伊藤沙莉、中村倫也の気遣いに「そういうのやめよう。気を遣われたくない」

 

 映画『宇宙人のあいつ』完成披露上映会が11日、都内にて行われ、主演の中村倫也と共演の伊藤沙莉、日村勇紀(バナナマン)、柄本時生と飯塚健監督が登壇。日村からの無茶ぶりで“変顔”をすることになった伊藤を中村が気遣ったが、伊藤は堂々と変顔を披露し会場を沸かせた。

 23年間も、真田家の次男・日出男として家族になりすましてきた宇宙人が、地球を離れるまでの残された三日間の中で、人間としてやり残したことに奮闘する異色のエイリアン・コメディー。

 ごく普通の家族に紛れ込む宇宙人という役どころの中村。役作りを聞かれると「戦国武将の役をやるときはお墓参りに行ったりするんですが今回も土星に…」とボケつつ、劇中で“技”を出す時の変顔について「最初は監督にどんなイメージかと聞いて、次からは(伊藤)沙莉にもらってました」と、伊藤に変顔のアイデアをもらったと明かし「若いころから飯塚組でお世話になっている2人なので、ここはどうしても沙莉に考えてほしいと言ったら、涙ながらに、そうですよねと言ってくれて…」と、とうとうと語っていたが、伊藤は「倫也さんが皆で一緒に滑ろう、そういう絆を持ちたいと言うから。涙は一滴も流してないです(笑)」。

「けっこうメインどころで使ってくれていた」と喜んだ伊藤だったが、日村が「その変顔がどんな顔なのか知りたい」と言い出し、伊藤が中村のために考えた変顔を自ら披露することに。
「ニュースのトップとかにしないでくださいね」とタジタジになりつつもやる構えの伊藤に、中村が「じゃ、やめよっか」と助け船を出したが「そういうのやめよう。気を遣われたくない」とぴしゃり。中村は「オレもこっち向きでやっとくね」と後ろを向いて一緒に変顔をすると申し出るも、結局伊藤が1人で堂々と変顔を披露し「やってないじゃんん!」

 しれっと「きっと記者の皆さんは写真を使わずに書いてくれる」と言う中村に「いろんなところにプレッシャーかけますね」と苦笑していた伊藤。大きな拍手が起こるも「飯塚さんから教わってずっと大事にしてきた“カットかかるまえに芝居をやめるな”ということを守れなかった」とがっくり。女優魂あふれる反省ぶりに飯塚監督も「ここはそんなの無いから(笑)」とフォローしていた。

 映画『宇宙人のあいつ』は5月19日より全国公開。

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