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檀れい、石丸幹二、町田啓太らが楽器を手にフォトセッション! 水谷豊監督が起こした「奇跡」明かす

2022.06.04 Vol.web original

 

『太陽とボレロ』公開記念舞台挨拶が4日、都内にて行われ、主演・檀れいをはじめ総勢14名のキャスト陣と水谷豊監督が登壇。一同が経験した“奇跡”を明かした。

水谷豊による監督作品第3弾。クラシックのオーケストラを題材に、音楽を愛する普通の人々の人間模様を描くエンターテインメント。

 監督の熱望により、本作では俳優陣が吹き替えなしで演奏シーンに挑戦。キャスト陣と水谷監督は、劇中のラストコンサートさながらフォーマルな衣装で登場。楽団員役のキャストたちは担当した楽器を手に、全員でフォトセッションを行った。

 その後の舞台挨拶では、キャスト陣が1年以上も続けた楽器練習の苦労ややりがいを、笑いを交えつつ披露。そんな“楽団員”に、檀れいは「最後の演奏シーンを見て、さすが弥生交響楽団、立派!と誇りに思いました」と目を輝かせ、水谷監督も「モニターを見ながら撮影していたけど、最後はやっぱりやられました」と、俳優陣の本気の演奏シーンに感嘆。

 この日は“Life is a miracle!”という映画のキャッチコピーにちなみ、登壇者に「奇跡だと感じたこと」を質問。

 檀が「撮影が1年延期となったりいろいろなことがあっても乗り越えた。天気も味方してくれたり、本作は小さな奇跡の集まりのような作品」と言うと、町田啓太が「本当に奇跡が多かった。撮影で、雨が止むのを待っていると水谷監督が“ちょっと待っててね”と。スッと目を閉じると本当に止むんです」と明かし、森マリアも「水谷監督は天気を操れる男と呼ばれていました」。笑いが起こった会場に水谷監督は「本当なんです。たまたまそういうことが起こることが多かった。実は雨も呼べるんですよ」と言いかけ、会場が驚くと「今日はここまでにしておきます(笑)」とニヤリ。

 そんな水谷監督を「太陽のような人」と評した石丸幹二は「学生時代にサックスを吹いていたんですが、山手線に乗ったときラッシュで押し出され、楽器を乗せたまま電車が行っちゃって。駅員さんが、要所要所の駅に連絡してくれて、そのリレーに感動した」というエピソードを明かし「結局、楽器は戻ってきませんでしたけど、その駅員さんの姿が僕にとってはミラクル。皆さん、楽器だけは忘れないように気を付けて」と苦笑。

 最後に檀は目に涙を浮かべつつ「生きていたら嫌なことも悲しいこともいっぱいあると思います。それは誰の人生にとっても同じ。でも頑張った先にこんな奇跡があるんだと、この映画を見て感じていただけたら」。水谷監督も吹き替えなしで楽器演奏に挑んだキャスト陣に「皆さんの努力が無ければ、あの演奏は無かった」と感謝していた。

 この日の登壇者は檀れい、石丸幹二、町田啓太、森マリア、田口浩正、永岡佑、梅舟惟永、木越明、高瀬哲朗、藤吉久美子、田中要次、六平直政、河相我聞、原田龍二、水谷豊監督。

『太陽とボレロ』は公開中。

町田啓太「解散したはずの皆さんと」再会喜び振り返る「布団を被ってトランペットを練習」

2022.06.04 Vol.web original

 

 映画『太陽とボレロ』公開記念舞台挨拶が4日、都内にて行われ、主演・檀れいをはじめ総勢14名のキャスト陣と水谷豊監督が登壇。交響楽団のメンバーとしてトランペットを担当した町田啓太が、ユーモラスな楽器練習法を明かした。

水谷豊による監督作品第3弾。クラシックのオーケストラを題材に、音楽を愛する普通の人々の人間模様を描くエンターテインメント。

 クライマックスのラストコンサートさながら、フォーマルな衣装で登場した一同。楽団を創立した主人公を演じた檀れいは「本当にたくさんの方が…足を運んでくださって。胸がいっぱいです」と目をうるませ、石丸幹二は「見る人聞く人の心を元気にするのが“ボレロ”。この映画を見て生きるエネルギーを持ってまた日常に戻っていただければ」。

 楽団員のトランぺッターを演じた町田も、約1年ぶりの共演陣との再会に「解散したはずの(交響楽団の)皆さんとこうしてお会いできてうれしいです」と満面の笑顔。

 本作では、水谷監督のもと、俳優陣が吹き替えなしで演奏シーンに挑戦。

 町田は「(トランペットの)経験があると水谷さんに言ってしまったんですが、小学校の鼓笛隊でピーと鳴らしていただけだったんです。自分からハードルを上げてしまった」と苦笑しつつ、スタジオや自宅で猛特訓したと語り「家では、ミュートというものを着けて、布団をかぶりながら、自分で消音しながら練習しました」と明かした。

 町田の話に、ホルン担当の田中要次は「そんなものがあるの知らなかった」と驚き「自分でコルクに穴を開けて息を吹き込んでも音が出ないものを作ったんです。売ろうかな」と笑いをさそっていた

 この日の登壇者は檀れい、石丸幹二、町田啓太、森マリア、田口浩正、永岡佑、梅舟惟永、木越明、高瀬哲朗、藤吉久美子、田中要次、六平直政、河相我聞、原田龍二、水谷豊監督。

『太陽とボレロ』は公開中。

玉木宏「夏は筋トレしたい」という古川雄大にアドバイス!安達祐実は「夏は子供の宿題」

2022.06.04 Vol.web original

 

 映画『極主夫道 ザ・シネマ』公開記念舞台挨拶が4日、都内にて行われ、玉木宏、川口春奈ら豪華キャストが登壇。「この夏にやりたいこと」で盛り上がった。

 おおのこうすけの人気同名コミック原作による大ヒットドラマの劇場版。玉木宏が演じる伝説的な極道が足を洗って専業主夫となり、極道時代の言動そのままに高すぎる主夫能力で奮闘する爆笑コメディー。

 主演・玉木は「ドラマ終了時の食事会で、映画化出来たらいいねと話していた」と振り返り映画版の豪華な顔ぶれにも胸を張った。

 笑いの絶えない撮影現場だったと言う一同。古川雄大が「吉田鋼太郎さんが使えるか使えないかギリギリのアドリブを使っていて、現場で笑いをこらえるのが大変だったんですけど、本編を見たら全カットされていた」と苦笑しながら振り返ると、玉木もくっきー!のアドリブに「それはそれは面白くて。何回やっても全部違うこと(アドリブ)をおっしゃるので」と感嘆。くっきー!が照れて「お兄ちゃん、ほめ過ぎですわ。(玉木を)お兄ちゃんて呼んでるんですよ」と言うと玉木がすかさず「初めて聞きました」。

 そんなくっきー!に、川口春奈も「ガハガハ笑ってしまいました。変態だなあ、この人って。大好き、くっきー!さん」。くっきー!と「僕も大好き!」と掛け合いを繰り返し、会場の笑いをさそった。

松本まりか「ピンクのさらし」で映画舞台挨拶に登場 役作りで「元レディース総長に会った」

2022.06.04 Vol.web original

 

 映画『極主夫道 ザ・シネマ』公開記念舞台挨拶が4日、都内にて行われ、玉木宏、川口春奈ら豪華キャストが登壇した。

 おおのこうすけの人気同名コミック原作による大ヒットドラマの劇場版。玉木宏が演じる伝説的な極道が足を洗って専業主夫となり、極道時代の言動そのままに高すぎる主夫能力で奮闘する爆笑コメディー。

 主演・玉木宏はドラマのヒットに続く映画完成を喜びつつ、映画版から加わった豪華キャストに太鼓判。「中でも妹・虎春(こはる)役の松本まりかさんの広島弁がとてもキュートで」と振り返ると、役に合わせて「ピンクのさらしを巻いてきました」とピンク色のインナーを示していた松本は「龍、良いことを言うじゃのう」と広島弁を使おうとしたが「全然ダメですね、広島弁のアドリブが効かない」と苦笑。

 さらに、松本は役作りのため「元レディースの総長の方にお会いしました」と明かし「パブリックイメージの“レディースの総長”が、本当のところはどうなのかリアルな実態が知りたくて。ヤンキー座りとか、実際はどのくらいのテンションで“オラァ!”みたいな怒号をされているのかとか、自分のイメージとリアルの差を聞きました」。

 そんな松本に、龍をめぐり虎春と衝突する妻役・川口春奈も「ライバルなんだけどかわいくて個人的にキュンとしてました」。松本も川口に「はじけ方がチャーミング。思いっきりやっているのにかわいい。人間力が備わってコメディエンヌになるんだなと勉強させていただきました」と笑顔を見せていた。

 この日の登壇者は玉木宏、川⼝春奈、古川雄大、玉城ティナ、松本まりか、安達祐実、くっきー︕(野性爆弾)。

『極主夫道 ザ・シネマ』は公開中。

野村周平VS青柳翔のドリフト決戦シーン撮影でまさかのリアルクラッシュ!神業映像も解禁

2022.06.03 Vol.web original

 

 映画『ALIVEHOON アライブフーン』(6月10日公開)から、CG無しで挑んだ驚異のメイキング映像が公開された。

 日本が生んだ、剛・速・美を競う“ドリフトレース”をド迫力のカーアクションで見せる話題作。

 今回解禁されたのは、まさにCGなしで撮影された本作ならではのド迫力メイキング映像。まずは、野村周平が演じる、eスポーツからリアルドリフトの世界へ挑む主人公・大羽紘一と、青柳翔が演じる絶対王者・小林総一郎が対決する決選のシーン。

 このシーンは、エビスサーキットの南コースでナイター撮影。巨大クレーンや20台の撮影カメラ、さらにはドローンも飛ばして撮影に臨むという、大がかりなもの。

 野村と青柳の鬼気迫る表情に、監修・土屋圭市や下山天監督が手ごたえを感じている様子。ところが、なんと横井昌志選手が運転していたD-maxシルビア15がエビスの壁に激突し大破。

 この瞬間、一同は「映画が終わった」と思ったとか。しかしそこから名門D-maxチームによる奇跡の修復、そして“ゾンビ横井”の異名を持つ横井選手による、映画さながらの復活劇が繰り広げられることに。
 
 他にも解禁映像では、シルビアS15を駆る中村直樹選手の神業的なクラッシュシーンに目を輝かせる野村や、元D1レディース3年連続チャンピオン川久保澄花さんの指導を受けるヒロイン役・吉川愛の楽しそうな表情、リアウィングでペットボトルをなぎ倒す“神業”シーンも映し出され、車ファンならずとも、興奮高まる解禁映像となっている。

『ALIVEHOON アライブフーン』は6月10日より全国公開。

 

【新解禁映像】

https://youtu.be/UaTFLxsy6ks

 

 

 

シニアはどう見た?“75歳から生死を選べる制度”描くカンヌ受賞作『PLAN 75』

2022.06.02 Vol.web original

 

 映画『PLAN 75』のシニア限定試写会が2日、都内にて行われ、早川千絵監督が登壇。上映後に行われたティーチインでは、主演・倍賞千恵子と同年代の参加者たちが映画の感想とともに個々の思いを語った。

 超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度〈プラン75〉が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描く衝撃作。

 第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品され、28日(現地時間)の授賞式で見事カメラドール スペシャル・メンション(特別表彰)を受賞した。

 実際に高齢者などにリサーチし脚本を執筆したという早川監督は「“自分は、子や孫に迷惑をかけたくないから、こういう制度があってもいいと思う”とおっしゃる人が8割くらいいたんです」と振り返ったが、この日、映画を見終わった観客のほとんどが「制度があったら利用するか」という問いに手を上げず。早川監督も「良いか悪いか白黒つけられる問題ではないと思う。私自身、グレーに感じる部分があるし、それを望む気持ちも否定できない」と複雑な心境を明かした。

 監督同様、複雑な表情を浮かべつつ、参加者からも次々と感想や質問が上がった。

「病気などでどうしようもなく…というわけでもない主人公が〈プラン75〉を希望したことに、気分が落ち込みました」と振り返った女性に、早川監督は「ミチのような人が、生きたいけど生きづらい、追い詰められていく状況は、現実ともリンクするのではないかと思います」と言い、「介護関係で働く人に取材したとき、その方がおっしゃっていた“確かに、早く死にたいと言う人は多いが、実はその言葉には、さみしいからとか体がつらいから…といった枕詞がついている。人生に満足したから死にたいと言っているわけではないんだと、とらえています”という言葉がすごく心に残っています。“死にたい”という言葉に、すぐに死を差し出してしまう社会は、どの人にとっても生きづらい社会になるのではないかと思います」と語った。

ムロツヨシ、現在のYouTube界を“予言”した脚本にビックリ!𠮷田恵輔監督は「時代がオレをパクってる」

2022.06.01 Vol.web original

 

 映画『神は見返りを求める』の完成披露試写会が1日、都内にて行われ、ムロツヨシ、岸井ゆきのらキャストと𠮷田恵輔監督が登壇。ムロツヨシが現在のYouTube界を予言していたかのような𠮷田監督に感嘆した。

『ヒメアノ~ル』『空白』の𠮷田恵輔監督が、YouTuberを題材にオリジナル脚本で描く注目作。

 主演ムロツヨシは、登壇するやステージ中央から客席へ延びる“花道”を見つけると、喜々として歩き始め「役者をやっております、ムロツヨシでございます」とアピール。「最初の挨拶で花道を歩いたということは、次からが楽しみですね」とムロからプレッシャーをかけられた岸井ゆきの、若葉竜也ら共演者も苦笑しながら花道を歩いて挨拶をしたが、岸井は「なんかいいかもしれない!」と感激し、𠮷田監督に至っては「去年は『空白』でいろんな賞を頂きました、今注目の𠮷田でございます」とムロさながらのアピールぶりで会場を沸かせた。

若葉竜也の黒歴史?“以前からの舞台仲間”ムロツヨシからブログタイトルを暴露される

2022.06.01 Vol.web original

 

 映画『神は見返りを求める』の完成披露試写会が1日、都内にて行われ、ムロツヨシ、岸井ゆきの、若葉竜也らキャストと𠮷田恵輔監督が登壇。ムロツヨシが以前からの舞台仲間でもある若葉竜也の古いブログタイトルを連呼し、若葉を赤面させた。

『ヒメアノ~ル』『空白』の𠮷田恵輔監督が、YouTuberを題材にオリジナル脚本で描く注目作。

 冒頭、花道をノリノリで歩いて挨拶した主演のムロは「8年くらい前から一緒に舞台に立っている仲」という若葉との映画共演に感激。「こうしてサクランボ柄と水玉柄のシャツで、一緒に𠮷田監督作の舞台挨拶に立てるとは」と互いの柄シャツをアピールしつつ感慨深げ。

 若葉も「ずっとムロさんと2人芝居をさせていただいてきた」と言い、映画にちなみ“豹変した人を見たことは”と質問されると「ムロさんの豹変は何度も見たことがあります」。爆弾発言をするのかと思いきや、若葉は「今こうして明るくにぎやかですけど、本当のムロさんはもっと怖いです。もっとお芝居に情熱的で、汗を振り絞り目を血走らせながら舞台に立っているムロさんは今よりかっこいいので、ぜひ見に来てください」と続け、ムロもうれしさを隠せない様子。

 ところが、ムロがお返しとばかりに「良かったら、彼が10年前からやっているブログを見てやってください。閉鎖されていたので中は見られないんですけどカウントはつくかも。『4拍子のワルツ』って言うんです」と、若葉がやっていたブログ名を暴露し、若葉はタジタジ。その後も、ことあるごとにタイトルを連呼し、若葉は「最悪ですよ」と赤面しつつ「もう(ブログは)ないですからね」と客席に呼びかけていた。

 この日の登壇者はムロツヨシ、岸井ゆきの、若葉竜也、吉村界人、栁俊太郎、𠮷田恵輔監督。

『神は見返りを求める』は6月24日より公開。

カズレーザー“戦闘機体験”振り返りトム・クルーズに脱帽「比べ物にならない」安藤なつはトムとタンデム希望

2022.05.31 Vol.web original

 

 公開中の映画『トップガン マーヴェリック』のイベントが31日、都内にて行われ、メイプル超合金の安藤なつとカズレーザーが登壇。MX4D上映を初体験し大興奮の様子だった。

 公開初日からの3日間で興行収入11億円超えという大ヒットを記録中の本作。メイプル超合金の2人も「本当に面白かった!」と大絶賛。

 カズレーザーが「技術の進化で“もう戦闘機にパイロットは要らない”というセリフが出てくるんだけど、本作はパイロットがいる戦闘機もの映画の最後の集大成かもしれない」と言うと、バイク好きの安藤は「クルーズかっけぇ。“男カワサキ”で」とトム・クルーズのバイクシーンにメロメロで「トムの後ろに乗りたい。(あのサイズなら)乗れる」と目を輝かせた。

 この日、振動や風などの演出で臨場感を楽しめるMX4D上映を初体験した2人。カズレーザーは「正直、もうテーマパークに行く必要ないかも」とアトラクション気分を満喫した様子。一方の安藤が「あれは、どなたかがこう(ボタンを押して)動かしてるのかな」と首をかしげると、カズレーザーは「その人の気分次第で“今日は多めで…”って?」とノリツッコミ。

磯村勇斗 カンヌ凱旋に「この年でこんな景色を見ていいのか」感動とさらなる決意

2022.05.30 Vol.web original

 

 第75回カンヌ国際映画祭で“カメラドール”を受賞した映画『PLAN 75』プレミア試写会が30日、都内にて行われ、主演の倍賞千恵子、共演の磯村勇斗と早川千絵監督が登壇。カンヌで海外映画祭初参加を経験した磯村が感激を振り返った。 

 超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度〈プラン75〉が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描く衝撃作。

 第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品され、28日(現地時間)の授賞式で見事カメラドール スペシャル・メンション(特別賞)を受賞した。

 本作で初めて海外の映画祭に参加したという磯村は「自分が出演している映画を海外で上映して、エンドクレジットでスタンディングオベーションを受けるなんて人生で経験したことがなかったので、言葉で言えない感動を味わいました。映画って魅力的だな、映画を愛していきたいなと強く思いました」と感慨を込めて語った。

 現地での上映の雰囲気を聞かれると「映画会社のテロップにも、皆さんが一つひとつに拍手をするんです。日本ではあまりそういうのは見たことがなかった。作り手に対しても尊敬する姿が素敵だなと思いました」と現地での体験を振り返り「この年でこんな景色を見ていいのかという景色を見てしまったので、これからもどん欲に頑張っていきたい」と意気込みを見せた。

 主演・倍賞との撮影について聞かれると「2人のシーンではセリフのかけあいが無かったんですが、倍賞さんが見つめるまなざしに、僕自身も体が震えたシーンがありました。動けなくなるくらいの強いまなざしで。目線を合わせることができただけで満足です」。

 すると倍賞が磯村に「どこのシーン?」と尋ね、磯村が「(ネタバレになるので)後ほど、ちょっと楽屋で…」。微笑ましい2人のやり取りに会場からも温かい笑いがもれていた。

 映画『PLAN 75』は6月17日より公開。

倍賞千恵子「生きることとか死ぬこととか考えた時期あった」カンヌ凱旋に感激の生歌披露

2022.05.30 Vol.web original

 

 今年のカンヌ国際映画祭で“カメラドール”を受賞した映画『PLAN 75』プレミア試写会が30日、都内にて行われ、主演の倍賞千恵子、共演の磯村勇斗と早川千絵監督が登壇。倍賞が締めの挨拶の代わりに生歌を披露する茶目っ気で会場を沸かせた。 

 超高齢化社会に対応すべく75歳以上が自ら生死を選択できる制度〈プラン75〉が施行され、その制度に大きく翻弄される人々の姿を描く衝撃作。

 第75回カンヌ国際映画祭オフィシャルセレクション「ある視点」部門に正式出品され、28日(現地時間)の授賞式で見事カメラドール スペシャル・メンション(特別表彰)を受賞した。

 試写上映前のトークイベントに登壇した3人。75歳の主人公ミチを演じた倍賞は現在、80歳。「どんな反応を頂けるのか、自分でも楽しみ。私も“超高齢者”ですので」と挨拶したが、一瞬静まり返った会場に「すごいシーンとしちゃった(笑)」とポツリ。会場の笑いをさそった。

 長編初監督作ながら、カメラドール受賞という快挙を果たした早川監督。現地での反響を聞かれ「国籍関係なく伝わるものがあるんだと感じました。見た後に、母親に電話したくなった、と涙ながらに言ってくれた人もいた」。

 現地ではエキュメニカル審査員賞と最優秀男優賞(ソン・ガンホ)を受賞した是枝裕和監督作『ベイビー・ブローカー』も鑑賞したと言い「大きなスクリーンで、満席で。是枝さんの人気ってすごいんだなと。作品も素晴らしかったです」。

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