スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
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2年ぶり復帰の山本真弘が判定負け。40歳の水町は勝って引退発表【K-1福岡】
SATORU成合が3R終了間際にダウンを奪い勝利
「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K-1九州初上陸~」(11月3日、福岡・福岡国際センター)で2年ぶりの試合に臨んだ山本真弘(N.F.T.T.)が判定でSATORU成合(K-1ジム総本部チームペガサス)に敗れ、5連敗を喫した。
山本は2011年には「IT’S SHOWTIME」の世界-61kg王者となるなど国内外で多くのタイトルを獲得。フェザー級で世界最強といわれた時期もあったが、2014年にKrush復帰以降はなかなか結果が出ず、2016年に加藤港に勝利後、4連続KO負けを喫していた。
山本は序盤、成合の強打をかわしながらパンチを当て、距離を開けて成合のパンチを封じるが、2R途中から成合の前進を止めきれず、成合の右ストレートを被弾してしまう。
KANAの牙城崩した壽美が歓喜の涙。そして「そろそろベルトが欲しい」【K-1福岡】
壽美が3-0の判定勝ち
「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K-1九州初上陸~」(11月3日、福岡・福岡国際センター)で行われた女子フライ級スーパーファイトで同級王者のKANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が壽美(NEXT LEVEL渋谷)に敗れる番狂わせが起こった。
KANAは2016年にKrush女子王座を獲得、昨年12月には「K-1 WORLD GP 初代女子フライ級王座決定トーナメント」を制しK-1のベルトも獲得するなどK-1ジャパングループの女子を引っ張る存在となっていた。19戦17勝2敗のキャリアの中で日本人に負けたことはなく、この17勝の中には壽美のジムの先輩でもある紅絹とグレイシャア亜紀に勝った星も含まれている。
K-Jeeがカリミアンを1RTKOで破り王座獲得。「どの階級よりも面白い階級にする」【K-1福岡】
武尊の欠場でタイトル戦に格上げのチャンスに一発回答
「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K-1九州初上陸~」(11月3日、福岡・福岡国際センター)のメインで行われたクルーザー級タイトルマッチで挑戦者のK-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)が1R1分54秒、TKOで王者シナ・カリミアン(POWER OF DREAM)を破り、第2代王者に輝いた。重量級で日本人選手がK-1のベルトを巻くのは今回が初めてとなる。
この試合は当初はスーパーファイトだったが、武尊のケガでレオナ・ペタスとのスーパー・フェザー級タイトルマッチが消滅してしまったことからタイトル戦に格上げされた。
“巨獣”ストローマンがチームロウ入りもメンバーと仲間割れ【WWE】
ストローマンがシェイマスにランニングパワースラム
WWEのPPV「サバイバー・シリーズ」で開催されるブランド対抗5対5エリミネーション戦に向けてチームロウに暗雲が漂った。
日本時間11月3日に配信された「ロウ」(フロリダ州オーランド/アムウェイ・センター「WWEサンダードーム」)で、すでにチームロウ入りしているAJスタイルズ(withジョーダン・オモビヒン)がリングに上がり「チームロウのほうが有利だ。俺がチームロウのキャプテンだからな」と主張すると、同じくチームメンバーのキース・リーとシェイマスが現れてAJスタイルズの主張を認めずに舌戦を展開する。
さらにここで“巨獣”ブラウン・ストローマンも姿を現すと予選を戦っていないのにチームロウ入りを強引に主張した。
この状況にキャプテンを自称するAJスタイルズが3人によるトリプルスレット戦をストローマンの予選にすることを提案するとプロデューサーのアダム・ピアースが承認。試合では3人が入り乱れた激しい攻防を展開する。
終盤、リーがストローマンにスピリットボムを狙ったが、シェイマスがブローグ・キックでこれを阻止すると、最後はストローマンがシェイマスにランニングパワースラムを決めてチーム入りを決めた。
王者オートンに心理戦、奇襲、キャッシュ・インとWWE王座戦線が大混乱!【WWE】
アレクサ・ブリスがフィーンド登場を匂わす
WWE「ロウ」(日本時間11月3日配信、フロリダ州オーランド/アムウェイ・センター「WWEサンダードーム」)のオープニングにWWE王者ランディ・オートンが登場した。
オートンが「俺はWWE王者になってベストだと証明した。マッキンタイア、ミズ、レインズやフィーンド、誰でもかまわない。俺の王座を取れるならやってみろ!」と王座戦線にいるスーパースターたちを挑発すると、そこへフィーンドに洗脳されたアレクサ・ブリスが現れて「彼はここにいるかもよ」とオートンにフィーンド登場を匂わして心理戦を仕掛ける。しかしフィーンドは現れず、突如ドリュー・マッキンタイアが背後からオートンを奇襲してクレイモアでダウンさせる。
トーナメント制した寺山日葵「少し自分を好きになることができたのが勝因」【RISE】
「今まで以上にいろいろと成長できた大会だった」
「RISE DEAD OR ALIVE OSAKA」(11月1日、大阪・エディオンアリーナ大阪・第1競技場)の一夜明け会見が11月2日、大阪市内で開催された。
「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」で優勝を果たした寺山日葵(TEAM TEPPEN)が「厳しいトーナメントだったが、無事優勝することができた。今まで以上にいろいろと成長できた大会だった。厳しくてきつかったがトーナメントに参加できて、優勝することができて良かった。個々が終着点ではないと思っているので、もっと高みを目指して、自分らしく、これからも自分を信じて頑張っていきたい」とトーナメントを振り返った。
そして「今までは後ろ向きで、何に対してもネガティブで、今までは自分を好きになったことは一度もないが、今回のトーナメントでたくさんの温かい言葉と励ましの言葉をいただいて、そのおかげで前向きに少し自分を好きになることができた。何事にもポジティブに…とはいかないですけど、ちょっとずつポジティブ思考になれたのは今回のトーナメントを制した勝因だと思っています」と改めて今回のトーナメントを通じてメンタル面で大きな成長があったと話した。
今後については「終わったばかりで、まだ先のことは考えられてないが、今回は自分らしくということをテーマにして、自分を最後まで信じて戦えたことで優勝できたので、ぶれずに自分のファイトスタイルを極めてもっと強くなっていきたいと思っている」と語った。
那須川天心への挑戦権を獲得した志朗が「本当に満足できるのは天心にリベンジした時だけ」【RISE】
優勝賞金の一部を豪雨の被災地・熊本に寄付の意向
「RISE DEAD OR ALIVE OSAKA」(11月1日、大阪・エディオンアリーナ大阪・第1競技場)の一夜明け会見が11月2日、大阪市内で開催された。
「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント~」で優勝した志朗(BeWELLキックボクシングジム)は「日本の55kgのトップが集まっていたので、自分の強さとうまさを見せられた試合内容だったと思う。少しは満足しているが、自分が本当に満足できるのは那須川天心にリベンジした時だけ。悪かったところもあるので、そこは修正して来年のリベンジマッチに臨みたい」と改めて那須川へのリベンジを誓った。
会見の冒頭の伊藤隆RISE代表の「天心戦は2月末で調整中」という言葉を受け「同じバンテージ職人の人に巻いてもらったりしているので、同じように進化していると思うが、与えられた課題を自分たちでどうやって考えて、試合で応用するかにかかっていると思うので、しっかり考えて練習するしかないと思う」と話した。
志朗は昨年9月に行われた「RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament」の決勝で那須川に3R判定負けを喫しているのだが「去年の天心戦からは、僕が昨日、鈴木選手からダウンを奪うとは誰も想像していなかったと思う。それくらい自分の中でもすごい勢いで進化している。スピードも上がっている。スピードに関して来年までには彼と同じ以上にできる自信はある」と自らの成長に手ごたえを感じているよう。
今回のトーナメントは優勝賞金が500万円だったのだが「自分はデビューしたころから社会貢献活動をしていて、ファイトマネーの一部やチケット代をタイや熊本などお世話になったところに寄付している。今回、熊本で豪雨で大きな災害があったので、賞金の一部で大きな額を寄付できればいいなと思っている」と話した。
引退の裕樹が改めて那須川天心に感謝の言葉「天心、ありがとう」【RISE】
「世界一を肌で感じることができて、すごく楽しい瞬間だった」
「RISE DEAD OR ALIVE OSAKA」(11月1日、大阪・エディオンアリーナ大阪・第1競技場)の一夜明け会見が11月2日、大阪市内で開催された。
メインイベントで対戦した那須川天心(TARGET/Cygames)と裕樹(ANCHOR GYM)が改めて前日の試合を振り返った。
この試合を持って現役引退となった裕樹は「世界一を肌で感じることができて、すごく楽しい瞬間だった。引退したから反省しても意味はないが、夜中に嫁さんと話していて“もうちょっとできたんちゃうかな?”って言ったら“あんた、まだ続けるの?”って言われた。心はいつもファイターなんですよね。終わったら“もうちょっとできたんじゃないか?”とか“このパンチ、もらわずに返せたんじゃないか”“ここでローが打てたんじゃないか”とか反省している自分も面白かった。そう思わせてくれたこの一戦。RISEさんと天心君には本当に感謝している」と話した。
那須川は「裕樹さんとは昔からたくさんの思い出があった。初めてRISEの試合を見た時に、メインで吉本(光志)選手と試合をして、KOしていて、すごいなと思った思い出がある。そこからまさか戦うとは思っていなかった。最初、引退試合をやろうと言われたときに、体重も合わないし、絶対にやらないと思っていたが、まさか体重を落としてここまで来るとは思わなかった。気合というか、僕にはないものを持っているというか、凄い熱いものを感じて、試合が決まった。僕が勝ったという形なんですが、まだまだ勝ったという感じではないかなというものはあるので、これからも裕樹選手の思いを背負って、活躍していければと思った」と話した。
寺山日葵が紅絹を破り女子最強決定トーナメント優勝【RISE】
「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」
「RISE DEAD OR ALIVE OSAKA」(11月1日、大阪・エディオンアリーナ大阪・第1競技場)で「RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020」の決勝トーナメントが行われ寺山日葵(TEAM TEPPEN)が決勝で紅絹(NEXT LEVEL渋谷)を破り、優勝を果たした。
トーナメントは10月11日の横浜大会で1回戦が行われ、寺山、紅絹、百花(魁塾)、sasori(テツジム/PRIMA GOLD)の4選手が勝ち上がっていた。
寺山と紅絹は過去2回対戦し、いずれも寺山が勝利を収めている。
決勝は1Rから寺山は右ミドルと前蹴りで紅絹を中に入れさせない。紅絹はそれでもなんとか飛び込みパンチにローキックを放っていくが寺山のプレッシャーは強い。紅絹はそれでも飛び込んで右アッパーを当てるが寺山は前蹴りで返していく。
志朗が鈴木真彦を破り那須川天心への挑戦権を獲得【RISE】
来年3月までに対戦実現へ
「RISE DEAD OR ALIVE OSAKA」(11月1日、大阪・エディオンアリーナ大阪・第1競技場)で行われた「RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント~」で志朗(BeWELLキックボクシングジム)が決勝で鈴木真彦(山口道場)を破り、優勝した。
当初、RISEは今年4月に世界トーナメント「RISE WORLD SERIS」を開催予定だったが新型コロナウイルスの影響で秋に延期。しかし外国人選手の入国規制の問題もあり来年に再延期されたことから、代わりに日本人選手による「DEAD OR ALIVE」トーナメントを55kgと63kgで開催することに。10月の横浜大会では63kgトーナメントが行われ、原口健飛が優勝している。
なおこちらの55kgトーナメントには那須川への挑戦権が与えられ、前日会見で伊藤隆RISE代表が「来年3月までには実現したい」と話している。
志朗は準決勝で植山征紀(龍生塾ファントム道場)に、鈴木は江幡塁(伊原道場)にそれぞれ判定勝ちを収め決勝に上がった。