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宮沢りえ「若返りたくない。挫折も乗り越えた50年間」年を重ねるのは「楽しみ」

2023.11.03 Vol.web original

 

 アニメーション映画『火の鳥 エデンの花』初日舞台挨拶が3日、都内にて行われ、声優を務めた宮沢りえ、窪塚洋介らキャストが登壇。窪塚が手塚治虫原作の作品で声優初挑戦を果たした感激を語った。

 巨匠・手塚治虫の不朽の名作「火の鳥」全12編のうち「望郷編」をSTUDIO4℃が初のアニメーション映画化。

 公開初日を迎えたこの日は奇しくも原作者・手塚治虫の誕生日。主人公ロミ役の宮沢りえが「偶然なのか必然なのか、すごくうれしい。私は火の鳥が手塚さんのように思えて。どこからか手塚さんがこの初日を見ていてくれているのでは」。そこへ、ふいに窪塚が何かを見つけたように客席を指さし、宮沢が「窪塚さんには見えました(笑)」と笑うと窪塚も真剣な顔で「見えました」。

 そんな窪塚は、本作が初の声優挑戦だったと言い「僕が驚いたのは、手塚さんが『火の鳥』を描き始めるときに、最初の作品を過去に置いて、その次の作品を未来に置いて、その次は…と、その真ん中で自分は死ぬんだと最初に決めていたと聞いた。38年前にそんな風に作品を作ることができる人だから漫画の神様と呼ばれるんだなと。初めての声の仕事が、その方の作品だったことに喜びと驚異を感じています」と感慨深げ。

 宮沢の恋人を演じた窪塚。「地球からロミを連れ出すんですが、ジョージはいろいろとわきの甘さが目立つ。無計画すぎるだろう、と。そこは僕とちょっと似ている」と苦笑すると、宮沢は「それでキャスティングされたのかも(笑)。でもその無計画でも進んでいけるエネルギーは窪塚と重なります」と言い、窪塚は「録音するのであとでもう1回言ってください(笑)」。

 一方で、同じく声優初挑戦だった子役、吉田の巧みな演技に戦々恐々の窪塚。吉田が「私は皆さんが上手だなと思っていました。(完成作を見ていて)自分のしゃべるところは目と耳を抑えていました」というと、窪塚は思わずキュンと来てしまったのか胸を押さえて大感激。会場もそのやりとりにほっこりしていた。

 この日の登壇者は宮沢りえ、窪塚洋介、イッセー尾形、吉田帆乃華。

 映画『火の鳥 エデンの花』は公開中。

窪塚洋介、観客席に“神様”「見えました」手塚治虫の誕生日に感慨

2023.11.03 Vol.web original

 

 アニメーション映画『火の鳥 エデンの花』初日舞台挨拶が3日、都内にて行われ、声優を務めた宮沢りえ、窪塚洋介らキャストが登壇。窪塚が手塚治虫原作の作品で声優初挑戦を果たした感激を語った。

 巨匠・手塚治虫の不朽の名作「火の鳥」全12編のうち「望郷編」をSTUDIO4℃が初のアニメーション映画化。

 公開初日を迎えたこの日は奇しくも原作者・手塚治虫の誕生日。主人公ロミ役の宮沢りえが「偶然なのか必然なのか、すごくうれしい。私は火の鳥が手塚さんのように思えて。どこからか手塚さんがこの初日を見ていてくれているのでは」。そこへ、ふいに窪塚が何かを見つけたように客席を指さし、宮沢が「窪塚さんには見えました(笑)」と笑うと窪塚も真剣な顔で「見えました」。

 そんな窪塚は、本作が初の声優挑戦だったと言い「僕が驚いたのは、手塚さんが『火の鳥』を描き始めるときに、最初の作品を過去に置いて、その次の作品を未来に置いて、その次は…と、その真ん中で自分は死ぬんだと最初に決めていたと聞いた。38年前にそんな風に作品を作ることができる人だから漫画の神様と呼ばれるんだなと。初めての声の仕事が、その方の作品だったことに喜びと驚異を感じています」と感慨深げ。

 宮沢の恋人を演じた窪塚が「地球からロミを連れ出すんですが、ジョージはいろいろとわきの甘さが目立つ。無計画すぎるだろう、と。そこは僕とちょっと似ている」と苦笑すると、宮沢は「それでキャスティングされたのかも(笑)。でもその無計画でも進んでいけるエネルギーは窪塚と重なります」。

 一方で、同じく声優初挑戦だった子役、吉田の巧みな演技に戦々恐々の窪塚。吉田が「私は皆さんが上手だなと思っていました。(完成作を見ていて)自分のしゃべるところは目と耳を抑えていました」というと、窪塚は思わずキュンと来てしまったのか胸を押さえて大感激。会場もそのやりとりにほっこりしていた。

 この日の登壇者は宮沢りえ、窪塚洋介、イッセー尾形、吉田帆乃華。

 映画『火の鳥 エデンの花』は公開中。

武田梨奈、香港ノワールの傑作に「色気がすさまじい」『インファナル・アフェア 4K』3部作

2023.11.03 Vol.Web Original

 映画『インファナル・アフェア』の日本公開20周年を記念した『インファナル・アフェア 4K』3部作公開初日トークイベントが11月3日、109シネマズプレミアム新宿にて行われ、女優の武田梨奈が登壇した。MCは映画評論家でライターのくれい響。

イスラエルとイランの受賞監督が東京国際映画祭でメッセージ「日本の“柔道”が意味する道こそ私たちが進みたい道」

2023.11.01 Vol.web original

 

 第36回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが11月1日、日比谷にて行われ、コンペティション部門のグランプリ作品ほかが決定。チベットやイスラエルなど、アジアの多様性を感じる受賞作品の顔ぶれとなった。

 コンペティション部門・東京グランプリ/東京都知事賞を受賞したのはチベット出身監督ペマ・ツェテンによる『雪豹』。ツェテン監督は今年5月に急逝しており、この日はキャスト4人が登壇。監督の代わりにトロフィーを受け取り「この賞は監督が私たちに与えてくれた賞」、「監督の精神を継いでこれからも映画を作っていきたい」「ペマ先生はもうここにはいませんがいつも一緒にいるように思います」と口々に感動のスピーチを行った。

 審査委員特別賞と最優秀女優賞(ザル・アミール)を受賞したのはジョージア/アメリカ合作映画『タタミ』。女子柔道イラン代表選手である主人国が、イスラエル代表選手と対戦しないようにイラン政府から棄権を命じられ葛藤する姿を描く。

 長く対立姿勢が続くイランとイスラエルゆかりの2人による共同監督作品。最優秀女優賞も受賞したイラン系フランス人のザル・アミール監督は「今、世界は燃えています。イランが、パレスチナが、イスラエルが燃えて、いたるところで無実の人々が血を流しています」と憂いながら「日本では“柔道”は柔和な道を意味すると聞きました。それこそが私たちが進みたい道なのです」とビデオメッセージを寄せ、イスラエル出身のガイ・ナッティヴ監督も「本作はイスラエルとイランの監督による初めての共同監督作。日本の伝統へのオマージュであり、相手を敬うということを描いた作品です。次の作品も日本へ持って行きたい」と喜びのコメントを寄せた。

 また今年、コンペティション部門に出品した日本の作品3作のうちの1作、岸善幸監督作『正欲』が、最優秀監督賞と観客賞を受賞。岸監督はW受賞に感激しつつ「多様性の意味を問いかけた作品。この映画を見て皆さんにも考えていただけたら」と語った。

 コンペティション審査委員長を務めたヴィム・ヴェンダース監督は総評として「東京で審査委員長を務めることができて大変光栄でした。たくさんのすばらしい映画と出会うことができました。また、私たちの映画『PERFECT DAYS』をオープニングで紹介できたことも感謝しています」と充実の表情で映画祭を振り返った。

 最後に映画祭の安藤裕康チェアマンは「今年は作品チケットの購入者が5万人近くで、昨年から36%増加。関連イベントを含めると7万人以上の方が参加され、これも作品から25%増加しました」と盛況ぶりを振り返りつつ観客、スタッフに感謝。最後はボランティアスタッフたちとともに閉幕を宣言した。

 

【第36回東京国際映画祭・主な受賞一覧】
コンペティション部門・東京グランプリ/東京都知事賞:『雪豹』(ペマ・ツェテン監督)
審査委員特別賞:『タタミ』’(ザル・アミール監督、ガイ・ナッティヴ監督)
最優秀監督賞:岸善幸監督(『正欲』)
最優秀女優賞:ザル・アミール(『タタミ』)
最優秀男優賞:ヤスナ・ミルターマスブ(『ロクサナ』)
最優秀芸術貢献賞:『ロングショット』(ガオ・ポン監督)
観客賞:『正欲』(岸善幸監督)
アジアの未来 作品賞:『マリア』(メヘディ・アスガリ・アズガディ監督)
Amazon Prime Videoテイクワン賞:『Gone with the Wind』(ヤン・リーピン監督)/審査員特別賞『ビー・プリペアード』(安村栄美監督)

『あぶ刑事』最新作に舘ひろし「ダンディーさはもう無い」、柴田恭兵は「走るシーンに72歳とテロップを」

2023.11.01 Vol.web original

 

 映画『帰ってきたあぶない刑事』制作発表会見が11月1日、都内にて行われ、俳優の舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオルが登壇。40年近く続く伝説的シリーズの最新作に、舘と柴田が自虐を交えつつ変わらぬ魅力を語った。

 1986年のドラマ放送開始から38年、2016年の劇場版最新作『さらばあぶない刑事』から8年を経たシリーズ最新作。

 前作から8年ぶりの再集結。元横浜港署刑事、新作では横浜でT&Y探偵事務所の探偵として活躍する鷹山敏樹役の舘ひろしが「(前作で)“さらば”と言いながらまた帰って来ちゃいました」と言えば、同じく大下勇次役の柴田も「話を聞いたとき、もう前作でおしまいだったんじゃないのと言いました」。刑事時代からの仲間・真山薫役の浅野は「マジ?と思いました。これで8年後とかまたやるのかな。やんなっちゃうね(笑)」とぶっちゃけ、横浜港署の捜査課長となった町田透役・仲村トオルも「何回、帰ってくれば気が済むんだ思いました」といずれも苦笑気味ながら「最強のメンバー」「ブランクがあっても会えば“あぶ刑事”になる」と感激。

 シリーズ1作目のドラマ「あぶない刑事」放送時、36歳だった舘ひろしは現在73歳、35歳だった柴田恭兵は72歳。

 柴田は「今回、スタッフや監督が初めて“あぶ刑事”を撮る方ばかりだったんですけど、舘さんが現場に入ると“ダンディー鷹山”がやってきた、僕にも“セクシー大下”がやってきた、という感じで、その期待に応えようと。最後まで、年寄りをかばうというより、リスペクトしてくれて楽しかったし感謝しています」と若いチームとの仕事を振り返った。

 一方、衰えぬタカ&ユージの魅力に、浅野も「何も変わらない。ゾンビですね」と言い、仲村も「このかっこよさが40年近く変わらないというのは異常。それがこれだけ続いた源だと思う」と感嘆。

 そんなリスペクトへの照れ隠しか、舘は「ダンディーさはもう無いんじゃないですかね」とトボけ、柴田は「走るシーンで全力疾走したんですけど、絶対にテロップを入れてくれと言ったんです。“72歳と2カ月”って」と自虐を交え、会場を爆笑させていた。

 映画『帰ってきたあぶない刑事』は2024年5月24日公開。

おなじみの愛車、日産レパードとハーレーダビッドソンも会場に登場

『インファナル・アフェア』三部作4K版公開記念の特別イラストを劇場配布

2023.11.01 Vol.web original

 映画『インファナル・アフェア』三部作4K版公開を記念したイラストビジュアルが解禁。合わせてイラストの劇場配布も発表された。

 アンディ・ラウ、トニー・レオンという香港映画界を代表する2人が、警察に潜入したマフィアとマフィアに潜入した警察官を演じ、世界的に絶賛された三部作。日本公開20周年を記念し、シリーズ全3部作が、それぞれ『インファナル・アフェア 4K』、『インファナル・アフェアII 無間序曲 4K』、『インファナル・アフェアIII 終極無間 4K』として上映される。

 今回、シリーズ全3部作に登場する個性豊かなキャラクターたちが描かれた、海外版20周年記念イラストビジュアルが解禁。昨年の香港公開20周年を記念して制作されたイラストをもとに構築した特別なビジュアル。左から1作目『インファナル・アフェア』、2作目『インファナル・アフェアII 無間序曲』、3作目『インファナル・アフェアIII 終極無間』それぞれを象徴する登場人物たちが配置されている。

 さらに本ビジュアルをもとにしたポストカードが公開初日の11月3日より、劇場特典として数量限定で配布されることが決定(一部劇場を除く)。各作品を鑑賞した人に対象のポストカードを1枚ずつプレゼント。合計3種類を集めると一枚の絵が完成するという、貴重なアイテムとなっている。

『インファナル・アフェア 4K』、『インファナル・アフェアII 無間序曲 4K』、『インファナル・アフェアIII 終極無間 4K』は、11月3日より109シネマズプレミアム新宿、 グランドシネマサンシャイン池袋ほかにて全国公開。

記念イラストビジュアルをもとにしたポストカードを劇場配布!

亀梨和也が大慌て 中村獅童が「あの話バラすからね」

2023.10.31 Vol.web original

 

 映画『怪物の木こり』(12月1日公開)の舞台挨拶が31日、都内で開催中の第36回東京国際映画祭にて行われ、主演・亀梨和也らキャスト陣と三池崇史監督が登壇。以前から親交があるという亀梨と中村獅童が爆笑トークを繰り広げた。

 2019年に『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した倉井眉介の同名小説を映画化。連続猟奇殺人鬼と、そのターゲットにされたサイコパスの弁護士の戦いを描く。

 連続猟奇殺人のターゲットにされたサイコパスな弁護士という役どころを演じた亀梨に、3度の共演経験を持つ菜々緒は「今でに一番怖いキャラクター。アーティストとして本当に多彩。キャスターもされているし、どこまで亀梨さんは進化していくんだろうと楽しみ」。すると亀梨が「YouTubeとインスタも始めました」と胸を張り「何になっていくんですか(笑)」と菜々緒から言われ「僕もまだ分かりません(笑)」。

 亀梨は「あうんの芝居ができる」という菜々緒をはじめ吉岡里帆や染谷将太との共演を振り返っていたが、中村獅童について語る前に「以上です」と言ってしまい、中村が「おい! ほめられるの待ってたのに!」。

 さらに中村は「亀ちゃんてそういうとこあるよね。オレ、あの話バラすからね」とぼやき、亀梨は慌てて「ダメダメ! 何の話か分からないけど」と制し、会場も大笑い。以前からプライベートで親交があったという亀梨と中村が“わちゃわちゃ”トークで会場を盛り上げていた。

 この日の登壇者は亀梨和也、菜々緒、吉岡里帆、染谷将太、中村獅童、三池崇史監督。

 

 

吉岡里帆「さるぐつわで1人で棒立ちしてました」撮影初日から「ドキドキしました(笑)」

2023.10.31 Vol.web original

 映画『怪物の木こり』(12月1日公開)の舞台挨拶が31日、都内で開催中の第36回東京国際映画祭にて行われ、主演・亀梨和也らキャスト陣と三池崇史監督が登壇。吉岡里帆が“さるぐつわ”姿での撮影を振り返った。

 2019年に『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した倉井眉介の同名小説を映画化。連続猟奇殺人鬼と、そのターゲットにされたサイコパスの弁護士の戦いを描く。

 婚約者役の吉岡里帆とは初共演という亀梨。印象を聞かれると「テレビなどで、フワッとした柔らかい雰囲気の、男性の心をきゅっとわしづかみにしてくれる印象でした。周りの男性たちからも“いいな~共演するんでしょ”みたいな」と振り返りつつ「でも現場ではテレビなどで見ていた印象と違って、芯があって力強く作品と向き合う職人、プロというか覚悟を感じました」と感嘆。

 そんな吉岡は、撮影エピソードを聞かれると「現場に入った瞬間に、さるぐつわが用意されていて。そこから私、さるぐつわをして棒立ちで、1人でずっと皆さんのことを待っていて。やっと三池監督がいらっしゃって“ごめんね、うちこんな感じなんだよね~”って」と苦笑。さらに「この日は原作者の方もいらっしゃっていて、私はずっとさるぐつわを付けたままで…。原作者の方にもさるぐつわ姿を見られて恥ずかしくて、ドキドキしました」と思わず吹き出しながら、撮影エピソードを振り返り、会場の笑いをさそっていた。

 この日の登壇者は亀梨和也、菜々緒、吉岡里帆、染谷将太、中村獅童、三池崇史監督。

菜々緒「ハロウィーンの日は六本木と渋谷に近づかない」、獅童「昔はクリスマスのほうが盛り上がった」

2023.10.31 Vol.web original

 

 ハロウィーンの思い出を聞かれると亀梨は「僕は毎年カボチャに顔を描いてます。ある年はちゃんとくり抜いてロウソクを入れたり」と毎年デコレーションを行っていることを明かすと、観客からも意外そうな声。そんな亀梨に、吉岡里帆が「自分の顔に(カボチャを描く)?」と尋ね、亀梨が「オレ、カボチャじゃないから。どっちかというと“梨”だから」と笑いをさそう一幕も。

 そんな吉岡が「普段は何もしないんですが、本場NYのハロウィンに遊びに行ったことがあります。仮装のクオリティーがめちゃくちゃすごくて」と振り返ると、すかさず亀梨が「“きつね”とかやらなかったんですか」と吉岡の人気CMを引き合いにし、会場も大笑い。

 一方、菜々緒は「私はとにかくハロウィーンの日は六本木と渋谷に近づかないという過ごし方をしています」と言い「私たちの職業は毎日ハロウィーンのようなもの」。すると染谷将太も「自分もすごい格好や特殊造形になった自分を目の前にしてきて、仮装意欲がなくなっちゃった。さみしいですね」。

 最後に中村獅童が「ハロウィーンは大好きなんだけどね」と渋谷のハロウィーンの人だかりで渋滞に巻き込まれたと振り返り「迷惑だから早く帰ってもらいたい。…だけどハロウィーンは好きだぜ」。

 さらに中村は「50歳以上の方がいたら分かると思うけど、昔はクリスマスのほうが盛り上がった。半年前からホテルを予約したりね。今はハロウィーンのほうが盛り上がってるからね」と嘆息していた。

 この日の登壇者は亀梨和也、菜々緒、吉岡里帆、染谷将太、中村獅童、三池崇史監督。

松岡茉優「私は真面目でつまらないところある」“マーライオン”意識した演技を自賛

2023.10.28 Vol.web original

 

 公開中の映画『愛にイナズマ』の舞台挨拶が28日、都内にて行われ、俳優の松岡茉優、窪田正孝、池松壮亮、若葉竜也、佐藤浩市と石井裕也監督が登壇。松岡が劇中で初めて挑戦したシーンを振り返った。

 石井監督がコロナ禍で書き上げた完全オリジナル脚本を映画化。映画監督になる夢を理不尽に奪われた花子の“反撃”の物語。

 Filmarksでは石井監督史上最高得点の4.2点を記録したと聞くと、キャスト陣も監督に拍手。一方で「最低点は?」と混ぜっ返した佐藤を、松岡が「おめでたい日なんですから!」と制し、会場も大笑い。

 訳アリ家族の物語に、松岡は「マイノリティーの話と思いきや多くの方が共感してくれている」と感激しつつ「4.2%の方が?」とパーセンテージと勘違いして赤面。5点満点中の4.2点と説明されると「8割以上の方が共感してくれたということですね」と納得し、笑いをさそった。

 石井監督いわく「全員が楽しみ抜いた」という現場を「楽しかった」と振り返った松岡。自身について「私、真面目というかクソ真面目でつまらないところがあるんですけど…」と言い「でも今回、個人的に“やったな、私”と思ったのは、水を吹く場面。監督から“霧吹き”ではなく“マーライオン”でいってほしいと言われて」と盛大に口から水を吹く場面を自画自賛。恋人役の窪田も「いいアーチを描けていました」と太鼓判を押し、松岡も「美しい水吹きデビューでした」とご満悦。

「上映後のお客さんの顔を“花ちゃん”にも見せたくて」と役衣装のジャケットを着用して登場した松岡。最後に「魂が震える会話ができる人と人生でそんなに出会えるものではないのかなとさみしく思うこともあったんですけど、この映画を見た方のコメントを読んで、映画があるじゃないかと思えました。映画って、自分のことを守ってくれて支えてくれて、そうなんだよと言ってくれる最高の相棒なのかなと思いました」と熱い映画愛を語っていた。

 

トークイベントで言い合いを始めた山崎貴と庵野秀明に会場爆笑「『ゴジラ‐1.0』はツッコミどころが満載」「うるさいよ!」

2023.10.27 Vol.web original

 

 映画『ゴジラ‐1.0』(11月3日公開)記念上映会イベントの最終回が27日、都内にて行われ、同作の山崎貴監督と、『シン・ゴジラ』(2016年)の庵野秀明監督が登壇。2人のゴジラ監督が気心知れた爆笑トークを繰り広げた。

『ゴジラ‐1.0』公開記念 山崎貴セレクション ゴジラ上映会と題し、山崎監督が自ら厳選した「ゴジラ」過去作を上映。各作品にゆかりのある人物とのトークショーを実施する特別企画。

 最終回となるこの日は『シン・ゴジラ』の脚本・編集・総監督をつとめた庵野秀明監督がMCとして登壇。山崎監督が所属する映像制作プロダクション・白組の“三茶チーム”は庵野監督の『シン・ゴジラ』に参加しており、山崎監督は「『シン・ゴジラ』の試写会に行ったときに、白組がいい仕事をして誇らしかったと庵野さんに言ったら“ま、鍛えましたから”って(笑)。現場にも見に行ったことがあったんですが、みんなボロボロになっていてかわいそうになっちゃってデパ地下で全員分のケーキを買ってあげた」と明かしつつ「でも最後のチェックが全部終わったところで、庵野さんが“本当にありがとうございました”って言ったら、みんなキュンとなっちゃって、本当はいい人かも…って(笑)」。

 すると庵野監督が「あのときの合言葉は“山崎が泣いて悔しがるようなヤツを作れ”だった」と明かし、山崎監督も苦笑。

 山崎監督が「『シン・ゴジラ』の後、ペンペン草も生えないところにゴジラ映画なんてバカ野郎も作らない」と自虐を言うと庵野監督は「本当によくやったよね」と感心しつつ『ゴジラ‐1.0』の感想として「いろいろね、ツッコミどころは満載なんだけど…」とぶっちゃけ、思わず山崎監督も「うるさいよ!(笑)」。すると庵野監督は「…それを全部置いておいて、面白い」。

『シン・ゴジラ』は時間や予算も考慮しながら制作したと庵野監督。山崎監督が「割と素直に聞くんですね」と驚くと「聞いてないイメージが…。あるドキュメンタリーのせいで」とぼやき、会場も大笑い。山崎監督が「そういう人がたまに“ありがとうございます”って言うと、いい人!ってなるんですよね」と言うと、2人は「どちらのほうが怖いか」で言い合いに。さらに庵野監督は「なんで(肩書に)VFXなの? やっぱり洋画好きなんだ? 僕は“特撮”だから。そこが完全に…」と2人の間に線を引き、観客も大笑い。

 2人の言い合いはヒートアップ。『ゴジラ‐1.0』の現場を見学したという庵野監督から「なんでこっち側からばかり撮ってるのかなと思った。そんなに素材使わないでしょ」と指摘された山崎監督が「そんなこと言われたくないですよ、あれだけ素材を撮って…」と『シン・ゴジラ』でスマホを何台も使用して撮影した庵野監督に反論。すると庵野監督は「ウチはiPhoneで素材がいっぱいになっただけ。大きいカメラで撮ったのはそっちのほうが多いと思う」と言い返し、日本を代表する監督2人のもめ合いに会場も大爆笑。

 この日は『シン・ゴジラ』のモノクロ版となる『シン・ゴジラ:オルソ』も初上映。このモノクロ版企画を提案した庵野監督は「『ゴジラ‐1.0』もやれば二重にもうかるよ」とアドバイス。山崎監督が「舞台が昭和なので似合いますよね」と乗り気になると、庵野監督が「そっちのほうがモノクロのシンクロ率が高いよね」と言い、山崎監督は「庵野秀明から“シンクロ率”って聞くと、何かいいですね」とニヤリ。

 山崎監督が「(『ゴジラ‐1.0』で)軍艦を作っていたときは、庵野さんくやしがるんじゃないかなって思っていた」とほくそ笑むと、庵野監督は「その辺は、ぬるいなって…」と言い、山崎監督をまたまた苦笑させていたが「今までに培った技術が集約されていて素晴らしい。山崎くんの集大成」と太鼓判。庵野監督の下で『シン・ゴジラ』に携わったスタッフが『ゴジラ‐1.0』に参加したとのことで、庵野監督は「ちゃんとバトンを渡しましたね」とゴジラ映画の継承を喜んでいた。

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