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デンマークの名優が孤高のガンマンに! マッツ・ミケルセン インタビュー

2015.06.07 Vol.644

 母国デンマークはもちろん、ヨーロッパでもハリウッドでも、その才能を認められている実力派俳優マッツ・ミケルセン。

『007 カジノ・ロワイヤル』では印象的な悪役ル・シッフルを演じてダニエル・クレイグの向こうを張る存在感を放ち、『偽りなき者』では第86回カンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞。さらに最近では、ハリウッドのテレビドラマシリーズ『ハンニバル』で、あの“レクター博士”を演じ、注目を集めている。そんな彼の最新主演作『悪党に粛清を』はすべての映画ファンの心を酔わせる王道かつ磨き抜かれた西部劇。ミケルセンは、妻子の命を無残に奪った悪党たちに1人立ち向かう元兵士・ジョンを演じる。

「ジョンはとても寡黙な男です。でもセリフが少なくても感情を表現できるのが映画の醍醐味だと思う。広大な大地にポツンと人が映っているという映像でも、心情を伝えることができる。西部劇というのはまさに、映像で語るジャンルではないかな。日本の映画にも通じるものがありますよね。特に黒澤映画などでは20分もセリフが無いシーンもあるからね」

 それにしてもカンヌの主演男優賞後、本作で西部劇の寡黙なガンマンを、テレビシリーズで有名な猟奇殺人鬼を演じるというチョイスは、なかなかユニーク。

「確かにそうですね(笑)。でも戦略があるわけではないんですよ。欧州のファンを獲得したいならシネフィル系作品に出るだろうし、アメリカのファンにアピールしたければロマコメに出るだろうけど(笑)。僕にはそういうのはなくて、やってみたいと思った作品に出演しているだけなんです。もちろん今回の西部劇も本当に楽しみました。拷問されるシーンは辛かったけど(笑)。誰もが愛する西部劇の醍醐味がつまった作品なので楽しんでください」

いま世界で最も旬なイケメン若手監督グザヴィエ・ドランをフィーチャー!

2015.06.07 Vol.644

 自らが脚本、監督、主演を務めた長編デビュー作『マイ・マザー』がカンヌ国際映画祭で絶賛され、その後も独自の感性と才能で世界中を魅了し続ける、美しき俊英グザヴィエ・ドラン。まだ26歳ながら、世界中の映画人や映画ファンから称賛を得ている、注目の存在だ。一方、彼は俳優としても高い評価を得ており、最新主演作『エレファント・ソング』が現在、公開中。同作は、失跡した精神科医の謎を巡り病院の院長と、医師が担当していた患者・マイケルとが繰り広げる心理戦を描く。脚本を読んだドランは「(主人公の)マイケルは僕だ」と、出演を熱望したという。

 そんな注目の主演作公開を記念して、渋谷アップリンクでは6月20日よりグザヴィエ・ドラン特集〈DOLAN ANYWAYS〉を開催。『マイ・マザー』をはじめ、監督2作目『胸騒ぎの恋人』、3作目『わたしはロランス』、第70回ベネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した4作目『トム・アット・ザ・ファーム』を一挙上映する。見逃した人はもちろん、もう一度スクリーンでドラン作品に触れたい人は見逃せない特集上映となっている。

 期間中は『エレファント・ソング』の物語でカギとなる“チョコレート”を使った、併設のカフェ「Tabela」のパティシエによる限定コラボスイーツも登場。映画館のテイクアウトフードでは〈コリアンダーとナッツのチョコレートパウンド〉(300円)を、カフェではバナナか甘夏フレーバーを選べる〈エレファント・ガトーショコラ〉(680円)を販売。

 また、6月11日には〈映画『エレファント・ソング』+「ドラン先生の公開授業」上映会〉も実施する。

ウォルト・ディズニーが残した最大の謎に迫る!『トゥモローランド』

2015.06.06 Vol.644

 数多くの名作映画やアニメーションを生みだすだけでなく、世界中にテーマパークを建設し、魔法のようなひとときを提供してきたウォルト・ディズニー。晩年、彼は人類の未来に思いをはせた都市構想を温め、フロリダのディスニーワールドに実験的な未来都市を作るという壮大な夢を計画していたが、完成を待たずしてこの世を去ってしまった。ウォルトの都市構想が、究極の理想都市として実現していたら? そしてその世界へ行く方法があるとしたら…? 

 実際にウォルト・ディズニー社の保管庫に、ひっそりと眠っていた資料…映画のプロットや1920年代の雑誌の切り抜き、奇妙なディスクなど…がきっかけとなって生まれた本作。謎めいたこれらの資料は本当にウォルトが残したものなのか。だとしたらなぜ、誰がどんな目的で封印したのか。“ウォルトが残した最大の謎”に物語という形で挑む、ディズニーファン必見の一本。人気俳優ジョージ・クルーニーが“トゥモローランド”の謎を知る男・フランク役で出演。監督は『Mr.インクレディブル』『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』のブラッド・バード。

 実際のエピソードをモチーフに、めくるめくイマジネーションの世界が広がるアドベンチャー。

EXILE AKIRA、小林直己、青柳翔が島根県担当地域をPR!

2015.06.06 Vol.644

EXILE AKIRA、小林直己、青柳翔が「島根から伝えたい」日本の心

2015.06.06 Vol.644

EXILE AKIRA、小林直己(EXILE・三代目 J Soul Brothers)、青柳翔(劇団EXILE)が、島根県のPRキャラクターに就任。彼らが地方から日本中へ、そして世界へ伝えたい島根の魅力とは?

無料で楽しめるショートフィルムの祭典が東京・横浜で華やかに開幕!

2015.06.06 Vol.644

 米国アカデミー賞公認の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015』が4日から14日まで、東京・横浜を中心に開催。4日、都内にて行われたオープニングイベントには、映画祭代表で俳優の別所哲也と、フェスティバルアンバサダーを務めるLiLiCoの司会のもと、一部の受賞発表も行われ、豪華な顔ぶれが登壇した。

 冒頭『スターウォーズ』のテーマが流れるなか、ライトセイバーを模したおもちゃの剣を携えて登場した別所とLiLiCo。映画祭の立ち上げからサポートしているジョージ・ルーカス監督からのメッセージや『特別賞』を受賞したももいろクローバーZと伝説的ロックバンド・KISSのビデオメッセージが届いた他『話題賞』を受賞した、お笑い芸人・鉄拳の新作パラパラ漫画『滑走』もプレミア上映された。上映後、喝さいを浴びながら登場した鉄拳は「僕なんかがこんな賞をもらっていいのかな」と謙遜しながら、ジェットコースターとフィギュアスケートを組み合わせたアイデアを絶賛され「(モデルは)真央ちゃんです」と明かしてしまう一幕も。他、『地球を救え!部門』審査員の岩田ユキ、田中律子、堀潤、ルー大柴や、May.J、オムニバス映画『家族ごっこ』出演の人気俳優・斎藤工らが登壇し、オープニングを華やかに盛り上げた。

『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015』は、14日まで開催。会期中は国内外から選りすぐられたショートフィルムを無料で鑑賞できる。http://www.shortshorts.org/2

樹木希林、カンヌでスタオベに大照れ

2015.05.27 Vol.643

 映画『あん』のプレミアム試写会が26日、都内にて行われ、樹木希林、永瀬正敏、河瀬直美監督、原作のドリアン助川が出席した。

 本作は、元ハンセン病患者だった老女と人々との心の交流を描いたドリアン助川の同名小説を、河瀬監督が日仏独合作で映画化した作品。先日行われた第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門のオープニングフィルムとして正式出品され、絶賛された。

 この日の試写会には、特別来賓として高円宮妃殿下がご出席されたほか安倍昭恵首相夫人、JOC会長の竹田恒和氏らも出席。主人公の老女を演じた樹木は冒頭「平成になってハンセン病が世に受け入れられるようになりましたが、それよりもずっと前、昭和23年に高松宮宣仁親王が、マスクも防御服も着用せずにハンセン病の方と握手なさったことがありました。国よりも先にそういったことに対し道を開かれたことに感謝して、今日はこの場に立っております」と述べた。

 真剣な表情の樹木だったが、カンヌでの上映の感想を質問されると「上映が終わった後、明るくなる前に退場したかったんですが、素敵な洋服を着た河瀬さんがまるでバレリーナのように会場の拍手に応えていて、私の顔を見て、こちらに来るんじゃないかと思っていたら案の定、手を差し伸べてくるんです。勘弁してと思いました。気恥ずかしくて」と、思い出したように照れ笑い。河瀬監督が「樹木さんが応えてくれたら、スタンディングオベーションは30分になっていたかも」と茶目っ気たっぷりに返し、会場も和やかな笑いに包まれた。永瀬も「海外の知人からたくさん連絡が来て、あらためてこの部門のオープニングを飾ることはすごいことなんだと思いました」、ドリアン助川も「形式ではない、心からの拍手を感じた」とカンヌでの手ごたえを振り返った。

 映画『あん』は、5月30日より全国公開。

全上映プログラム無料!! SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2015

2015.05.25 Vol.643

今年も東京に、世界のショートフィルムがやってくる!  俳優の別所哲也が代表を務める米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭『ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2015』(SSFF & ASIA)が開幕。有名映画祭受賞作から異ジャンルとコラボした斬新な作品まで、多種多様なショートフィルム約200本を無料上映!

『チャイルド44 森に消えた子供たち』試写会に15組30名

2015.05.25 Vol.643

 2009年度版〈このミステリーがすごい!〉海外編で第1位を獲得した、トム・ロブ・スミス原作のミステリー小説を、名匠リドリー・スコット制作で映画化! 子供を狙った連続殺人事件を追う秘密警察の捜査官と、彼を待ち受ける恐るべき陰謀をスリリングに描く。原作は、イギリスでは英国推理作家協会のイアン・フレミング・スティール・ダガー賞を受賞し、その年の最も優れたスパイ・冒険・スリラー小説に認定。かたやロシアでは発禁本となっているという作品。

 国家への忠誠を翻してでも事件の真相に迫ろうとする主人公・レオ役に『ダークナイト ライジング』『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の人気俳優トム・ハーディ。妻・ライーサ役に『プロメテウス』のノオミ・ラパス。レオに協力するネステロフ役に『裏切りのサーカス』のゲイリー・オールドマン。監督は『デンジャラス・ラン』のダニエル・エスピノーザ。

 1953年、スターリン政権下のソ連で、子供たちの変死体が次々と発見される。年齢は9歳から14歳。現場は山間の線路沿いにも関わらず死因はいずれも溺死。しかも遺体は全裸で、胃は摘出されていた。ところが“殺人は国家が掲げる思想に反する”ため、すべて事故死として処理される。秘密警察の捜査官・レオは、親友の息子の死をきっかけに事件解明に乗り出すが、捜査が進むほどに国家に行く手を阻まれ、ついには愛する妻にも不当なスパイ容疑がかけられてしまう。真実が容易に歪められるこの国で、レオは真犯人にたどり着けるのか…?

 7月3日(金)よりTOHOシネマズ みゆき他にて全国公開。

『悪党に粛清を』試写会に15組30名 

2015.05.25 Vol.643

『007/カジノ・ロワイヤル』では圧倒的な存在感で悪役ル・シッフルを演じ、『偽りなき者』の主演でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞、現在世界中でヒット中のドラマシリーズ『ハンニバル』ではレクター博士役で新境地を開拓。まさに今ノリに乗っているデンマーク出身俳優マッツ・ミケルセンが、復讐に燃える孤高のガンマンを演じた極上のウェスタン・ノワール。2014年のカンヌ国際映画祭に正式出品し、大絶賛されるや世界中の映画祭で熱狂をもたらした、映画ファン必見の一本。

 演技派として知られるミケルセンが、いぶし銀の魅力全開で主人公・ジョンを演じ、観客を酔わせる。謎に包まれた悪党の情婦役には『007/カジノ・ロワイヤル』でミケルセンとも共演したエヴァ・グリーン。敵役のデラルー大佐には『ウォッチメン』のジェフリー・ディーン・モーガン。

 1870年代アメリカ。デンマークから兄とともにアメリカにやってきた元兵士のジョン。7年の苦労のすえ、やっと事業が軌道にのり故国から妻子を呼び寄せる。ところが再会を喜び合ったのもつかの間、駅馬車に乗り合わせた悪漢たちに妻子を殺されてしまう。ジョンは怒りのあまり犯人を射殺するが、その1人は地域一帯を支配する悪名高きデラルー大佐の弟だった。大佐に支配される町の人々、謎めいた情婦・マデリン、そして退路を断たれたジョンと兄。生き残るため、町を救うため、妻子の復讐のため、ジョンは銃を手に取る…。

 6月27日より新宿武蔵野館ほかにて全国公開。

一番ミステリアスなのは、男女の心!? 『イニシエーション・ラブ』

2015.05.24 Vol.643

 誰もが経験するような“最初の恋”を綴った普遍的なラブストーリーか。それとも、驚愕のしかけが巧妙かつ大胆に隠されたヒューマンミステリーか。見た人の視点によって、まったく違う楽しみ方ができる、かつてないラブスト—りー。原作は、甘く切ない、一見純粋なラブストーリーが、最後の2行で驚愕のミステリーへと変貌するという独創性で、大きな話題を呼んだ乾くるみの大ヒット小説。映像化不可能と言われ続けた作品の映画化に、巷では原作ファンが“あの仕掛けをどう映像化するのか”と熱い視線を寄せているなか、メガホンをとったのは『20世紀少年』『TRICK』『SPEC』の堤幸彦監督。映画の達人・堤監督が仕込む映像的ギミックが、衝撃のエンディングを演出。映画最後の5分に待ち受けるのは、果たして…?

 大学生のときに知り合った恋人・マユと、社会人になってから出会った同僚の女性との間で揺れる青年・鈴木役に松田翔太。可愛らしくもどこか謎めいているマユ役に前田敦子。“ごく普通の恋人同士”を演じながら、見る者を愛の謎に引きずり込む松田&前田の演技にも拍手。違う視点で、2回見てみたくなる一本。

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