東京マラソン、車いすは男女日本勢が初優勝!

大会記録を更新した車いすマラソンの鈴木朋樹 写真:松尾/アフロスポーツ
東京マラソン2020が1日行われ、車いすマラソンの部で、男子は鈴木朋樹(トヨタ)が初優勝。1時間21分52秒で大会記録を更新した。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、規模を縮小して開催された東京マラソン。車いすの部では、優勝候補のマルセル・フグ(スイス)やダニエル・ロマンチュク(アメリカ)ら海外勢の出場辞退が相次ぎ、車いすエリートは男子20名のエントリーから11名、女子10名から3名でのレースとなった。
写真:長田洋平/アフロスポーツ
そうしたなか、8km地点でスピードを上げ、2位以下に大差をつけ独走状態をキープしたのは鈴木朋樹(トヨタ)。大会記録を上回る1時間21分52秒でゴールし、大会新記録を樹立した。

海外選手の欠場は残念としながらも、「新記録を出すことができて満足しています」と語った鈴木。東京パラリンピックでは、マラソンとトラック競技の両方で活躍が期待されるマルチ走者。今年1月からはオーストラリアで練習を積み、トラック競技に必要とされるスピードや持久力に磨きをかけた。今大会でもそれは活きたようで、「マラソンの練習だけでは、今日の結果は出なかった」と相乗効果に手応えを語った。

女子は、喜納翼(タイヤランド沖縄)が1時間40分00で優勝し、大会記録を更新。「天気も良くて走りやすいレースでした。目標としていたタイム通りで走れて良いレースだったと思います」と振り返った。