宮迫博之と田村亮が会見「突然、引退会見か契約解除か選べと言われた」

憔悴しきった表情の田村亮
田村「子供が謝ろうとしているのを止めるのは親ではない」

 会社側が会見を許可しなかったことについては宮迫は「その時は弁護士さんに“会見の成功などはない。ほぼ失敗だ。あなた方はそれを分かって言っているんですか? 傷口を広げるだけですよ”と言われた」と話した。

 また田村は「会見をダメだということに関しては正直僕は納得いってなかった。僕はツイッターでもラジオでも嘘をついて、淳にも嘘をついた。僕のことを擁護してくれている人に対して辛かった。それでやっぱり会見をしたいと言ったが、弁護士さんたちが言っている理由が全く分からなかった。弁護士さんは、“我々が弁護士を付けたことを上層部は悲しがっている。ファミリーだ”と言っていました。でも僕に言わせれば、本当に僕たちがファミリーだとするなら、僕は子供。子供が正しいことを、本当に悪いと思っていることを謝ろうとしているのを止めるのは親ではないと思います。それ(会見をするな)と言われて僕は不信感しかなくなってしまった。会見をやらない理由は僕の中にはなく、背中を押してほしかった。どういうふうにしたらちゃんと謝れるのかを手伝ってほしかっただけ」などと号泣。そして「本当のことを言うのがどんどん遅れてしんどいということは伝えていた。会見したほうがいいというのは僕も同じですし、みんな同じ。だから弁護士さんを立てたのは、僕は正しいと思った。じゃないと動いてくれなかったのは事実ですし。ただ(謝罪会見のはずが)引退会見となっていった経緯は想像もつない。もとは自分たちがついた嘘のせいですからいろいろなことを待ったり我慢してきたが、僕は限界だったので、今回この会見を開かせてもらいました。本当にすいませんでした」と続けた。

 この時点では契約解除は宮迫のみだったのだが、田村は「僕は2日前に宮迫さんと一緒にいて、2時間後に引退会見のQ&Aをやってくれと言われた。来なかったらどうなるんですかと聞いたら、契約解除ですと言われた。我々は行っていないので、公表はされていないが僕は契約解除されていると思っている。僕たちの会社というのは何かサインをするわけでもないので、個人的には契約解除をして頂きたいと思っています」と話した。この後の会見中に田村の契約解除が吉本から発表されたことが明らかになった。

 今回、最初に「お金を受け取っていない」と嘘をついてしまったことについては宮迫はいったんは「まぎれもない、僕の保身」と話したが「それは後ですね。最初は本当に軽い気持ちだったと思う。あってはならないと思う。その時に、その奥にいる詐欺被害に遭った方々の苦しみや悲しみ、この年になってもそんなことに気づけないような浅はかな僕の軽率な考えです」と話した。

 松本人志ら先輩芸人へも嘘をついてしまったことになるのだが、これについては宮迫は目をつむり、うつむき、長く黙考し、何度も躊躇しながら「返しようのない…返せるわけのない、たくさんの恩をいただいている先輩方に…軽い気持ちで勝手な自分の思い込みの解釈で、金をもらっていないと言ってしまった。もう取り返しのできないことですので…。もう…お会いすることができません…」と言葉を絞り出した。

 松本には「お電話はさせていただきました。最初の段階で僕が勝手な解釈で“打ち上げ代を出してもらっただけ”といった時に、松本さんには“全員がいくらもらったかとか細かいことを全部言ったほうがいい”と言っていただいたんですが、僕は当初はとんでもなく甘く考えていたので、“そうですね”と、あんな恩義のある先輩の大事なアドバイスを…ちゃんと受け止められませんでした。すいません」と続けた。

 松本には謹慎処分が決まった時に再度電話をし謝罪をした宮迫に「休んでいる間、宮迫の出ている番組にノーギャラでも出たるから」という言葉をかけたという。