【STAGE】KAAT×PARCOプロデュース『オーランドー』

 本作は、20世紀モダニズム文学の重鎮で最も有名な女流作家のひとりであるヴァージニア・ウルフの代表作を、アメリカの劇作家サラ・ルールが翻案したもの。サリー・ポッター監督の映画「オルランド」(1992年)でも知られる人物オーランドーを、現代的に生き生きと描き、「愛とは」「人生とは」「運命とは」といった永遠のテーマを問いかける。

 オーランドーは16世紀のイングランドに生を受けた少年貴族。エリザベス女王をはじめ、あらゆる女性を虜にする美貌の持ち主だったのだが、初めて恋に落ちたロシアの美姫サーシャには手ひどくフラれてしまう。傷心のオーランドーはトルコに渡り、その地で30歳を迎えたのだが、彼は一夜にして艶やかな女性に変身してしまうのだった。

 オーランドーの数奇な運命を通じて“真の運命の相手には時代も国も性別も関係なく巡り合えるはず”というヴァージニア・ウルフの強いメッセージが描かれている。

 オーランドーを演じる多部未華子らわずか6人の俳優が、16世紀から20世紀という長い時間をまたぎながら20以上の役を演じる。
【日時】9月23日(土・祝)〜10月9日(月・祝)(開演は23・27・6日19時、24・26・29〜1・3・4・8・9日14時、7日14時/19時。月木休演。開場は開演30分前。当日券は開演1時間前)
【会場】KAAT神奈川芸術劇場〈ホール〉(日本大通り)
【料金】全席指定 S席8500円、A席6500円/U24チケット 4250円(観劇時24歳以下対象・当日指定席引換・要身分証明書)、高校生以下チケット1000円(当日指定席引換・要学生証)、シルバー割引8000円(観劇時65歳以上対象)
【問い合わせ】チケットかながわ(TEL:0570-015-415=10〜18時[HP]http://www.kaat.jp/)
【作】ヴァージニア・ウルフ
【翻案・脚本】サラ・ルール
【演出】白井晃
【出演】多部未華子、小芝風花、戸次重幸、池田鉄洋、野間口徹、小日向文世
【演奏】林正樹、相川瞳、鈴木広志