「コパ・アメリカ」1次リーグ敗退も東京五輪に一筋の光

随所できらりと光るプレーを見せた久保建英(写真:ロイター/アフロ)
 サッカーの「コパ・アメリカ2019」に出場した日本代表は1次リーグで2分け1敗の勝ち点2に終わり決勝トーナメント進出はならなかった。

 日本は第1戦で大会2連覇中のチリと対戦。初戦ということもありつけ入る余地もあるかと思われたが0−4と大差で敗れてしまう。

 しかし第2戦では優勝候補のウルグアイを相手に2−2のドローで勝ち点1を獲得。しかもスアレス、カバニらベストメンバーを相手に2度リードを奪うという善戦を見せ、最終戦に望みをつないだ。

 最終戦のエクアドル戦は勝てば決勝トーナメント出場、引き分けか負けだと1次リーグ敗退という大一番となった。
 日本は前半15分に中島がゴールを決め、先制したが、同35分に追いつかれる。後半も再三チャンスを作るものの、得点は挙げられず、無念のドローに終わった。

 今大会については日本サッカー協会に選手招集の拘束力がない。海外勢の招集がままならないこともあり、東京五輪世代を中心に構成された。1勝も挙げることはできなかったが、ウルグアイに引き分けるなど一定の成果を見せた。

 東京五輪、また以降のW杯予選で主軸となる世代が活躍する中で注目を集めたのは、初戦のチリ戦の前にレアル・マドリードへの移籍が発表された久保建英。

 久保は初戦で代表初先発を果たしフル出場。最終戦のエクアドル戦では試合終了間際の中島との連携をはじめ再三得点のチャンスに絡むプレーを見せた。