかけると断られることがあまりなく、スケジュールを調整してくれる。ギャラはあまり出ないのに」と笑いをさそっていた。

 映画『首』は2023年秋公開。

広瀬すず「嫉妬しないでもらっていいですか」“櫻井翔愛”がすご過ぎる共演者にピシャリ

2023.04.12 Vol.web original

 

 公開中の『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』の大ヒット御礼挨拶が12日、都内にて行われ、広瀬すず、櫻井翔、江口洋介、勝地涼、魔裟斗、入江悠監督が登壇。『ラプラスの魔女』『ネメシス』シリーズで共演してきた広瀬と櫻井が互いへの思いを語った。

 2021年に放送され記録的な視聴者数をたたき出した大人気ドラマの映画化。天才すぎる助手・アンナ(広瀬すず)とポンコツの自称天才探偵・⾵真(櫻井翔)が繰り広げる、伏線だらけのミステリーエンターテインメント。

“追い『ネメシス』”をするリピーターが続出する大ヒットに喜びつつ、撮影の思い出を振り返っていた一同。現場をケアする櫻井がすごかったという話題になると、日ごろから“櫻井翔の大ファン”を公言する勝地が「ドラマのとき、櫻井さんが“あの、このシーン…”と聞いたのにスタッフさんが誰も聞いてなくて。ひえー、櫻井さんがシカトされてる!と。どう対応するんだろうと思ったら、オレの顔を見て…」と、両手を上げて肩をすくめるポーズを真似て見せ「その優しさに感動しました」と感激しきり。

 さらに、映画にちなみ「この中で謎だと思う人は?」と言う質問に、櫻井が「勝地くん。何回かインスタライブをやったんですけど必ず参加(視聴)してくれる」。広瀬も「勝地さん。映画中にちょっと足を痛めたんです。勝地さんが大丈夫? これやるよって、翔さんの似顔絵のアクリルスタンドをもらったんです」と、勝地が自分で書いた櫻井翔の似顔絵アクスタをもらったと明かし「ちゃんとトイレに飾ってます」。

「愛が大きくて大きくて…」と広瀬が言うと櫻井も「感じてます(笑)」。すかさず勝地が「もちろん今日も持ってきてますから」と胸を張り、会場も大笑い。

 最後にドラマ放送時からバディーを組んできた広瀬と櫻井がお互いにメッセージ。櫻井が「『ラプラスの魔女』でも広瀬さんと共演して、それから5年、映画は他にやっていないので、僕の5年間の映画出演作は“広瀬すず100%”なんです」と言うと、広瀬も「櫻井さんて本当に面白くて」と櫻井を苦笑させつつ「また5年後に“広瀬すず200%”になれるように」とバディー継続に意欲。そんな2人を見つめていた勝地に広瀬が「嫉妬しないでもらっていいですか(笑)」と苦笑し、会場を爆笑させる一幕もあった。

 

仲里依紗「ママはユーチューバーじゃなくて女優だよとやっと言える作品」『TOKYO MER』出演に「偉い人に感謝」

2023.04.11 Vol.web original

 劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』完成披露試写会が11日都内にて行われ、主演・鈴木亮平をはじめ豪華キャスト陣10名と松木彩監督が登壇。仲里依紗が本作への出演を喜ぶ理由を明かし会場の笑いをさそった。

 2021年7月期に、TBS日曜劇場枠で放送され大きな反響を呼んだドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の映画版。

 鈴木が演じる主人公・喜多見の妊娠中の妻・千晶を演じた仲里依紗は「本当に、やっと息子に見せられる役」と感激し「いつもちょっと危ない役だったりハレンチな役だったり、家族で見られる作品が少なかったんですけど、今回やっと家族で見られる」と笑顔。

 息子も『TOKYO MER』を楽しみに見ていたといい「(危ない役どころの作品は)いつも録画を見られないように消してましたから。やっとママがユーチューバーじゃなくて女優だよと言える作品。偉い方、ありがとうございます」と頭を下げ、会場の笑いをさそった。

 そんな仲は、医療用語が飛び交う大量のセリフをこなす鈴木や賀来賢人らについて「本当に皆さん、えぐすぎて。ロボットなのかなと。鈴木さんも賀来さんも。カンペ読んでる?」。すかさず「最後は読んでたよ」と乗っかる賀来に、鈴木が「なんでウソつくの(笑)」。

 涼しい顔の2人に仲は「ドラえもんの暗記するパンとかあるじゃないですか、アレ食べてるのかなと。まるで本物のお医者さん」と感嘆しきり。すると石田ゆり子が「亮平さんに聞いたら、必殺技を教えていただいた。ここでは黙ってますけど。生半可な人に教えたくないとおっしゃっていたので」と言い、鈴木を苦笑させていた。

 この日の登壇者は鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、佐野勇斗、ジェシー(SixTONES)、フォンチー、菜々緒、仲里依紗、石田ゆり子、松木彩監督。

 劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』は4月28日より公開。

佐野勇斗とSixTONESジェシーの掛け合いに会場爆笑「こっちに来ないでください」「なんでやねん」

2023.04.11 Vol.web original

 劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』完成披露試写会が11日都内にて行われ、主演・鈴木亮平をはじめ豪華キャスト陣10名と松木彩監督が登壇。佐野勇斗が撮影中に感激した鈴木のひと言を明かした。

 2021年7月期に、TBS日曜劇場枠で放送され大きな反響を呼んだドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の映画版。

 鈴木亮平はじめ豪華俳優陣が作品への思いを熱く語る中、佐野勇斗は緊張気味の冒頭あいさつを鈴木や賀来から「どうした佐野」「泣いてる?」とイジラれ「今日、不調です。緊張するなあ(笑)」。さらに劇場版から参加するSixTONESジェシーが「どうもジェシー役をやらせていただいた潮見知広です…逆だね!」とボケると、鈴木が「もう1回聞きたい」とリクエスト。さらに石田ゆり子も「石田ゆり子役の赤塚梓です。逆だね!」とジェシーのボケに乗っかり、冒頭から笑い満載のMERチームに会場も大盛り上がり。

 この日は、鈴木の情熱ゆえにハードルが上がった撮影現場の苦労を、共演陣が口々に振り返っていたが、佐野は「ドラマで、亮平さん(喜多見)が倒れちゃうシーンが印象的で。(撮影で)雨を降らして撮ったんですが、亮平さんも唇が真っ青になるくらいで、みんなでお湯をかけたりして。亮平さん自身が危ぶまれるなか、僕は次の日にライブがあったんですけど“佐野くん、遅くまでごめんね。ライブ頑張ってね”と言ってくださった」と振り返り「かなわないなと思って。皆さん、文句があると思うんですけど、僕はその瞬間、亮平さんが走るならついて行こうと思いました」と断言。鈴木も「そういうことを言って行こうよ、今日は」と相好を崩し「あのときは佐野くんの忙しさが半端なくて」。

 菜々緒が「今もめっちゃ忙しいでしょ」とツアー中の佐野を労うと、佐野は恐縮して「ジェシーくんも今、ツアーだよね」とジェシーを引き込もうとしたがジェシーから「こっち来ないでください」と言われ「なんでやねん(笑)。忙しい中、仲間で頑張った作品です」と苦笑しつつ胸を張っていた。

 この日の登壇者は鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、佐野勇斗、ジェシー(SixTONES)、フォンチー、菜々緒、仲里依紗、石田ゆり子、松木彩監督。

 劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』は4月28日より公開。

鈴木亮平が大慌て『TOKYO MER』舞台挨拶で共演者から不満の声続々

2023.04.11 Vol.web original

 劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』完成披露試写会が11日都内にて行われ、主演・鈴木亮平をはじめ豪華キャスト陣10名と松木彩監督が登壇。撮影現場のハードルを上げた鈴木の情熱に共演陣から不満の声が続々と上がり、鈴木がタジタジとなっていた。

 2021年7月期に、TBS日曜劇場枠で放送され大きな反響を呼んだドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」の映画版。

 鈴木は「おそらく日本で初の体験型医療ムービーができたのではないかと思っています」と完成作に自信。

 本作が“自分にとって特別な作品になった理由”を聞かれると、鈴木は「本作が自分の中で特別になった瞬間をハッキリ覚えています。もともと新型コロナウイルスのパンデミックのときに製作陣が、危険を顧みず戦う医療従事者の方々をたたえたいと思って作ったドラマ。正直、毎回死者ゼロで終わるという物語が、感染爆発して実際には命の危機にある人もいるなか、どう受け取られるか不安だった」と語り「初回放送を皆さんと同じタイミングで見て、見終わって、どうだろうと思ったときにポンとメッセージが来て、そこから止まらなくなって」と好評の声に感激したことを感慨深げに振り返った。

 賀来賢人も「子どもたちがヒーローものとして見てくれていると聞いて、すごい届き方してるなと思った。それが幅広い層に受け入れられた要因なのかな」、中条あやみも「私自身も役と一緒に成長させていただいた」と、劇場版から参加する、SixTONESジェシーも「この作品を見て感動しない人はいない」と作品への熱い思いをコメント。

 菜々緒も「私たちの仕事って、会ったことのない誰かの人生に影響を与えるんだと感じました」と反響への感動を振り返っていたが、思わず「大変な撮影が続いていて、正直、続編やりたくないなと思ったくらいなんですけど…」。するとドラマ出演陣が一様にうなずき、賀来が「でもこの鈴木亮平という男が走り出したら止まらないんですよ」。

 菜々緒が「鈴木さんがオペシーンも自分でやると言い出したので、私たちもやらざるを得なくなったんです」と明かすと、中条も「私もそのおかげで心臓のオペの映像を直前に見ないといけなくなった」、賀来も「セリフ量を増やすのやめてもらいたい」と現場のハードルを上げる鈴木の情熱に不満が噴出。

 鈴木は「あのね、愚痴が多いのよ」とタジタジになりつつ「質問は“特別な作品になった理由”でしたよね? 大変だったこと、じゃなくて」と苦笑していた。

 この日の登壇者は鈴木亮平、賀来賢人、中条あやみ、要潤、佐野勇斗、ジェシー(SixTONES)、フォンチー、菜々緒、仲里依紗、石田ゆり子、松木彩監督。

 劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』4月28日より公開。

 

 

寺山修司没後40年記念「映画監督◉寺山修司」を5月に開催。『書を捨てよ町へ出よう』ら全作品を一挙上映

2023.04.11 Vol.Web Original

 歌人、劇作家、映画監督、劇団「天井桟敷」の主宰などさまざまな分野で活躍した寺山修司が1983年に亡くなってから今年で40年になる。

 今年は青森県三沢市にある寺山修司記念館を中心に没後40年事業を展開中なのだが、5月18~21日には東京・渋谷のユーロライブで寺山修司映画祭2023「映画監督◉寺山修司」が開催される。寺山が監督した長編、中編、実験映画を一挙上映。寺山と天井棧敷の関連グッズも併せて販売するという。

 上映作品は長編作品の『書を捨てよ町へ出よう』 『田園に死す』『さらば箱舟』『上海異人娼館』、中編作品の 『草迷宮』、実験映画の 『迷宮譚』『消しゴム』『一寸法師を記述する試み』『青少年のための映画入門』 『疱瘡譚』『マルドロールの歌』『ローラ』『審判』『檻囚』『トマトケチャップ皇帝』『ジャンケン戦争』『蝶服記』 『書見機』『二頭女−影の映画』。

 また20日16時の『書を捨てよ町へ出よう』の上映終了後にはJ・A・シーザー(演劇実験室◉万有引力主宰、演出家、音楽家)、同19時の『実験映画集1』の上映終了後には森崎偏陸(元天井棧敷)、笹目浩之(テラヤマ・ワールド代表、ポスターハリス・カンパニー代表)によるトークセッションも行われる。

 詳細は「寺山修司没後40年認定事業」の公式ホームページから( https://www.terayamaworld.com/40th/ )。 

日村勇紀、中村倫也から「この後、僕すごく泣きますけどびっくりしないで」と言われ「あんなに泣くんだ」

2023.04.11 Vol.web original

 

 映画『宇宙人のあいつ』完成披露上映会が11日、都内にて行われ、主演の中村倫也と共演の伊藤沙莉、日村勇紀(バナナマン)、柄本時生と飯塚健監督が登壇。中村と友人づきあいをしているという日村が“俳優・中村倫也”の姿に驚いたエピソードを明かした。

 23年間も、真田家の次男・日出男として家族になりすましてきた宇宙人が、地球を離れるまでの残された三日間の中で、人間としてやり残したことに奮闘する異色のエイリアン・コメディー。

 中村、伊藤、日村、柄本は4兄妹役を演じすっかり意気投合したとのこと。日村は「こんな兄妹がいたら最高だなと思いました」と振り返り「芸能界でこんなに仲良くなる人たちが50歳になってできるとは思わなかった」と感激。

 そんな日村と普段から親交がある中村が「もともと10年前から番組も見ていて“スーパーあこがれの人”なんですね」と役者として共演したかったと明かすと、日村も「まさか倫也くんの世界に呼んでもらえるとは思ってなくて。友達という感じだったから、あ、そうかこの人お芝居するんだ!と。声がいいとか肌がきれいだとか、今までの友達の感覚では知ることができなかった中村倫也のすごさをいっぱい見れた」。

 さらに、中村の号泣演技を目の前にした日村が「あんなに泣くんだね…」と圧倒されていたと飯塚監督が明かすと、日村は「僕と2人きりのシーンだったんですけど、倫也くんが本番直前にスッと来て“この後、僕すごく泣きますけどびっくりしないでくださいね”って言うの。その後、お芝居でボロボロ泣いたの!すごくない!?」と大興奮。「オレが素人だから、びっくりしないようにって伝えてくれるの」と中村の気配りと演技力にすっかり感服していた。

 映画『宇宙人のあいつ』は5月19日より全国公開。

伊藤沙莉、中村倫也の気遣いに「そういうのやめよう。気を遣われたくない」

2023.04.11 Vol.web original

 

 映画『宇宙人のあいつ』完成披露上映会が11日、都内にて行われ、主演の中村倫也と共演の伊藤沙莉、日村勇紀(バナナマン)、柄本時生と飯塚健監督が登壇。日村からの無茶ぶりで“変顔”をすることになった伊藤を中村が気遣ったが、伊藤は堂々と変顔を披露し会場を沸かせた。

 23年間も、真田家の次男・日出男として家族になりすましてきた宇宙人が、地球を離れるまでの残された三日間の中で、人間としてやり残したことに奮闘する異色のエイリアン・コメディー。

 ごく普通の家族に紛れ込む宇宙人という役どころの中村。役作りを聞かれると「戦国武将の役をやるときはお墓参りに行ったりするんですが今回も土星に…」とボケつつ、劇中で“技”を出す時の変顔について「最初は監督にどんなイメージかと聞いて、次からは(伊藤)沙莉にもらってました」と、伊藤に変顔のアイデアをもらったと明かし「若いころから飯塚組でお世話になっている2人なので、ここはどうしても沙莉に考えてほしいと言ったら、涙ながらに、そうですよねと言ってくれて…」と、とうとうと語っていたが、伊藤は「倫也さんが皆で一緒に滑ろう、そういう絆を持ちたいと言うから。涙は一滴も流してないです(笑)」。

「けっこうメインどころで使ってくれていた」と喜んだ伊藤だったが、日村が「その変顔がどんな顔なのか知りたい」と言い出し、伊藤が中村のために考えた変顔を自ら披露することに。
「ニュースのトップとかにしないでくださいね」とタジタジになりつつもやる構えの伊藤に、中村が「じゃ、やめよっか」と助け船を出したが「そういうのやめよう。気を遣われたくない」とぴしゃり。中村は「オレもこっち向きでやっとくね」と後ろを向いて一緒に変顔をすると申し出るも、結局伊藤が1人で堂々と変顔を披露し「やってないじゃんん!」

 しれっと「きっと記者の皆さんは写真を使わずに書いてくれる」と言う中村に「いろんなところにプレッシャーかけますね」と苦笑していた伊藤。大きな拍手が起こるも「飯塚さんから教わってずっと大事にしてきた“カットかかるまえに芝居をやめるな”ということを守れなかった」とがっくり。女優魂あふれる反省ぶりに飯塚監督も「ここはそんなの無いから(笑)」とフォローしていた。

 映画『宇宙人のあいつ』は5月19日より全国公開。

中村倫也、共演者に「誰か気を使えるだろ…」“宇宙に一緒に行きたい人”に選ばれず消沈

2023.04.11 Vol.web original

 

 映画『宇宙人のあいつ』完成披露上映会が11日、都内にて行われ、主演の中村倫也と共演の伊藤沙莉、日村勇紀(バナナマン)、柄本時生と飯塚健監督が登壇。映画にちなんだ「誰と一緒に宇宙に行きたいか」という質問に一同が盛り上がった。

 23年間も、真田家の次男・日出男として家族になりすましてきた宇宙人が、地球を離れるまでの残された三日間の中で、人間としてやり残したことに奮闘する異色のエイリアン・コメディー。

 冒頭「元気ですかっ?」とコール&レスポンスで観客を沸かせた中村。司会から、水卜麻美アナウンサーとの結婚を祝福されると会場からも大きな拍手。中村が「ありがとうございます」と照れると、普段から親交のある日村も観客に「(おめでとうと)言っていいんですよ!」と呼びかけ、中村がタモリさながらに手拍子をリード。客席も大いに盛り上がった。

 さらに日村が、中村の結婚が発表されるやLINEのグループラインでメッセージがものすごい勢いで飛び交ったと興奮気味に明かし、その様子をボディランゲージで表現。中村も「初めて見た(笑)」と大ウケ。

 中村、伊藤、日村、柄本は4兄妹役を演じすっかり意気投合したとのこと。お互いに茶々を入れ合いながら笑い満載のトークを繰り広げ、仲良しぶりを見せていたが、そこに映画にちなみ「この中で宇宙に一緒に行きたい人は?」と質問。

 中村は「監督。せっかくだから何か撮ってほしい」。柄本は「日村さん。何でも興味を持ってくれるから」。伊藤は「(柄本)時生さん。落ち着くし気張らずぼーっと旅ができそう」。日村と監督はそろって「沙莉ちゃん」。全員が回答し終わったところで、自身が誰からも選ばれていないことに気づいた中村が「ちょっと待って。主演、誰にも選ばれてない」とポツリ。「この映画、大丈夫か、おい。誰か気を使えるだろ…」と腑に落ちない様子でボヤき、会場の笑いをさそっていた。

 映画『宇宙人のあいつ』は5月19日より全国公開。

松山ケンイチが戦慄の介護殺人犯を演じた理由「先を生きている大人としてやるべきことを考えたい」

2023.04.09 Vol.web original

「多くの人から“実際にあった事件を題材にした話?”と聞かれました」

「できれば“見ないでおきたい”作品だと思うんですよ」と最新主演作『ロストケア』について語る松山ケンイチ。衝撃の介護殺人を描きつつ、根底にある社会課題や当事者たちの思いに切り込む意欲作に込めた思いを聞いた。

「10年前に葉真中顕さんの原作を読んで以来、前田監督からずっと、映画化したいという話を聞いていたんです」と振り返る松山。「ただ難しいテーマということもあってすぐに映画化とはならなかったんですけど、僕も実現するのを待ちつづけていました。監督やプロデューサー、スタッフの方々が映画化に向けて動き続けてくださったから成立したんだと思います」

 民家で老人と介護士の死体が発見された。刑事の大友秀美(長澤まさみ)は介護士の働いていた訪問介護センターで老人の死亡率が異常に高いことを突き止め、大量殺人を疑う。容疑者として浮かび上がったのは、介護家族から慕われる心優しい介護士・斯波(しば)宗典(松山ケンイチ)。斯波は42人の死に関与したと明かし、自分がしたことは“殺人”ではなく“救い”だと主張するのだった…。

 介護士による大量殺人事件という衝撃的なストーリーを描きながら、少子高齢化が進む日本が決して目を背けることができない課題に切り込み、家族の在り方とは、人間の尊厳とはといった普遍的なテーマを問いかける社会派エンターテインメント。

 10年近くを経た今、映画化が実現した背景について、松山も「この10年で、実際に介護をめぐる事件が目に付くようになったと思います。この映画を撮ると決まったときに多くの人から“実際にあった事件を題材にした話?”と聞かれました。そう言われたときに、本当に難しいテーマだな、と改めて実感したんです」

 映画を見る前、多くの人は「42人を殺害した介護士」という人物像から、特異な人物を思い浮かべるだろう。

「斯波は優生思想の持ち主なのか、あるいはただの快楽殺人者なのか、それとも狂気的なサイコパスなのか…と思うでしょう。でも斯波はそんな特殊な人ではなく、誰しもが抱きうる絶望を感じている人であることをどう表現するのかはすごく悩みましたね」

 しだいに明らかになっていくのは、斯波は明日の自分かもしれないという残酷な真実。

「斯波は普通に生きていた人だった。ただ父親との2人暮らしで、たまたま父親が倒れて自分で介護していた。ただそれだけだったんです」

 社会のセーフティーネットからこぼれ落ち、底に沈んでいく斯波。どうしたらこうならずに済んだのか、見た人それぞれが考えずにはいられないはず。

「僕が思うに、まずは孤立化させないということが大事だと。斯波は親族や行政に頼ることができず完全に孤立化してしまった。それをさせないためにはやはり、地域のコミュニティー化が重要なんだろうな、と思います。そして、そこに加わるには自分もコミュニケーションをきちんと取ったり“いい人”でいないと(笑)。そして備えをしておくこと。どこに相談したらいいかを把握しておくとか、家族と介護や治療について話しておくとか。僕の知り合いにも、自分自身が延命治療が必要になったときどうするか意思表示をしてある人がいます。僕自身も、いざというときのためにすでに遺書を作ってあります」

 

©2023「ロストケア」製作委員会

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