2年目のTリーグ開幕。前年覇者の木下マイスター東京が岡山との接戦制す【8・29 Tリーグ】

随所で“らしい”動きを見せた張本だったが…(撮影・蔦野裕)
今季導入のリプレイチャレンジも!

 第5ゲームは6-6からのスタートとなる。

 森薗が先取したところで木下がすかさずタイムアウトを取る。再開後、張本が7-8と追い上げる。次のプレーで張本のリターンが台の角に当たり、審判はエッジボールと判定するも、ここで岡山が今季から導入されたリプレイチャレンジを要求。

 会場にもリプレイ映像が流れる中、エッジかサイドかがジャッジされ、判定通りにエッジボールとなり張本が8-8と追いついた。

 一気に流れを手繰り寄せたと思われた張本。9-8と逆転するも、森薗は集中を切らさずそこから3ポイントを連取し、再逆転。このゲームを取り、3-2で勝利を収め、ビクトリーマッチにつなげた。

 森薗は試合後の会見でこの張本戦について「ひさびさに卓球を楽しめた。僕の持ち味であるチキータがこれまでは効いていたが、それに対して張本が対応してきていて、世界卓球でもチキータでも大して点数が取れていない現実があった。そろそろ自分も変わらないといけないと思っている中で、やはり競り合うと自分の武器にすがってしまうところがあったが、張本には前年のファイナルで負けていて、その時も最後はチキータで負けているので、変わるなら今日しかないと思って、最後までフォアでレシーブすることを貫いて勝つことができた」などと試合を振り返った。