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井岡一翔の入れ墨問題に井上尚弥が「ルールがある以上守らなければ」

2021.01.09 Vol.737

 昨年の大晦日に行われた「世界ボクシング機構(WBO)スーパーフライ級タイトルマッチ」(東京・大田区総合体育館)で王者・井岡一翔(Ambition)が田中恒成(畑中)に、8R、TKOで勝利を収め2度目の防衛を果たした。

 井岡は世界4階級王者。対する田中は井岡に続く日本男子2人目の世界4階級制覇を狙う試合だった。

 今回の試合については、試合後、井岡の左腕の入れ墨が露出していたことが波紋を広げた。日本ボクシングコミッション(JBC)ではルールで入れ墨のある選手の試合出場を禁じている。

 かつて大嶋宏成、川崎タツキといったプロボクサーになる前に入れ墨を入れていた選手は手術で入れ墨を消しリングに上がった。最近ではキックボクシングでもファンデーションを塗って入れ墨を隠し、リングに上がる選手が多い。

 井岡自身も1年前の2019年大晦日にはファンデーションを塗り、リングに上がった。

 今回もファンデーションを塗っていたようなのだが、塗り方が薄かったようで、試合開始前から入れ墨が確認でき、終了時にはすっかり入れ墨が見えてしまっていた。

 かねてから「外国人選手はOKでなぜ日本人選手はダメなのか?」「タトゥーはもうファッションの一つになっている」といったことからJBCの規則に疑問を呈する声もあった。今回も新庄剛志氏が自身のインスタグラムで「なんだこの日本の古臭い考え~ 考え方をアップデートして行こうぜ」と発言するなどしたことから入れ墨容認派が勢いづいた。井岡本人も昨年夏には自身のYouTubeで入れ墨の規制に対する疑問を語っている。

 ただ、JBCの規則が現在のご時世から取り残されているのかどうかについては実は別の問題。

 現状、そういう規則があり、それを納得したうえでリングに上がっている以上は規則は守らなければいけない。試合とは別の場面でルールの変更等の提案をすればいいだけの話なのは明らかだ。

 6日にはWBA・IBF世界バンタム級統一王者の井上尚弥が自身のツイッターで「タトゥー 刺青が『良い悪い』ではなくJBCのルールに従って試合をするのが今の日本で試合をする上での決まり事。このルールがある以上守らなければね」と見解を記したのだが、これがごく真っ当な意見であろう。

 JBCがなんらかの処分を下す可能性もあるのだが、一方で結果的に“容認”した形となったことにも疑問の声はあがった。

 ファンデーションの塗りが薄く、直前のアップ時に落ちてきたという可能性が高いのだが、リングに上がった段階であれだけ見えていたのなら、その時点で塗り直しを命じることはできなかったのか。

 ちなみに総合格闘技の修斗の試合では選手が禁止されている整髪料をつけてリングに上がってしまい、レフェリーが一度控え室に戻してふき取ってくることを命じ、1ポイントペナルティーを与えたうえで試合を行ったこともある。

 今回の場合はTBSの生中継との兼ね合いで、リングに上がってしまってからそういう措置を取ることができなかったのだろうということは想像できるが、それならそれ以前の徹底したチェックが必須となろう。

スポーツ界にもコロナ感染拡がる

2021.01.09 Vol.737

横綱・白鵬がコロナ感染

 日本相撲協会は1月5日、横綱・白鵬=宮城野部屋=が新型コロナウイルスに感染したと発表した。三役以上の感染が判明するのは初めて。これを受け実施した同部屋力士らのPCR検査は、全員が陰性だった。

 白鵬はここまで3場所連続休場中で、11月場所後の横綱審議委員会で「注意」の決議が出され、今場所に再起を期していた。

川崎が天皇杯初制覇。引退の中村は出番なしも笑顔のラストマッチ

2021.01.09 Vol.737

 サッカーの「天皇杯全日本選手権」の決勝が1月1日、東京・国立競技場で行われ川崎フロンターレが1-0でガンバ大阪を破り、初優勝を果たした。

 川崎は一方的にG大阪を攻め立てながら、最終ラインに5人を並べてゴール前を固める守備を崩し切れない。

 しかし後半10分、ハーフウエー付近の中央でボールを奪うとレアンドロダミアンがドリブルで運ぶ。呼応して左サイドを駆け上がってきたのは三笘。パスを引き出し右サイドに向かってドリブルを仕掛け、最後はGKの動きを冷静に見極めて逆サイドへ流し込んだ。

 三苫は今季のJリーグでも新人最多記録に並ぶ13得点を挙げてベストイレブンにも選ばれるなどチームをけん引した。

 また、この試合は長くチームを引っ張り、11月1日に現役引退を電撃発表した中村憲剛のラストマッチでもあった。スーパーサブとしてベンチで控えた中村だったが、1点差という展開に鬼木監督は延長も見据え、中村を温存。そのまま川崎が逃げ切ったことから最後の試合でピッチに立つことはなかった。

 中村は試合終了直後に鬼木監督から「使えなくて悪かった」と声を掛けられると「チームの勝利が優先だから」と笑って応じた。

 中村は初めての天皇杯優勝に「こんなに幸せなサッカー選手はいない。感無量。うれしすぎる」と笑顔。「きょうも強かった。安心して先にいける」と語った。

ベイラーが年間最優秀マッチの再戦でオライリーにタップ勝ち【WWE NXT】

2021.01.08 Vol.Web Original

最後はグラウンド・コブラツイスト

 WWE「NXT:New Year’s Evil」(日本時間1月8日配信)で王者フィン・ベイラーとカイル・オライリーが昨年の年間最優秀マッチの再戦となるNXT王座戦で激突した。

 前回の王座戦では王座防衛したもののアゴを2カ所骨折したベイラーはオライリーをにらみつけるとコブラツイストを決めて攻め込んだが、なんとオライリーはロープを噛んでエスケイプ。するとベイラーはすかさずロープを蹴り上げてお返しとばかりにオライリーのアゴにダメージを与えた。

KUSHIDAがミックスタッグ戦でNXT北米王者ガルガノから3カウント奪取【WWE NXT】

2021.01.08 Vol.Web Original

ショッツィ・ブラックハートと急きょタッグ結成

 WWE「NXT:New Year’s Evil」(日本時間1月8日配信)でKUSHIDAがショッツィ・ブラックハートとタッグを組んでジョニー・ガルガノ&キャンディス・レラエとミックスタッグ戦で激突した。

 リングに登場したガルガノ(with キャンディス、オースティン・セオリー、インディ・ハートウェル)がセオリーと共にダスティ杯タッグトーナメント出場を宣言していると、小型戦車で登場したショッツィが挑発してキャンディスと乱闘に発展。

 さらにそこへKUSHIDAが現れてショッツィに加勢すると、KUSHIDA &ショッツィvsガルガノ&キャンディスのミックスタッグ戦に移行した。

ハイパーミサヲが“敗者改名マッチ”で敗れた中島翔子に「シン・ウルトラショヲコ」と命名【東京女子プロレス】

2021.01.06 Vol.Web Original

ミサヲ「武士の情けでこの素晴らしいリングネームにしました」

 東京女子プロレスが1月6日、東京・新宿区のサイバーファイト事務所で記者会見を開き、4日の後楽園ホール大会(イッテンヨン)で“敗者改名マッチ”で対戦した中島翔子とハイパーミサヲが出席した。

 2人は2020年のイッテンヨンで対戦し、中島が勝利。敗れたミサヲは、1カ月限定で「ダレダソレ明美」としてファイトする屈辱を味わった。リベンジを期したミサヲは、今年のイッテンヨンでの再戦でも敗者が改名する「新春! 紅白ロープマッチ~リネーム・イン・ザ・カプセルトイ~」で激突。ミサヲが勝利し、1年越しの雪辱を果たし、中島は1カ月間限定で改名せざるを得ない事態に直面していた。

 この日、ミサヲは中島に「シン・ウルトラショヲコ」と命名。「私は改名の喜びと悲しみのどっちも知っていると言ったんですけど、イッテンヨンで負けて改名することになる悲しみ、苦しみを存分に味わったんじゃないかと思いまして。これからは改名する喜びも知ってほしいと思い、この名前にしました。中島さんにとってウルトラっていう響きは好きなんじゃないかと思いまして、武士の情けでこの素晴らしいリングネームにしました」と説明した。

新プリプリ王者・辰巳リカが渡辺未詩との初V戦に勝利宣言【東京女子プロレス】

2021.01.06 Vol.Web Original

辰巳「所属選手全員と戦って1世紀防衛したい!」

 東京女子プロレスが1月6日、東京・新宿区のサイバーファイト事務所で記者会見を開き、4日の後楽園ホール大会(イッテンヨン)で同期生・坂崎ユカを破り、同団体の頂点であるプリンセス・オブ・プリンセス王座に就いた辰巳リカと渡辺未詩が出席した。

 辰巳は2月11日に後楽園ホール大会で行われる初防衛戦で渡辺を迎え撃つ。

 会見の冒頭、辰巳は「7年、ユカちゃん(坂崎)とここまでやってきた集大成と言いますか、ずっと一緒にやってきた思いも込めて戦ったので、終わってほしくない気持ちもありました。最後は執念で、辰巳リカに改名して、ドラゴンになってから使い始めた大事な技、足4の字固めで終えることができたので、とても感慨深いものがありました。ユカちゃんとリングで2人きりで戦うのは2年ぶりで、その間、2人きりで話すことも減っていたので、拳と拳で語り合えたのかなと思います」と坂崎戦を振り返った。

 王座奪取後に、昨年11月7日までプリンセスタッグ王座を保持していた「白昼夢」でのタッグパートナーである渡辺が挑戦を表明したが、辰巳は「チャンピオンになったからには1世紀防衛するって決めていて、所属選手全員と戦いたいなって思っていた。1世紀防衛していたら、戦うことにもなるだろうなって。そんななか、ずっとタッグとして一緒に戦ってきた未詩が、いの一番に挑戦を表明してきてくれたことはとてもうれしかったです。未詩には東京女子のエース、団体の顔にいずれなってほしいなって思っている」と評価したが、「ただ私がやっとつかんだ夢。ここで終わらせることはできないので、私がまだまだ引っ張っていくので、譲れないですね。2月11日、高速のジャイアントスイングは受けたくありません」と必勝を期した。

 さらに、辰巳は「未詩とシングルでやったのは、未詩がデビュー直後の18年に1回だけかなって記憶があるんです。それ以来のシングルでもあるので。隣でずっと見てきて、成長は感じてるし、信頼してたんですけど。実際に戦うってなったら厄介だなって感じると思うんです。まだまだ夢を叶え続けていきたいですし、ここで終わるわけにはいかないので。気持ちを込めつつ、思いっきりやり合って、私が突き進んでいきます」と挑戦者を警戒した。

本番前・羽生結弦【アフロスポーツ プロの瞬撮】

2021.01.06 Vol.web original

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。

“超人類”ゴールドバーグが王座防衛に成功したマッキンタイアに挑戦表明【WWE】

2021.01.05 Vol.Web Original

試合ではリーをクレイモア葬

 WWE「ロウ」(日本時間1月5日配信、フロリダ州セントピーターズバーグ/トロピカーナ・フィールド「WWEサンダードーム」)で、王者ドリュー・マッキンタイアがロウ“レジェンズ・ナイト”のWWE王座戦で対戦した“リミットレス”キース・リーをクレイモアで沈めて王座防衛を果たした。そして突如現れた“超人類”ゴールドバーグがマッキンタイアと対峙するとPPV「ロイヤルランブル」での王座挑戦を表明した。

 試合前、マッキンタイアは“レジェンド”ハルク・ホーガンと共にリーを挑発すると、試合ではスーパーヘビー級同士の激しい攻防を展開。マッキンタイアが平手打ちやチョップを放てば、リーがショルダータックルでマッキンタイアをバリケード外に吹き飛ばしてそのパワーを見せつける。

 さらにマッキンタイアがパワースラムでリーを解説席に叩きつけると、リーもコーナートップからのスパニッシュ・フライを繰り出して激しく巨体がぶつかり合ったが、最後はスピリットボムをかわしたマッキンタイアが必殺のクレイモアをリーの顔面に叩き込んで王座防衛に成功した。

アスカ&シャーロットの2021年は父リック・フレアーの裏切りでまさかの黒星スタート【WWE】

2021.01.05 Vol.Web Original

レイシー・エバンス&ペイトン・ロイスと対戦

 WWE「ロウ」(日本時間1月5日配信、フロリダ州セントピーターズバーグ/トロピカーナ・フィールド「WWEサンダードーム」)で、アスカ&シャーロット・フレアーがロウ“レジェンズ・ナイト”でレイシー・エバンス&ペイトン・ロイスとタッグ戦で対戦した。

 しかし、突然セコンドのリック・フレアーが娘シャーロットを妨害してアスカ&シャーロットは2021年初戦で黒星を喫してしまった。

 試合前、シャーロットがロイヤルランブル戦出場を明言して父リック・フレアーと共に入場すると、試合ではアスカがレイシーにミサイルキック&ヒップアタックを決めて攻め込んだ。中盤にはレイシーがセコンドのリック・フレアーに手を出すと、これにシャーロットがビンタ攻撃。

伊藤麻希が山下実優にKO負け。2年越しのリベンジならず【東京女子プロレス】

2021.01.05 Vol.Web Original

山下が蹴り倒す

 東京女子プロレス「東京女子プロレス’21」(1月4日、東京・後楽園ホール)で山下実優と伊藤麻希が対戦し、山下がスカルキックでKO勝ちを収めた。

 伊藤は2年前のイッテンヨンのメインで、当時プリンセス・オブ・プリンセス王者だった山下に挑戦したものの敗退。挫折を味わい、プロレスをやめることまで考えたが、2年の月日を経て、同じイッテンヨンで再びの一騎打ちにこぎつけた。

 試合前、山下が握手を求めると、伊藤は張り手で返す。これに怒った山下はキックの連打で攻め立てる。それでも伊藤はスイングDDT、ダイビング・ビッグヘッド、逆エビ固めで反撃するも、山下は怒涛のミドルキック9連発。さらに、山下はハイキック、前蹴り、スカルキックとたたみかけると、大ダメージの伊藤はダウンしたまま起き上がれず、無情の10カウントを聞いた。山下が歩み寄り、拳を差し出すと、伊藤もこれに応じた。

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