緊急事態宣言から2週間。小池知事、商店街やスーパーの「密」に注意喚起

緊急事態宣言から2週間。小池百合子知事は商店街やスーパーの「密」に注意を呼びかけた
 緊急事態宣言から2週間の21日、東京都の小池百合子知事は都のライブ配信動画で「今日の皆さんの行動が2週間後の結果を生みます」と、改めて外出自粛を呼びかけた。

 今日都内で感染が新たに確認されたのは123人。このうち、濃厚接触者は42人、調査中は81人、海外渡航歴のある者はいなかった。

 都内での新規感染者数は、ばらつきがあるものの、宣言後以降も増加傾向で、17日には初めて200人を超えた。ただ、政府の諮問委員会の尾身茂会長によれば、現在の感染者の数は2週間前の状況を表したもので、宣言による感染防止の効果がどの程度あったかについては、来月6日ごろに一定の評価ができるとしている。
商店街やホームセンターには人の多い「密」も。写真は郊外のホームセンターの様子(筆者撮影)
 小池知事はこの日、都のライブ配信動画で「今日の皆さんの行動が2週間後の結果を生みます。そのことを常に考えて、大切な人、社会を守りましょう」と、改めて外出自粛への協力を呼びかけた。一方で、近場の商店街やスーパー、ホームセンターへの人出が増えている実情に触れ、「人と人との接触を避けていただくことが、新しい感染者を増やさないこと。1人1人の行動にかかっている」と、注意を呼びかけた。

 動画に出演した東京都医師会の尾崎治夫会長も「現在、医療体制の再構築を進めています。ただ、このスピードを感染者の増加が上回ってしまうと、なかなか実現できない。ぜひ大型連休までは頑張っていただいて、人と人との流れを止める、触れ合わない、ということを実現していただきたい」と呼びかけた。

 都は、引き続き、人と人との接触を減らすため、都民に対して生活に必要な場合を除いて原則として外出しないことや、事業者に対しては休業や営業時間の短縮を要請している。