東京都知事選で元厚生労働相の舛添氏が当選

(写真:Natsuki Sakai/アフロ)
 一方、「脱原発」を旗印に戦った細川氏だったが旋風は最後まで吹かなかった。

 細川氏は「力が及ばず残念な結果になり、申し訳なく思う」と午後8時半過ぎ、東京都千代田区の選挙事務所で、約50人の支持者らを前に敗戦の弁を語った。細川氏は「出馬への逡巡があり準備期間が短かったことと、脱原発が争点としてなかなか取り上げられなかったこと」を敗因に挙げた。

 小泉氏は9日夜は陣営事務所に姿を見せることなく「残念な結果だが、細川氏に敬意を表する。これからも『原発ゼロ』の国造り目指して微力ですが、努力を続けてまいります」という直筆の談話を発表した。

 前回の都知事選で約97万票を集め次点だった元日弁連会長、宇都宮健児氏(67)は原発再稼働反対など、安倍政権批判を前面に掲げ戦ったが、約98万票でまたも次点となった。

「結果は非常に残念だが、前回以上にボランティアの運動が広がり、手応えもあった」と分析。積雪の影響などで低投票率となったことに「不利に働いたかもしれない。14年間続いた石原・猪瀬都政を転換すべき選挙戦だったのに…」と悔やんだ。

 約61万票を獲得した田母神は東京都新宿区の防衛省前にある選挙事務所で「泡沫候補からよくここまでこられた。組織票がない中で一定の成果があった。満足すべきなのかな」と語った。

 また田母神氏は世代別では20代から24.0%の支持を受けていた。
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