大迫傑、設楽悠太、井上大仁らが意気込み 1日に東京マラソンエリートレース号砲

ケニアで2カ月半の練習をして自信を得たという大迫傑
 国内男子にとっては、東京五輪への代表選考会も兼ねる大会。登壇した大迫傑(ナイキ)、設楽悠太(Honda)、井上大仁(MHPS)らが、残された最後の一枠を巡る白熱したレースが期待されるが、そのことを問われても涼しい顔。海外の招待選手の目標タイムを聞いても、日本記録保持者の大迫は「自分のぺースでしっかり走れればいいと思っている」、設楽も「自分のレースができればいい」。井上もまた「せっかくの場なのでチャレンジして攻めていければ」と、自分のペースを崩さなかった。

 五輪出場権を得るためには、大迫が持つ日本記録2時間5分50秒を上回ることが条件で、選手は大迫のパーソナルベストを目指すことになる。それについて大迫は「いつもの大会のように誰よりも速く走ることにしか集中していない。自分のタイムが設定タイムというのはあまり考えていない」。

設楽悠太は、実戦を重ねながらトレーニング
 設楽は「自分はあまりタイムを決めて走るタイプではない。走ることができれば記録はついてくる」とし、「あまり深く考えずに、自然に走ることを考えたい」。

 井上は「タイムに関しては、ガチガチに狙っているわけではない。世界と戦っていくうえでは必要なことにもなってくる。今の力を発揮すれば超えられるタイムではあるかなと思う」と、自信を見せた。

 プレスカンファレンスでは恒例の目標タイムの発表も。井上は「2時間04分30秒」と3人のなかでは一番速いタイム。「このあたりを目標にやってきたので、ガチガチに狙うわけではないのですが、ひとつの目安として、世界と戦う基準として、入れておくべきタイム」と説明。設楽は「2時間06分10秒」。「あまりタイムを意識しないで走るタイプなので自分に一番難しい質問。今回はこう書きましたけど、このタイムを超えられるように頑張りたい」。大迫は「2時間??分??秒」と記した。「いつも言っていることと同じ。なるべくトップ争いに絡むような努力をしていきたい」と、話した。
井上大仁はニュージーランドで走り込み

「出られない選手・一般ランナーの方のためにも頑張りたい」


 今大会は、新型コロナウイルスの影響で、一般のランナーは参加できず、エリート選手のみのレースでの開催になった。

「自分にとって、沿道の応援に限らず、一般ランナーとすれ違う応援も力になっている。今回出られない選手・一般ランナーの方のためにも頑張りたいと思う」と設楽。井上も「世間が大変な中で、大会に出場させていただけるのは貴重なこと。今回出られなかった方たちに顔向けできるような、応援していただけるような走りを最後までやっていきたい」。大迫も「僕らが熱い走りができれば、元気を与えられると思うので頑張っていきたい」と話した。

 3月1日午前9時10分にスタート。大会の模様は、海外117の国と地域で放送される。エリートレースは、フジテレビで9時~11時50分で生中継、BSフジで17時~19時50分。ラジオ中継はニッポン放送で9時~12時。車いすレースはフジテレビNEXT(CS)で8時50分~11時で生中継。フジテレビでは、7時35分~9時で直前スペシャルもある。
<<< 1 2